幸せな結末

 横浜FC愛媛FC (2−0)

 
 横浜FCは今年、遂にJ1に昇格しました。
 フリューゲルスの消滅でチームが生まれた1999年から、本当に紆余曲折の8年間でした。
 2年間でJFL(J2の下のリーグ)からとんとん拍子に昇格したのはいいですが、J2に加入してからは苦しい戦いが続きました。
 問題も一杯ありました。選手がバイトで生活していると有名サッカー雑誌に書かれたり、02年・05年と10名以上の大量解雇を出したり、しかも1年目の新人選手を解雇したり、ソシオという会員制度をやめて普通のファンクラブにしたり、観客が増えないのに入場料を上げたり、スポンサーに頼らないクラブを目指した市民クラブなのに結局スポンサーの力を借りなければならなかったり、シーズン始まって1試合で監督を変えたり。累積赤字が1億円以上蓄積してることだったり、今日も吉武選手や北村選手といった生え抜き選手の契約非更新が発表されたり。
 
 結局、敗北は何も癒せません。だからと言って勝利は全てを癒すとは限りません。消したいと思う過去はあってもやっぱり消せない過去だってあります。

 約束の地は決してバラ色の楽園ではないかもしれません。むしろ苦しくて苦しくて1年間で楽園から追い出されてしまう可能性は大いにあります。そこで生き残るためにはどれほど長い薄氷を踏むような道のりがあるのでしょうか、まだ分かりません。

 でも、今日は笑って良いのかもしれません。私の愛するサッカークラブ「横浜FC」はJ1に上がることが出来たのですから。城・カズ・山口・小村、代表選手が集まって横浜FCはJ1に昇格する。8年前の言われたら絶対に信じられなかったことが真実になったのですから。