「BIUTIFUL」を見たよ

[あらすじ from 映画HP]
スペインの大都市,バルセロナ
その華やかなイメージの陰には,厳しい現実と日々対峙する人々の暮らしがある。
その大都市の片隅で生きる男ウスバル(ハビエル・バルデム)は,妻と別れ2人の幼い子供たちと暮らしていた。生活は決して裕福とはいえず,日々の糧に得るためにはあらゆる仕事を請けおい,時には非合法な仕事も厭わずに働いた。
しかしある日,ウスバルに絶望が訪れる。"末期がん"の宣告。彼に残された時間は2ヶ月。
家族に打ち明けることもできず,着実に忍び寄る死への恐怖と闘いながらも,ウスバルは愛する子供たちのために残された時間を生きることを決意する。
愛,罪,運命,そして死。
終わりを知ったものだけが見せる,力強く美しい人間の姿とは。


アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(21g,バベル等。にしても名前長っ!)
ハビエル・バルデム主演の『BIUTIFUL ビューティフル』を見ました。

自分に子供がいるとして,その子らに何を残したいか。
また,子供たちは何を覚えていてくれるのか。
そんな事を思いながら見ていました。

あと,背景として『音』が効果的に使われていましたね。
生活の音,街の音,子供たちの生きる音。
この一つ一つが,ウスバルの感じるものを表しているようで,物凄く印象的でした。

あとは,バルデムさん。横から見ると妙に身体が薄いです。
もう,気になっちゃって。
お顔が大きいからなのか?

★★★☆(3.5/5.0)
(↓の気になってることが解決したら+0.5かも)<<以下,ネタバレ>>
霊視的なことが出来るウスバルですが,
死の間際に見た最後の人が誰だったのか。
私はセネガルに帰りたがっていた子連れの女性に見え,
一緒に見ていた奥様はゲイカップルの殺された中国人に見えたと。
ここの意見が別れちゃったばっかりに,
ウスバルが死んだ後の子供の事を考えると,
ちゃんとした感想が言えないんですよね。
私の見た通りなら,駅のシーンからの繋がりがイマイチだし,ちょっと説明不足だろうと。
奥様の見た通りなら,セネガルの彼女はちゃんと帰って来たとしても,あの写し方は不自然な気がするし,これもその後との繋がりがイマイチ。
あと弟は誰か迎えにいったのかな?ってのも気になったり。(←これは蛇足)
どうしたものか…もう1回観に行くか??

最初と最後のシーンの繋がりは本当にキレイでした。
あそこで会えたウスバルのお父さんは,ウスバルのイメージなのかも知れない。
それでもあそこで嬉しそうにお父さんと話すウスバルを見たとき,
自分が安心できるような環境を子供達に残せなかったけど,
それでもきっとあの子達は大丈夫なんだと思いました。
あのおばさまが言うとおり,人は天地万物に育まれるんだと。

死の間際になっての子供たちへのただ一つの願い。
「お父さんを忘れないでほしい」

これはきっと叶うのだと思います。
ウスバルが会ったこともない父にちゃんと会えたように。