ほわほわほわほわ。
【習作】トイレのナナコ３（ホラー短編・続編）Arcadia http://mai-net.ath.cx/
オリジナルＳＳ。
「いやぁ、ウチの七不思議の被害者は、見事なまでに行方不明者続出のオンパレードですなぁ」――ナナコ
小学校を舞台にした、学園ホラーの短編集。昔あったトイレの花子さんや学校の怪談あたりを想像していただければよいかと。
登場人物は基本的に決まっていて、あるいは彼らの知り合いが怪談に巻き込まれる形になっている。
背筋が凍るような恐ろしさではないが、じわじわと不安が這いよってくる怖さは学校ならではのホラー要素だろう。小学生のころに暗くなった校舎がやけに恐ろしかったことを思い出した。
美術室、モナ・リザの複製画があったあそこは、子供心に近寄りがたい場所だった。まあ、このＳＳには出てこないんですが。
ちょっといい話もあったり、ガチで怖い話もあったり、これぞまさに学校の怪談なお話。
個人的な一押しは「トイレのナナコ３」と「深夜の凶悪犯罪報告スレッド」。うん、後者は学校関係ないね。
人間はどこか自分と同じ欠点を持つ人間を見ると、安心して好意を抱きやすくなるという。
【習作】ピザキモメンの幻想入り（東方project）
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東方projectSS。
僕は何も考えず、何の目標も持たず、大して努力もせず、あれもこれも手に入れていった。
まるで、豚のようにブヒブヒと人にとって必要な物を次々に食い荒らしていった。豚だ。まさに豚だ。体だけでなく性根までピザ野郎だ。――ピザ
太っていて、背は低くて、足は短くて、手は節張り、顔は醜く、にきびだらけで、体臭と口臭はきつく、自罰の癖がある。
とにかく自分に価値を見出しておらず、他人の手を煩わせることを極端に嫌う。外側も汚ければ内側も汚いと自覚する自己嫌悪の塊のような男が、幻想入りして地底に落ちて、ほんの少し変わるかもしれないお話。自分ではブサイクと思っていても、実際はそこそこ普通の顔、という設定を無くすために、徹底的に不細工な主人公にしたらしい。
誰もが一度は考えるだろう「自分は駄目だ」「しょせん私なんて」をとにかく突き詰めていってしまうような男なのだが、感情移入がしやすく、つい先が気になる。
自分のマイナスイメージを具現化したような人物だからだろうか。頑張れ、頑張ってくれと読みながらいつの間にか応援している自分がいた。
物事をよく考える、考えすぎる彼が、幻想郷の臭い物である地底で何を感じていくのか、この先に期待。
また、地底妖怪たちが非常に妖怪らしいのが好印象だった。特にパルスィはよくあるただ嫉妬深いだけの女ではなく、原作の皮肉っぽい女性として描かれているのは嬉しかった。
というか最新話で失敗フラグがたっているようにしか思えなかったんですが。頑張ってくれ主人公。
漢（おとこ）ルートじゃないよ
真・恋姫†夢想 とんでも外史
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真・恋姫†夢想SS。
『『『『『『『『『俺は北郷一刀、字は無いから好きに呼んでくれて構わないよ』』』』』』』』』』――北郷一刀（脳内×１１）
天の御使い予言が告げられる前の恋姫世界に降り立った普通の一刀in他ルート終了後の一刀１１人という話。
無、蜀、魏、呉、仲、袁、董、肉*1、南、馬、白ルートを辿った一刀たちがいて、さあどの陣営に行くのかと思っていたらまさかの漢王朝ルート。そしてまさかの陳宮と劉協*2ヒロイン。黄巾の乱が最小限の暴動で終わっているあたり、これから王朝を盛り返していくのだろうか。
内容としてはとにかく恋姫らしいのが特徴。萌えもあり、燃えもあり、ギャグもあり、ドシリアスもあり。でもくどくなく読みやすい。すいすい進めて面白い。
いろんな要素をごった煮にして、かつシリアス時でもちょいちょいギャグで進めていくのが恋姫だと思っているので、なおのこと。
大将同士の一騎討ちはやはり燃える。→一刀さんマジパネエです。天代様マジパネエです！ のコンボには笑った。その落差が激しいゆえに、面白さも倍増するのはまさに恋姫。あと女性武将たちの可愛らしさもまさに恋姫。ねねね可愛いよねねね。
曹操から警戒されたり、孫堅から種を欲しがられたり、劉備を引き入れたり、三人寄れば文殊の知恵を飛び越したリアル脳内会議を助けに、なんとかかんとか三国時代を進めていく一刀が今後どんな歴史を作るのかが実に楽しみです。
というかだね、この歴史だと蜀はもちろん魏すら生まれないんじゃないだろうか。一諸侯で終わりそうな予感がします。
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*1 漢（おとこ）ルートのことです。彼の記憶はもはや戦略兵器級……ッッ！！
*2 劉協って誰よ、オリキャラ？ とか思っていたのですが、華蝶仮面の外伝小説にのみ出てくるキャラクターのようです。本編にも出てくるのかも知りませんが、すまん。私は無印しかやってないんだ。
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