皆様いかがお過ごしでしょうか

−ここ最近の出来事−


その1
10/8・9と魚類学会で静岡に。発表こそできなかったものの、初めて生で“やんごとなき御方と愉快な黒服達*1”を見るなど、ある意味かなり有意義な学会であった。それを受けて、教授[-人- ]とT美さんの調査壮行会の席でのこと。開始10分でW助教授から出されたフリ
「○○(←私の名前)先生は魚類学会ではやっぱり若者達と過ごされたんですか?」
に対し、
「そうですね、静岡では若者に囲まれて年甲斐も無くはしゃいでしまったりしました」
と答えてしまったが為に、助教授2人から年齢ネタ攻めに遭う。


助教授「若者って…○○より若い人は…(そんなに参加していないだろう?)まあ顔は老けてるかもしれんけど
助教「そうそう、見た目はともかく」


しかもこの話題これで終了。ほんとこの研究室はひどい人たちばかりですよ。




その2
研究室に立て続けに大きなサメの頭部が届き、その処理に四苦八苦する。現在の体調不良と肩こりと昼夜逆転生活の元凶はおそらくこれ。




流しの大きさは100cm×47cm。サメ頭の大きさは推して知るべし。
肉厚で美味そうだと思いつつも、さすがに解剖中のサンプルを食べる気にはならず。代わりに、今日届いた小型のサメの頭部が大量に廃棄処分になったため、“サメすくめ(鮫の身に火を通した後、冷やしたもの)”にして食べて見ることにする。
レシピは、購入先である田向商店のもの



今回の獲物(\210)。まずは沸騰したお湯にさっとくぐらせ、表面だけに火を通して鱗を擦り取る。




鱗を取った状態。確かにレシピの通り、鱗は擦ると簡単に剥がれ落ちてしまった。

鍋の底に残った砂状の鱗。


で、この頭を今度は十分に火が通るようにゆっくりと煮る。頃合を見て鍋からザルにあけ、粗熱を取ってから大きな軟骨を取り除き、身だけにする。
それを細かく切って冷蔵庫で冷やせば出来上がり。ポン酢や酢味噌が合うらしい。


感想は、「癖が無く、いやに柔らかい身」。魚とは明らかに違う。冷やすと少し生臭く、ねっちょりとした身になってしまう為(後者はおそらく多量に含まれるコラーゲンのせい)、煮つけなどの温かい調理法の方が適しているのかもしれない。味はそう悪くなかった。でもあんまり量を食べるものではないかな。今度フィレの部分を買って煮付けにでもしてみようか。



その3
最近の研究について。10月頭からようやく今年の行動観察を始めることができた。観察を行うためには、観察用水槽で採餌するくらいバスを環境に馴致させる必要があるのだが、今夏確保した実験用個体はどれも例年より警戒心が強く、なかなかこの域まで達してくれなかったのである。馴致初期の段階では、2,3日餌を与えなくてもまだ警戒心が食欲を上回るのか、

このようなリアル志村うしろ状態になることもしばしばであり、また3時間経っても微動だにしない個体もいたりして、もう本当に全部うっちゃって境港にでも旅行に行こうかと思うくらいであった。
確保した12個体のうち、馴致できたのが9個体。そのうち6〜7個体については、何とか行動観察を続けられそうな雰囲気である。このまま無事にデータが採れますように。特に目新しいことをしているわけではないというこの状況は、自分でもかなりどうかと思っているのに、それに加えて『今年は何も結果が出ませんでした』なんて事態は、考えただけで胃の辺りがキリキリする。

*1: 懇親会場入り口での密度はこんな感じ