J2第37節 対ベガルタ仙台@三ツ沢
横浜はホーム三ツ沢で4位仙台と対戦し、序盤に先制しながら、センシティブなジャッジに苦しめられたうえに数的不利の戦いを強いられ、後半2失点し逆転負け。カギは前半横浜右サイドに押さえられていた控え選手でした。
横浜FC 1(1-0)2 仙台
14:00キックオフ 三ツ沢公園球技場 入場者数:8,755人
得点
- 横浜FC 北村(10分)
- 仙台 あの村上(53分)、シュウェンク(69分)
退場
- 横浜FC 富永(38分)
その選手は仙台26番の村上。昨年第1クールでうちの右サイドにちんちんにされた選手で、磯崎のサスペンドにより、出場した選手です。
対する横浜は10人になった時点で不必要に守備的になりすぎ、仙台の猛攻を許し、逆転の糸口を与えてしまいました。また東城とかいう審判のアンコントロールぶりも目立った試合です。
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さて試合前にはDEPAPEPEのミニライブも行われ、ばっちり3曲も披露してくれたおかげで、試合の運営は押せ押せ。ボールボーイの紹介がハーフタイムにずれ込んでしまうほど。
こういうのって次からハーフタイムとかにしませんかね?
で、試合のほうですが磯崎のサスペンドにより仙台の弱点である左サイドの村上、つまり横浜右サイドのスペースを積極的に使って攻める横浜ですが、仙台もそれをはじき返した後は、バロンの高さとシュウェンクのハンドリングでチャンスを作る展開です。それにしてもあいかわらずシュウェンクはハンドリングがうまい*1。
ファーストシュートは横浜。1分内田のボール奪取から右に展開して小野智へ、そのクロスを真ん中で北村がボレーシュート。これはバーの上でしたが、横浜がいい流れを作ります。
しかしそれに水をさすのは今日の主演男優・主審東城。ロングボールへの小野智とシュウェンク競り合いでシュウェンク倒れ込んだプレーで小野智にイエロー。審判ショーの幕開けです。
その反則で与えたFKでおもろい見世物が。仙台の選手が3人ほど壁の中に入ると、新潟が前節使った壁の中の選手が膝をつく「記念写真FK」。流行に敏感ですね>都並さん←いただいた情報によれば新潟より早いそうで
肝心のFKはぜんぜん怖くなかったんですが。
横浜ペースで攻めてはいるのですが、札幌戦同様山口のところでプレスをかけられて、ボールを奪われたり、パスミスをさらわれてカウンターに持ち込まれることが何度もありましたね。
そして右サイドを攻める横浜の攻勢が実ったのが10分、右サイドからのスローインをエリア内で村上と体を入れ替えてマイボールにした吉武が上げたクロスをファーで北村が合わせて先制します。
この後も右の北村、左の吉武を中心に攻め、27分にはなかじの弾丸FKをファーで誰かが合わせるもサイドネット。
仙台はカウンターからバロンに当てて、シュウェンクがこぼれを広い展開で時々横浜を脅かします。バロンが高さの足りないなかじのところでボールを取りに来ていたのが印象的でした。
そして試合を分けるプレーは、32分富永のスライディングによるイエロー
。そしてその6分後、左サイドでサイドチェンジのパスに空振りしバランスを崩したシュウェンクに対しチェックに向かった富永のプレーはなんとチャージと判断されて2枚目のイエロー。富永の退場で数的不利な状況になります。
ここで横浜は右サイドの穴をつきながら山口をリベロに、城を後ろにして4-4-1の布陣を敷き、互角に渡り合ったまま前半終了。
ハーフタイム。ぼくは追い込まれながらもリードで終われた高揚感から、前半穴だった仙台村上に対して「村上、ナイスプレー!後半も頼むぞ!」と野次ってしまいました。
その刹那こちらに向かってキラリと光った村上の目。やばい…かな?と思った瞬間でした。
さて後半、しっかりとDFラインの修正をした上で、攻勢の仙台に対し、カウンターからのサイド攻撃に活路を見いだすという前半終盤と同じ展開を期待しました。ところが横浜は同じメンバーでの4-4-1を継続、なんとCBモトさんという急造DFラインを修正してきませんでした。これも明暗を分けたシーンだと思います。
横浜は残り45分を守りきれると踏んだわけではないでしょうが、CKでもターゲット3枚でカウンターに備えるという状態。数的不利とはいえあまりに消極的な布陣はちょっと不安でした。余裕を持って戦うにはあと1点ほしかったですね。
それでも5分には相変わらずチャンスを作れる右からのクロスの跳ね返りを真ん中でカズシュートするもGKキャッチ、惜しいシーンでした。
そして8分、あの鋭い視線の持ち主がやってくれてしまいます。吉武のパスミスから展開されて放たれたシュートを一度はスゲが大きく弾くもルーズボールを「あの村上」が低い弾道のすばらしいスーパーミドル!これが決まり同点に追いつかれます。全国のみなさま申し訳ありませんでした。どうやらぼくの一言が村上に火をつけてしまったようです…。
横浜はさらに続けざまに責め立てられ防戦一方に。仙台はメンバー交代で財前から大柴に代えて前線の枚数を増やしてかさにかかって攻めてきます。対する横浜は吉武が左サイドで孤軍奮闘しますが、疲れの見えてきたほかの選手が前線に出る動きを見せてくれません。
そして18分右サイドを抜かれて上げられたクロスをファーでバロン戻し、シュウェンクに押し込まれますがこれは相手のファールでノーゴール。一息ついたと思ったら23分、パスミスからボールを奪われてカウンターをかけられ、シュウェンクが抜け出してスゲとDFをかわしてふわりとシュート、これが決まり逆転されます。集中高く守っている中で、ミスからの失点が悔やまれます。
そしてユースケ☆アダチ宇宙采配リードされても急増DFはそのままで26分にやっとカズに代えて高田、智吉に代えて早川が入り、早川、山尾、なかじの3バック、山口、内田、右高田、左吉武、トップ北村、城というポジションに。いかにも遅い采配でした。
30分過ぎからはチャンスを作れていたサイドを捨て、ロングボールを放り込むだけの展開に。しかしこれだとカウンターの餌食になるのは目に見えていて、案の定カウンターから攻め込まれることが多々。しかし水際でスゲがファインセーブで防ぎ味方の反撃を待ちます。
攻勢に出たい横浜は35分吉武に代わりシルビオ。シルビオはファーストプレーで右サイドを駆け上がりボールキープし右へ流す。しかしオーバーラップした選手のクロスは直接ライン割ってしまいます。
そして今日はシルビオの光るプレーもこれくらい。トップに当て込むだけのプレーではシルビオのよさも出ません。
そしてそのままタイムアップ。
横浜は10位に上がるチャンスを逃し、仙台は3位に浮上して入れ替え戦出場権を巡る争いはますますヒートアップです。うらやますぃ。
審判判定、監督采配、そして終盤のプレー選択といろいろ敗因はあるでしょう。しかし、富永がDFとしてなら十分に使えること、智吉のサイドバックが早川よりぜんぜんいいこと、貞富はやっぱりサブに入れなくていい、ということが監督にわかってもらえれば何よりです。あとは大友と久保田の名前を思い出してくれると嬉しいな!(自棄)
さて採点です。
- 菅野 5.5 沈着冷静なボールコントロールは相変わらず。失点はスーパーゴールとミスを押し込まれたもの。スゲは責められない、
- 小野智 5.5 右サイドで攻守にわたり活躍。うっちー、モトさんの無理目のパスにもがんばって追いついていた。
- 富永 4.5 2度目の警告はシュウェンクの役者ぶりによるもの。1枚目のは問答無用だが、退場は責められない。
- 山尾 5.5 久々に安定している山尾を見た。
- 中島 5.5 左サイドとCBを無難にこなし、苦しい中でも攻撃参加も見せた。
- 北村 5.5 先制ゴールはお見事。しかし後半消えてしまったのは惜しい。
- 内田 5.0 もっとできるはず。
- 山口 4.5 前半からミスを連発。CBは不慣れだったが無難にこなしていたが。
- 吉武 6.0 先制点のアシスト以外にも何度もチャンスを作った。
- 城 5.5 ボールキープでうまさは見せたが、10人になってからカズが下がるまでは中盤のバランサーに徹さねばならなかったのが残念。
- カズ 5.0 残念ながら今日のプレーでは満足できない。
- 高田 4.5 途中交代だがリズムを変えることはまったくできず。
- 早川 5.0 CBとして投入も相変わらずの不安定なプレーではらはらさせられた
- シルビオ 5.0 いつものような元気な動きは鳴りを潜めていた。
- ユースケ監督 4.5 急造DFラインを2失点するまで引っ張った意図は?
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