ナビスコカップ第1節 対大分トリニータ@九石ドーム(TV観戦)

横浜FCは、ナビスコカップグループリーグの第1節をアウェイ九石ドームで戦い、川崎戦での戦いを引きずらずに良く守りましたが、攻撃面に課題を残し0-1の惜敗。リーグ戦とあわせて2連敗となりました。

大分 1(1-0)0 横浜FC

  • 13:02キックオフ 九州石油ドーム 入場者数:14,235人
  • 得点
    • 大分 高松(29分)
  • 警告
    • 大分 小手川(35分)、深谷(41分)、藤田(84分)
    • 横浜 秋葉(75分)、根占(89分)
  • 出場選手
    • 大分 GK西川、DF三木、深谷、上本、MFジュニオール、梅田、根本、小手川(HT 金崎)、藤田、FW松橋(85分 高橋)、高松(57分 山崎)。 <サブ>GK下川、MF西山、宮沢、森重
    • 横浜 GK菅野、DF小野、早川、秋葉、和田、MF薮田(78分 アドリアーノ)、鄭(78分 シウバ)、根占、滝澤(57分 難波)、奥、FW久保。 <サブ>GK小山、DF中島、MF玉乃、FW三浦

大分はアウグストではなく17歳高校2年生の小手川をトップ下に起用、横浜も川崎戦からはなかじ、オムさん、ヤマ、カズ、うっちーと5人を代えてきました。オムさん、ヤマはコンディションを考えてのもの、ウッチーはアキレス腱周囲の外傷のため10針縫った影響、なかじは川崎戦の出来によるものでしょう。

試合開始から、和田を右、トモキチを左に置いた両サイドと秋葉、早川のDFラインに対し、松橋、高松が高い位置からプレスをかけて来て、それに対し横浜は和田のサイドで不用意にボールを失う場面が散見されます。中への突っ掛けや、浦への飛び出しは相変わらず集中力高く守るものの、中央の局面では和田が秋葉のケアに回る面が多く、危なっかしい展開。

その影響でなかなか前でゲームが作れない横浜に対し、大分は右サイドからボールを展開し、高松にトップ下の小手川が絡んで松橋が裏を取る動きが多く見られます。裏を狙う動きは横浜のラインも完璧に対応できていました。

20分過ぎからはゲームも落ち着き、久保を起点として、奥、滝澤、薮田が絡む攻撃の場面も多く作ります。しかし、相変わらず久保へのフォローが遅い印象。やはり両サイドが守備に忙殺されるJ1での試合展開では、久保の近くにもう一人フォローがほしいところですね。
失点もそのフォローが遅れたところがきっかけになりました。
29分、奥が中央を駆け上がり、右の薮田へボールを預けましたが、ここで和田のサポートが遅れてボールを失います。そこで和田が戻るのが遅れたため、そこからのカウンターからルーズボールを根本に右に展開されて松橋がそこを突破してクロス、さらに中央では秋葉のポジションが高松に付くのかクロスをケアするのか非常に中途半端なポジションとなり、高松がハヤの前でらくらくとヘディングシュート。
フォローの遅れと、ポジショニングミスという2つのミスが重なり、きれいな先制点を奪われてしまいます。


前半、無理に攻める必要はないのですが、それでも若干前に出てきた横浜ですが、小手川、深谷イエローカード覚悟で止めにきて、終了間際に奥がゴール前で引っ掛けられたのも審判に流されて前半終了。前半のシュートは大分が高松のゴールの1本のみ、横浜は2本という低調な試合でした。


さて後半、小手川に代えて金崎とこれまた若い選手を入れてきた大分、さらに11分には高松を下げて山崎を入れます。

横浜は、6分久保を基点に、和田、薮田と渡りタッキーのシュート。そしてタッキーに代わった難波がトップに入り*1、攻撃への勢いを増します。
22分には、上本がその難波を引っ掛けて得たFKを奥が密集に放り込まず、直接ゴールを狙い、あわやゴールというところ、これは西川が何とか書き出します。
難波は32分にも相手が見送ってゴールキックにしようとするボールを奪い取ってクロスを上げるなどいいプレーを連発。ゴールを奪う気概でイケイケムードに。

しかしその火を消してしまったのは残念ながら選手交代。
33分ヨンデ、ヤブに代わってサイドに入ったシウバ、アドリアーノ*2は、ゲームに入り込むことがなかなか出来ず、ことにシウバはほとんどボールに絡むことが出来ませんでした。
40分過ぎからはボールキープに入った大分、それでも久保に対し、難波mアドリアーノが絡んでゴールを狙い続けましたが、タイムアップ。


今日はベンチワークが裏目に出てしまった試合でした。右に和田を置いた理由も不明でしたし、そこを狙われて失点、さらに選手交代で攻撃が停滞してしまいました。そして攻撃面では、もう1枚攻撃のカードがほしいことが分かった試合でしたね。

次節はホームで磐田戦。課題は次々出てきますし、うっちーのブログにもあるとおり選手も下を向いてはいません。
私の磐田戦への希望としましては、

  • やっぱCBはオム&ハヤで
  • 久保&ナンちゃんの2トップが見たいぞ。
  • ネジはいいので見たい。
  • アドリアーノ最初から使ってもいいんじゃん?

ってことで、

−−−久 保−−−−−−−
−−−−−−−難 波−−−
アドリ−−−−−−−−奥−
−−−根 占−ヨンデ−−−
−−−−−−−−−−−−−
和 田−−−−−−−智 吉
−−−早 川−小 村−−−
−−−−−菅 野−−−−−

って感じを希望。ヨンデのところにヤマで、オムさんのところにヨンデならスピードにも対応できるかなー。


さて採点です。

  • 菅野 6.0:松橋の飛び出しを飛び出しで防いだプレーは見事。
  • 和田 5.0:攻撃へのフォローが遅く、裏を取られ、秋葉のフォローに忙殺された。
  • 秋葉 4.5:バタバタしたところを高松に翻弄された。
  • 早川 5.5:失点は致し方なし。
  • 小野 5.0:前半はトモキチの裏が相手の攻撃の起点に
  • 薮田 5.5:よくボールに絡んだが、フォローを待つのではなく自ら展開してほしかった。
  • 鄭容臺 5.5:中央のディフェンスは完璧だった。
  • 根占 5.5:セグンドボランチとしてなかなかの出来。
  • 滝澤 5.0:よく攻撃に絡んだが、久保との息はまだ合っていない。
  • 奥 5.5:FKは惜しかった。久保の周りを1人走り回ったが成果は出なかった。
  • 久保 5.0:ポストは及第も、シュートを打ってほしい局面が多かった。
  • 難波 6.0:途中出場でリズムを変えた。最初からトップで見たい。
  • シウバ 5.0:何も出来ず。
  • アドリアーノ 5.5:終盤ゲームになじんでからはよくボールに絡んだ。そろそろ最初から見てみたい。

*1:右ヤブ、左奥、トップ久保、難波

*2:ボランチ根占、奥、右シウバ、左アドリアーノ