2006ワールドカップ・アジア最終予選 イランvs日本

イラン 2(1-0)1 日本

  • 得点
  • 警告
    • イラン カリミ(13分)、マハダビキア(23分)、ネクナム(51分)
    • 日本 福西(34分)、小野(71分)
  • 出場選手
    • イラン GKミルザプール、DFゴルモハマディ、レザエイ、カエビ、ノスラティ、MFネクナム、カリミ(78分 バハディ)、ザンディ(65分 アラビー)、FWマハダビキアハシェミアンダエイ(C)(43分 ナビドキア)
    • 日本 GK楢崎、DF加地、5 宮本(C)、中澤、三浦、MF福西、小野(79分 小笠原)、中田、中村、FW高原(82分 大黒)、玉田(62分 柳沢)

しょうがないとはホントは思ってないですが、ジーコがヒデと心中と決めた時点で、こうなっても仕方がなかったかな、という気持ちでのしょうがないです。

昼間に行われた北朝鮮vsバーレーンは、いずれも右サイドからのクロスに合わせる形で2点を奪ったバーレーンが圧倒的に攻めた北朝鮮を1点に押さえて、1勝1分けとし、現時点で首位に立っています。

さてコーランに始まり、きちんと聞こえる君が代、イラン国家と進み、両チームとも予想通りのメンバーにより、日本のキックオフでスタート。
序盤から不用意なプレーで左サイドでボールを失いマハダビキアに右を突破されたりしますが、おおむねDFは破綻なく進みます。やはり予想通り右サイドのマハダビキア、カエビに加えてカリミも真ん中から流れて右で攻撃を形作りますが、今日は最後のところダエイにボールが渡らずに助かります。
対して日本は中盤でのプレスが強く底から奪って速攻の意識が高いです。アツが左後ろに張り付いている関係で加地が右サイド高い位置に張り出し、積極的に攻撃参加。

日本の最初のチャンスは11分、中田のキープから右サイドの玉田へパスが渡り、玉田がそのまま突破してシュート気味のクロスを放ちますが、これは高原に渡らずにGKがキャッチ。中途半端でした。
13分にはカリミが中村俊輔カニバサミ、さらにしっかりホールドした後ひねりを加えるという複合技でイエローを獲得。14分にはそのFKが右サイドの玉田に流れて玉田へ、玉田から高原へわたりますが、高原はシュートを打ち切れず。そこからの流れで福西が攻撃参加し、高原のプレスからGKがキックミスで中田がボールを奪いますが、シュートは打てず。18分20分とザンディ、マハダビキアに連続してシュートを放たれますが、これは楢崎がしっかりキャッチ。なかなか攻撃が機能しないイランは22分マハダビキアが宮本との接触で倒れますが、これはマハダビキアのシミュレーション。
しかし25分、イラン中盤からのFKで選手がつぶれたところ2ndボールをハシェミアンが右足を振りぬきイランが先制。

33分マハダビキアを福西が倒してイエロー。40分にはなんとエース・ダエイが負傷で交代しますが、結局前半は1-0で終了。
前半加地の攻撃参加が効いていましたが、中田がボールに絡みはしますがラストパスの精度が低くてシュートが良い形で打てない、高原のトラップが大きすぎや大きすぎが多くシュートへ持ち込めない、玉田はサイドへの抜け出しは効いていますが、スパイクが合わないのかすべりまくり、と良いところまで行きながら前線のミスで得点できず。

後半は相変わらず加地の攻撃参加が効いていますが、高原のトラップが相変わらず大きく、チャンスをつぶします。楢崎もマハダビキアに再三狙われたFKをなぜか取りに行かずパンチング。どうもコンビネーションがイマイチな感じ。16分には柳沢が準備しているため、てっきり高原と交代だと思ったら、なんと玉田!
19分にはイランもザンディにかわってアラヴィ。そして19分中澤から柳沢が右を突破クロスはクリアされてCKに。その左からのCK、中田の高い流しを柳が競り合って後ろに落とします。それを福西がダイレクトボレーで同点に追いつきます!

ここはガン引きにはならないながらも集中して引き分けで終わりたい日本でしたが、ここからイランも猛攻に出ます。
そして30分再三良いコンビを見せていたカリミとハシェミアンにやられます。
カリミに右からクロスを上げられて、中田と宮本の間にハシェミアンに飛び込まれ、たたきつけるヘディング。これに楢崎が反応できず、イランに勝ち越されます。

その後33分に小笠原投入しますが、ここも疑問の交代、ボールに絡むものの全然効果的でなかった中田ではなく、イエローをもらってバーレーン戦は出れないが、プレーの調子事態はよかった小野に代えての投入。
37分には高原に代えてやっと大黒を投入しますが、中盤でボールをつなぐことが出来ず、見事に守りきられた、というより日本が攻めきれず、イランに1-2で敗れました。

今日の敗戦はそれほど大きなものではないと思います。さいたまでバーレーンにしっかり勝てば良いです。しかし今日の敗戦はやはりジーコのミスによるものだと思いますね。
結果論にはなりますが、同点にした時点でかそれよりもっと早い時期に中田と小笠原を変えるべきだったと、そして高原から大黒への交代はいっそHTでもよかったのではないかと思います。

それほど一見機能していたかのように見えた中田、高原はよくなかったと思います。
残念。

GK楢崎(5.0:不安定なキャッチング、2失点目は防げたミス)、DF加地(6.0:役割を果たし起点となった)、宮本(C)(5.0:相手3トップは抑えたが2点目は呆然と見送った)、中澤(5.5ダエイは抑えた)、三浦(5.5:無難なでき)、MF福西(6.0:同点ゴールは良い反応だった、中盤では良いカバーを見せた)、小野(6.0:中盤で良いアクセントになっていた。交代は不可思議)、中田(4.5:ボールは彼に集まるのに、不用意なパスミスでチャンスをつぶした)、中村(5.0:今日はDFに追われ仕事できず)、FW高原(4.5:トラップの精度が悪く、相手にボールを奪われすぎた)、玉田(5.0:スパイクが合わなかったか?滑りすぎ)、柳沢(5.5:同点ゴールのアシストは見事)小笠原(5.0:効果的な仕事は出来ず)、大黒(5.0:中盤で苦労してボールが来なかった。)

GKミルザプール5.5、DFゴルモハマディ5.5、レザエイ5.5、カエビ6.5、ノスラティ5.5、MFネクナム5.0、カリミ6.5、ザンディ5.5、FWマハダビキア6.5、ハシェミアン7.5、ダエイ5.0、ナビドキア5.5、アラビー5.5、バハディ6.0