囲碁年鑑

昨日に続き囲碁の話題。

囲碁を強くなるためには詰碁と棋譜並べ

とよく言われる。詰碁の方は意味が分かりやすい。実際初心者でも「詰碁を解こう」という気さえあれば考えているだけで練習になる。
あるいはさっさと答えを見てしまうのもいいかもしれない。どうせ実戦で出たときに初手を知ってるだけというのは役に立たないのがわかるが、順番はどうだって勉強になる。


問題は棋譜並べの方だ。
これは初級者の頃は偉い先生の真似をしているようで、例えば秀策先生になって幻庵先生と戦っているような気になれて楽しかったりもするのだが、
何も分からず並べる当時の私はそれで強くなった気はしない。
あえて断言すると

棋譜並べで強くなるのは有段者の証だ。

で、自称有段者の私は棋譜を買うことにした。
解説がいっぱい入った本は今までにたくさん買ったが、これを読むのは棋譜並べとは違う。
ipod touch に2000円位のソフト買うと名局らしき棋譜を見ることが出来る。どこでも見られるので好きな棋士のから順番に見る。楽しい。
これは「洋画を見ながら英会話の練習をしている」ようなものだ。この方法は上達しそうにはない。
棋譜並べというのは順番に数字を探しながら並べていると、不思議とつぎはここってのが時々当たる!自然と次はこの辺かなと考え始める。この辺がいいのだと思う。
囲碁の醍醐味だが、その層が厚くてどうなってるのか分からないのが、局面の相転移である。
平たく言うとフリカワリなのだが、フリカワリのできない人は囲碁は打てない。知らないフリカワリが次々と出てくると脳はブラッシュアップされていく感じだ。


解説を読む気はあまりないし、不出来な対局も網羅的に見たい。

なぜ今まで囲碁年鑑を買わなかったのだろう。

とりあえずどの年度でもいいので・・・と古本で半額になっているのを2冊買った。