子供が生まれました

先週の火曜日8/23に子供が生まれました。
2917gの元気な女の子です。

前日22日の14時から奥様の陣痛が始まり,翌23日の18時頃産まれましたので,延べ28時間をかけて産まれてきたわけです。

生まれた瞬間は正直ちょっと戸惑いました。
だって本当に猿みたいなんだもん。
しかもちょっと虚弱な感じの。
ギレルモ・デル・トロの映画なんかに出てきそうな。

でもね,これがポンポンと背中を助産師さんに叩いてもらうと泣くんですよ。
びっくりするぐらいのでかい声で。

もうね,いったい何がそんなに嫌なのよってくらい。
おもいっきり泣かれました。

でも,その泣き声聞いた途端に夫婦揃って涙ですよ。
親子3人揃って泣いてるなんて今思えばヤレヤレといった感じですが。



当初の予定通り出産に立ち会ったのですが,奥様がこんなに強いとは。
強いというのは意思とか気持ちがってことですが。

だって,28時間お腹の痛みてきなものと闘って、かつ,体力が無くなってくる後半になるにつれて,それがひどくなる。
しかも赤ん坊を出すまではエンドレス苦しみ。

「産みの苦しみ」なんて言葉がありますが,立ちあって以来一気に言葉の重みが増しました。

仮に私がそのまんま同じ事をやっていれば,確実に途中で切開を懇願していたと思います。
10時間ももつかな・・・

本当に奥様は感謝の気持ちしかありません。



その他立会の思い出としては,
・途中でハエが部屋に進入。
 先生隣室に追い込む。
 先生隣室でゴキジェット30秒噴射。
 その間私たち放置。
とか
・奥様の頭側で怯えながら応援する私。
 産まれる側にいる先生に呼ばれる。
 「ほら,お父さん。頭見えてる!」
 結果,そこを凝視することに。
とかありました。


にしても今日で産まれて1週間。
今は産院を出て奥様の実家で過ごしていますが,あの時間帯は夢のようでイマイチ現実感がありません。

でも,確実に私たちには家族が一人増えました。
今も奥様の側で寝てるかおっぱい飲んでるか。

このようわからん世界に勝手に生み出されて,勝手に色んな夢なんかを抱かれて。
彼女にしてみれば迷惑千万な話しなのかもしれません。
 何でよりによって今なのよ。
 放射能的な物事はどう考えてんのよ。
 もうちょっとやり方あったんじゃない?
と軽く説教されてもおかしくないかも。

でもね,とりあえずお父さんは君が産まれてきて、本当にとっても嬉しかったです。
お母さんも君も元気そうで、もうそれだけで幸せです。
思えば嬉し泣きってあの時が初めてでしたよ。

君が大きくなった時の世の中がどうなってるか。
それは良くわかりません。
年金制度なんて無くなってるかも。

それでも私は君がちょっとでも生まれてよかったって思ってくれれば嬉しいです。

そのためにも,もうちょっと真剣に頑張ってみようと思います。


長い付き合いになるかと思いますが,
よろしくお願いします。

もちろん奥様もね。