ブラック・ジャック創作(秘)話~手塚治虫の仕事場から~ 2 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)

前巻が大変な好評で、それに答えた2巻というと、面白いことは前回やっちゃって残りカスを伸ばして薄めた2巻じゃないかと、最初っから全く期待してませんでした。世の中にあるやつって大概そうですから。
 そのせいなのか読んでて、なんだちゃんとやってんじゃんと。リメイクとか外しまくったBJ関連のなかでも、これはやっぱり秀作だと。まあBJじゃなくて手塚治虫なんだけど。
手塚治虫って人物史としても良くできてます。藤子不二雄Aとか書いてますけど、この年代の人は手塚治虫に対しては神様フィルターがかかってしまっているので、ちょっと離れた筆者が書いてこその作品だと思います。
物語ってのは時代と人物が噛み合った時に生まれるよなあ。

今日もいい天気 田舎暮らし編 (アクションコミックス)

今日もいい天気 田舎暮らし編 (アクションコミックス)

今日もいい天気 田舎暮らし編 (アクションコミックス)

そばもんと聖は面白かったけど、基本的にこの人の作品はどっちかというと好きでなかった。
なにせ最初に読んだのは、遙かなる甲子園だっけ?。耳が聞こえない少年達が甲子園を目指すという内容で、国語の先生に読まされた。
当然のことながら、有り余るヒューマニズムが思春期バリバリの少年には受け入れがたく、かつ国語の先生も嫌いだったので、嫌いな作者としてインプットされてしまった。
 でも、聖やそばもん読んで自分の中の壁が下がっていって。この作品どこに連載してんだ?全然見たことないぞと思って、赤旗としって、あーなるほどなっと思って、壁が更に立ち上がった。
 ただ内容自体は結構面白いです。田舎暮らしものとしては。震災のやつはどうだろなあ。
なんせ赤旗ですから。

乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス)

乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス)

乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス)

ここんとこFELLOWS買ってなかったので、これは買うか!と期待して買いましたが、ちょっと期待値よりは下だったなあ。期待値が大きいってのはあるんですが、読んでて圧巻ってほどじゃなかったもんで。単行本のサイズもあるかもしれないけど。特に閑話休題で双子以外の話も入れてたのが、なんつーか、うまいんだけど、そうじゃないんだよ〜っというところもあり。伏線っていやあそうなんでしょうけど。6巻も買うと思うけど。