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*観劇日記* ▼Back to Theatre Cafe ▼2003年9月以前の観劇日記はこちら
このページは私の個人的な覚え書きであって間違っても劇評なんて高尚なモノを書いてるつもりは毛頭ございません。また芝居の感想についてはその日の体調や個人的感情によって著しく左右されておりますので、非常に主観的な文章であることをご理解下さい。また枠内は参照リンク先サイトからの引用文です、ご了承下さい。
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2004-02-28(Saturday) ベニサン・ピット
■[play] tpt「エンジェルス・イン・アメリカ」
一部・二部を通して観劇。相当に疲れるだろうと覚悟して見に行ったけど、それほど長さを感じなかった。14時に開演して23時近くに終演だから、これはもはや「グリークス」の時並に「最後まで見た自分と役者に拍手」状態のカーテンコールになるんじゃないかと予想していたけれど、全然そんな感じではなく、フツーに「面白かった!」という気持ちの拍手だった。あの固いベニサンピットの椅子が苦にならないってすごい。ほとんど暗転ナシでガンガン転換していく、テンポのいい演出が心地良い。シンプルな美術もいいし、ちょっとデカダンな感じの「天使」の衣装もいい。見てるうちに、自然とそれぞれのキャラクターに感情移入していってしまう。最初はうざったかったロイ・コーンでさえ憎めなくなってしまうからなぁ。もっと重っ苦しい文芸大作かと思っていたけれど、ユーモアの効いた演出に意外と笑わせてもらった。
エイズ、ドラッグ、同性愛なんてキーワードだけ並べるとついつい「RENT」と比べたくなってしまうのだけど。「愛って大切だよね!」「一生懸命生きようね!」みたいな「RENT」のほうが圧倒的に解りやすくて一般ウケしそう。「エンジェルス〜」は宗教観とか思想とかが絡んでくるだけに、やっぱりインテリ受けしそうだな。実際、「あたしは見知らぬ方のご好意にすがって生きているんです」*1なんてセリフの引用にしっかりほとんどのお客さんがウケてるのがすごいと思った。(その後「およしなさいそんなバカなこと」みたいなことを言って一刀両断するハンナのセリフも笑ったけど)
なんというか、同性愛をめぐる価値観とかもこの時代から比べるとずいぶん変わったよなぁと思わざるをえない。AZT(RENTを見てるとエーゼットティーじゃなくてエーズィーティーと発音してほしくなる)の価値も二つの作品の間にずいぶん変わってるみたいだし。テーマ中心に見てしまうと「なぜ今この作品を?」という疑問は確かに否めないけれど。ま、ケラ作品なんかを見るときと同じように「近過去モノ」として見る分には十分面白い。「RENT」でもすでに「現代社会」からは遠い「過去」になってると思いながら観ていたから、この作品はなおさら「古典の名作戯曲」を見る気分で見てしまった。
http://www.tpt.co.jp/top/season/index.html
new version by tpt workshop 訳◎薛珠麗 美術◎ボビー・ヴォヤヴォッキー 照明◎沢田祐二 音響◎高橋巖 ヘア&メイクアップ◎鎌田直樹
キャスト:朴昭熙 池下重大 斉藤直樹 矢内文章 深貝大輔 中川安奈 山本亨 松浦佐知子 植野葉子 他
- 解説
- 1990年ロサンゼルスでワークショップ・プロダクションとしてスタート、ピューリッツァー賞、トニー賞('92、'93)他、多数の演劇賞を受賞した「エンジェルス・イン・アメリカ」は世界各都市で上演されセンセーションを巻き起こした。ロンドンのナショナルシアターの“20世紀の最も偉大な戯曲20本”の中に選ばれている('03秋にはアル・パチーノ、メリル・ストリ−プ、エマ・トンプソンで映像化。)今回の上演は「BENT」('02)で大反響を呼んだロバート・アラン・アッカーマンと若手俳優陣に加え、中川安奈、山本亨などの実力派に、ロサンゼルスからボビー・ヴォヤヴォッキーがデザイナーとして参加。8週間のワークショップ・リハーサルを行い、I部・II部を一挙に上演いたします。
2004-02-26(Thursday) 世田谷パブリックシアター
■[dance] 安藤洋子×W.フォーサイス 「WEAR(安藤洋子新作ソロ)」「N.N.N.N.」「QUINTETT」
客層はコンテンポラリーダンス系にありがちな、「ちょっとインテリ&オシャレ」風な人々。ピナバウシュとかもこんな感じだったよなぁ、そういえば。たまたま同じ回を見ていた友人が「フォーサイスの時は全体的(洋服の色が)黒っぽい」と話していたのがちょっとおかしかった。みんなコムデギャルソンとか山本耀司 とか着てんじゃなかろうか。
ガラ公演以外でちゃんとフォーサイス見るのってもしかして初めてかな。一本目の「WEAR」は新作。ソロと書いてあったけど、実際には男性ダンサーがふたり一緒に出演していた。うーん、フォーサイスってこんな振付家だったっけ。なんというか暗黒舞踏っぽいというか……抽象的すぎて、正直、なんだかよくわからない。眠かった。終演後のポスト・トークで南極点を目指したアムンゼン(あれ? スコットのほうだっけ? とにかく南極にいこうとした誰かの話だったような)をモチーフにしたとかいっていたような気がするけど……。そう聞くまでそんなテーマだとはまったく気付かなかった。
二本目「N.N.N.N.」(フォーエヌと読むらしい)。4人の男性ダンサーがスピーディに踊る。あ、よかった。これこれ、こういうのが見たかったの。私のイメージの中のフォーサイスってこんな感じ。「作用・反作用の法則」なんて言葉を思い出したりして。ぐるりと回した腕同士がぶつかると反対側に同じ円を描いて戻ったり……みたいな、ある種機械的な動きの組合せ。ああ、フォーサイスってやっぱり理系頭の人なんだろうな、なんて思ったりする。
三本目「QUINTETT」。5人のダンサーが組合せを変えながら、二組のカップルが同時進行で踊っていく感じ。これもスピーディな動きが気持ちいい。最初の1本はともかく、後半2本は面白かった。4000円でこの内容なら悪くない。終演後はポスト・トークで野田秀樹登場。野田・安藤・フォーサイスの3人と簡単なトーク。内容はいまひとつ覚えていないけれど、前述の「WEAR」のテーマについてフォーサイス本人の口から意図がきけただけでもまぁ十分か。あれ聞いてなかったらただの「暗黒舞踏じゃん」と思いながら帰るところだった。
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/03-2-4-54.html
二十一世紀舞踊 安藤洋子×W.フォーサイス「WEAR(安藤洋子新作ソロ)」「N.N.N.N.」「QUINTETT」
[振付]W.フォーサイス
[出演]安藤洋子/フランクフルトバレエ団2004-02-24(Tuesday) シアターコクーン
■[play] 「カメレオンズ・リップ」
客席に入るなり、なんかいつもと違う空気。明らかに蜷川さんとか野田さんとか見に来るようなコクーンの客とは違うなー、ナイロン100℃を見に来るような下北沢の客とは違うなー、という空気。なんというか……「堤真一見に来ました!」「深津絵理見に来ました!」って感じ。多分、演劇ファンではなくタレントファンが多いのだろうな……という空気に、軽く落ち着かない感じ。最初の30分くらい、笑いのタイミングが“ナイロンの客”と違うことに違和感を覚える。「え、そこで笑うの?」「え、ここで笑わないの?」という状態が続いて、なんだか気持ち悪い。別に「客層が悪い!」とかいうつもりじゃないんだけど、なんというか「自分のテリトリーじゃない場所に間違えて来てしまった」居心地の悪さが続いて、物語に集中するまでにやたら時間がかかってしまった。右に座ったおばちゃんふたりはずーっっとしゃべってるし、左に座ったカップルは芝居始まってるのにずっとサンドイッチ食べてるし。注意してやろうかと思っていたらすぐに食べ終わったので、まぁいいやと我慢していたところ、男は次にガサガサと菓子パンみたいなの出して食べ始めやがった! なんかもう怒るのを通り越して呆れてしまった。アホかと。バカかと。つーか食い過ぎ。歌舞伎座や演舞場ならともかく、マナーも守れないヤツはコクーンにくるな!
気を取り直して芝居の感想。ま、関係者のみなさんがこてんぱんに言うほど悪くはないと思ったけれど、一行レビューなんかで褒められてるほどには面白くもない、そんな感じ。ケラさんの作品にはそりゃあ理詰めのコンゲームなんて求めちゃぁいないんだけど……でも、やっぱり前半は長すぎると思うし、後半も謎解きがあっけなく終わってしまってなんだか拍子抜け。落としどころをあそこに持っていくなら、2時間でいいよね? 前半30分で良かったよね? という感想。ラスト、雨の中を「あはは」「うふふ」と駆け回って抱き合ってキスする堤真一と深津絵理……って、やっぱり「堤と深津を見に来た客へのサービス」なんだろうか。あればっかりはケラさんの芝居とは思えなかった。
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/event/c-lip/
【作・演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【キャスト】堤 真一、深津絵里、生瀬勝久、余貴美子、山崎 一、犬山イヌコほか
- 作品解説
- 2004年2月、数々の演劇賞を総なめにした演劇界の異才ケラリーノ・サンドロヴィッチが作、演出でシアターコクーンに初登場します。
ヨーロッパだろうか?定かではない何処かの国の木々繁る森の中に建つ一軒の古びた豪邸。稀代の詐欺師ルーファスと謎の訪問者セルマ。その2人の騙しあいとそこに生まれた奇妙な愛情。また同じ屋敷に住む使用人夫婦達。ある夏、某化粧品会社の女社長がこの地にやってきたことをきっかけに物語は以外な方向へと発展しゆく…。
注目のキャストは、詐欺師ルーファスに大河ドラマでも新たな魅力を見せる等、映像から舞台まで幅広く活躍する実力派堤真一、謎の訪問者セルマに「贋作・桜の森の満開の下」以来久々の舞台となる深津絵里、そしてバラエティに加え今年は「浮標」の名演が光る生瀬勝久、多彩な演技力で魅了する余貴美子、KERA作品では常に独特の存在感を見せる山崎一、ナイロン100℃の看板女優犬山イヌコ。実力揃いの豪華キャストが勢揃い!!- Story
- 人里離れた森の中の洋館に住む男は、実は稀代の詐欺師。屋敷を訪ねてきた謎めいた女と騙し合ううち、二人の間には奇妙な愛が生まれていく。そんなある日、化粧品会社の女社長が男を連れてこの屋敷を訪れたことをきっかけに、屋敷に仕える使用人たちをも巻き込んで、意外な事態が引き起こされて……。
2004-02-19(Thursday) 日本青年館
■[takarazuka] 宝塚雪組東京特別公演「送られなかった手紙」
帝政ロシアが舞台だとかで、見た目は割とヅカらしいコスプレ作品。でもストーリーは「なぜこれをミュージカルで?」と思うような地味な話。主人公が次々と左遷されていくといった不遇な物語なので、もっと苦悩する顔やアンニュイな顔が似合う役者で観たい演目だったかも。これが初主演という壮一帆さん、まぁ悪くはないけど、この芝居がハマリ役とは思えなかった。次はもうちょっと明るい役で観てみたいかな。
ダンテス役の箙かおるさん、ある意味別ジャンルの存在感。「ああ、エビーラだ! エビーラだ!」と同僚とはしゃぎながら見守っていたけれど、主演のドミトリーと箙さんのダンテスの役は、W主演で若手ふたりでやってもよかったんじゃないかともっぱらの意見。
そういや途中でキャンディードの「The Best of All Possible Worlds」に全然違う歌詞のせて使ってたけど、いいのか、あれ……著作権的に。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/04/02_2snow/index.html
バウ・ミュージカル「送られなかった手紙」
作・演出:太田哲則
公演期間:2月14日(土)〜 2月20日(金)20世紀の初め、引退した医師セルゲイのもとを、一人の画学生が訪れる。かれは、シベリアへのスケッチ旅行の折にアトリエに借りた廃屋で、数通の手紙を見つけ、その宛名の一人であったセルゲイに届けに来たのだった。差出人のルイスというのは仮の名前で、実はセルゲイの甥ドミトリーであった。その夜、ドミトリーのことを思い出し眠れなくなるセルゲイは、その理由を探ろうとする。すると、彼の脳裏にかつてドミトリーの友人・知人であった人物達が次々に登場し、ドミトリーの生涯を振り返り、話し始める。
モスクワの名門学校を優秀な成績で卒業したドミトリーは、詩人としての才能にも恵まれた、好奇心旺盛な若者であった。しかし、それゆえに、自由思想など新しい時代の空気に触れた彼は、皇帝の専制政治を批判する詩を書き、ロシア南部へ左遷される。
そこで、将軍令嬢マーリヤに再会した彼は、彼女に心惹かれるが、彼女は、彼が一ヶ所にとどまれる人ではないと、その求愛を退ける。
田舎町の単調な日々に、自堕落な生活を送るようになった彼は、以前に書いた詩のために、皇帝を打倒しようとする勢力との関係を疑われ、シベリアへ送られる…。
魂の遍歴の果てに、ドミトリーが求めたものは何だったのか…。20世紀初頭の帝政ロシアを舞台に、様々な人たちの証言から、送られなかった手紙を書いた男の、心の秘密を探る物語。
壮一帆の、バウホール単独初主演作品。
2004-02-17(Tuesday) 紀伊国屋ホール
■[play] 「美しき者の伝説」
出来や作品そのものは悪くないと思うけど、大正デモクラシーあたりの時代背景がわからないと半分も伝わらないんじゃないかと思ったり。日本史で習ったはずなのに全然忘れていたので芝居を完全に理解できたとは言いがたく……開演前、はやめに入ってパンフである程度予習しておけば良かったと思った。演出トーンや役者の演技はわかりやすいし、場面ごとの情感とかはもちろん伝わってくるのだけど。ちゃんと時代背景やそれぞれの登場人物の背景を知っていたら、ラストできっちり感動できたんじゃないかなぁ、と……。
しかし、一番ラストのシーンは明らかにいただけない。ユーミンの「春よ来い」が流れ、逆光の照明と紙吹雪の中、登場人物が客席に向かってセリフを群唱……思わず心の中でつっこんでしまった。
「第三舞台か!」 ……と。終盤までの新劇っぽさが一気に80年代小劇場になってしまって、なんともはや。そういえば関東大震災直前の場面のスローモーションは遊眠社みたいだったなぁ。
役者さんはさすがにみんな悪くない。プロデュース公演のわりには、演技トーンが統一されてる気がした。最近演技トーンがばらばらの作品ばっかり観てしまったせいか、その辺は良かったと思った。
http://www.siscompany.com/03produce/06utsukushi/index.htm
1968年の初演以来、多くの演劇人の手によって上演され、語り継がれてきた宮本研の名作「美しきものの伝説」。この物語は、大正デモクラシーが息づき、新しい文化に彩られた時代を、理想のため,未来のため、愛のために、燃え尽きんばかりに生死をかけ生き抜いた人々を描いた、激しく熱い青春群像劇です。
登場するのは、大杉栄、伊藤野枝、平塚らいてう、島村抱月、松井須磨子、小山内薫など、昔、日本史の教科書で目にした歴史上の人々ばかり。彼らは、後年ベル・エポックと謳われた大正期に、政治・社会運動や芸術分野で時代の最先端を走っていた人々でした。
その後やってくる暗黒の昭和を予感させる政情の変遷の中で、彼らは、おのれの理想と社会の現実に悩み、苦しみ、そして、情熱的に愛を語りながら、未来に希望と夢を抱き行動します。
時には愚かしく、滑稽で、哀しくさえある、そのひたむきな姿。その姿は、時代背景や史実を超え、私たちの心の奥底に眠る「何か」に語りかけ、問いかけてくるのです。
出演は、段田安則、キムラ緑子、浅野和之、高橋克実、深浦加奈子、田山涼成、羽場裕一をはじめとする、昨今の映像メディアでの『舞台出身俳優ブーム』の、言わば先駆けともいうべきメンバーたちが勢ぞろいします。そして、演出には、自身の劇団M.O.P以外の演劇活動やテレビドラマの脚本執筆など、近年精力的な活動が注目を集める<マキノノゾミ>を迎えます。
2004-02-15(Sunday) 歌舞伎座
■[kabuki] 三人吉三巴白浪
正直、「玉三郎さんのお嬢吉三だもの、悪いわけがない」と思って期待していたのだけど。「大川端」の玉三郎さん……初役とはきいていたけけれど、正直ぴんとこない。ここの面白さって、女形の姿で急に言葉使いが男に変貌するあたりのギャップにあると思うんだけど。玉三郎さんは男というより、「清楚な若い娘」が「口の悪いあばずれ」に変わった程度の変化にしか感じられなくて……正直、コクーン歌舞伎で見たときの福助さんのほうが(いい意味で)下品で良かった。仁左衛門さんや団十郎さんは、まぁ、予想の範囲内かな。フツーにいい。
その代わり「吉祥院」以降はかなり良かったと思ったけれど。なんつったってお嬢吉三とお坊吉三が寄り添うあたりの恋愛感情は「さすがニザ玉!」って感じだし(それでもやっぱり同性愛というよりは男女の恋愛に見えちゃうんだけど)、「火の見櫓」で捕り手のお縄にかかったお嬢の悶絶っぷりといったらやっぱりゾクゾクするような美しさだし。立ち回りも見応えはあったけれど……うーん、総合的にはコクーン歌舞伎の時のほうがカタルシスあったな、やっぱり。玉三郎さんのお嬢に期待していただけに、ちょっと残念。
疲れたので「仮初の傾城/お祭り」見ないで帰ってしまった。時蔵さん、三津五郎さん、すみません。
http://www.kabuki-za.co.jp/info/kougyou/0402/2kg_1.html
三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
- お嬢吉三 玉三郎
- お坊吉三 仁左衛門
- 手代十三郎 翫 雀
- 伝吉娘おとせ 七之助
- 堂守源次坊 市 蔵
- 釜屋武兵衛 松 助
- 捕手頭長沼六郎 家 橘
- 八百屋久兵衛 吉 弥
- 土左衛門伝吉 左團次
- 和尚吉三 團十郎
- 話題とみどころ
- 「月も朧に白魚の・・・」のお嬢吉三のせりふで有名な、退廃色漂う河竹黙阿弥の白浪(盗賊)物の名作。玉三郎初役のお嬢に、仁左衛門のお坊、團十郎の和尚。豪華な配役で、呪われた因果物語を通しでご覧いただきます。
[両国橋西川岸]手代の十三郎は、夜鷹のおとせと遊んだ際に店の金百両を落としてしまい、身投げする覚悟で両国橋にやって来ますが、通りかかったおとせの父の土左衛門伝吉(左團次)に、その百両ならおとせが拾ってきたと教えられ、喜んで土左衛門の家へ向かいます。
[大川端庚申塚]十三郎が落とした百両を本人に届けようと大川端まで来たおとせは、八百屋お七を気取った女装の盗賊お嬢吉三(玉三郎)にその百両を奪われ、大川に突き落とされてしまいます。それを見ていたご家人崩れの盗賊お坊吉三(仁左衛門)は、お嬢から百両を横取りしようとしますが、そこへ吉祥院の所化上がりの盗賊和尚吉三(團十郎)が来て仲裁に入り、百両を預かったうえ、三人義兄弟の契りを交わします。
[割下水伝吉内]溺れたところを助けられたおとせが家に戻ると、そこには十三郎が。二人は喜びますが、実は十三郎は伝吉が捨てた実子で、おとせとは双生児。伝吉は運命を呪います。
[本所お竹蔵]伝吉のもうひとりの息子である和尚が持つ百両は、和尚から伝吉を経て、図らずもお坊吉三の手元へ。その百両を貸して欲しいと頼む伝吉を、お坊は斬り殺してしまいます。
[巣鴨吉祥院本堂]追われる身のお嬢とお坊は、和尚のいる吉祥院へたどり着き、初めて伝吉が和尚の父であり、おとせが和尚の妹であったことを知り、死のうとします。
[裏手墓地・元の本堂・本郷火の見櫓]和尚は、畜生道に落ちた十三郎とおとせの首をはねて、お嬢とお坊の身代わりとし、二人を逃がしますが・・・。2004-02-14(Saturday) 東京厚生年金会館/日生劇場
■[musical] 「ユーリンタウン」
これも「誰も幸せにならない」公演じゃないのかな……。キャスト・スタッフともにそれぞれひとりひとりは誰も悪くはないと思うけど、企画そのものの時点で……。なぜこの作品を日生劇場みたいな劇場でやろうと思うのか。多分日本で帝劇の次くらいにこの作品が似合わない劇場だと思うのに。日比谷で見るような芝居じゃないんだもの。笹塚スタジオあたりで串田和美さんの演出でみたかったなぁ。まぁ笹塚が無理でも、せめてスズナリ。採算のこと考えるなら、歌舞伎町どまんなかのシアターアプルでもいいや。クラッドウェルあたりはベテランでもいいけど、革命軍側の人間は素人とか無名の役者とかでいいのに。なんなら日藝NAPでやってくれ! とにかく演出は串田さんに! と思わずにはいられなかった。いや、亜門さんの演出がひどいとかいう意味ではなく、曲調といい内容といい、串田さんで見たかったのよ、私は……。
ついでにいうなら、ロックストック巡査に松尾スズキ、ボビーに阿部サダヲとかをキャスティングして(あぁこのふたりだったらどんなに面白かったかなぁ)、普段下北で芝居見てるような人々に見せたほうがなんぼかマシな作品になるんじゃないかと思った。どんなにシニカルで後味悪い話が好きな私でも、「日生劇場でミュージカルを見る」時は心構えが自動的にちょっと違う雰囲気になっているのだから。なんというか、先日の「空想万年サーカス団」に続いて、「これも観客の見たいものと作品がかけ離れてるんじゃないだろうか? 違うスタッフ・キャストで違う客層に見せたらみんなが幸せになれるんじゃないか?」と思わずにいられない公演だった。
詳細→ http://www.horipro.co.jp/UTmusical/
- 脚本・詞:グレッグ・コティス
- 音楽・詞:マーク・ホルマン
- 演出:宮本亜門
- 音楽監督:甲斐正人
- 振付:カズミ・ボウイ
- 美術:松井るみ
- 出演:南原清隆、別所哲也、マルシア、鈴木蘭々、高泉淳子、藤木孝、入絵加奈子、高谷あゆみ、他
- 解説
- '02年のトニー賞の主要3部門(脚本賞・楽曲賞・演出賞)を受賞したブロードウェイ・ミュージカルの日本初演。音楽・脚本以外のスタッフは日本オリジナル。
- Story
- 20年間にも及ぶ干ばつの被害により、水が何よりも大切となった街があった。そこでは、渇水対策のためにトイレの“私的”な使用が禁止され、住民法によって公衆トイレの使用を義務付けられていた。全ての公衆トイレは独占企業ユーリン・グッド・カンパニー社社長クラッドウェル氏によって運用されていたが、抜け目のない彼は政治家と結託しこれを有料化、トイレの命運を握ることで結果的に街を支配していた。 ユーリン・グッド・カンパニー社で働く有料公衆トイレの管理人ペネロペ・ペニーワイズ(マルシア)と、その助手ボビー・ストロング(別所哲也)は、大勢の住人が列をなし、トイレの順番待ちをしながら尿意に耐えているという毎日の光景にうんざりしていたが、トイレのためのお金が無かったり、順番がくるのを我慢しきれなくて、こっそりどこかで用を足してしまう行為は、重大な犯罪として、法の番人ロックストック巡査(南原清隆)によって厳しく取り締まられていた。当初はしぶしぶ従っていた町の人々(高泉淳子、入江加奈子ら)だったが、ある日、あまりの辛さに、若き革命家となったボビーを中心に、“いつでも自由に用を足す権利”を求めて立ち上がる。自由を求めて闘うボビー。その過程で芽生える、美しいが、どこか垢抜けない娘ホープ(鈴木蘭々)との恋。しかし、物語は簡単に進まなかった。ホープは、宿敵ユーリン・グッド・カンパニーの社長令嬢だったのだ……。
2004-02-12(Thursday) 東京厚生年金会館
■[musical] RENT ─JAPAN TOUR 2004─
久しぶりに観た2度目のRENT。キャストに一部不満がないとは言わないけれど、それでもさすが名作。泣きました。思わず週末のチケット買い足したりして。
2000年の来日公演で見たときはほとんど予備知識無しで行ったので、正直物語を全部理解しきれていなかったような気がする。「Seasons of Love」ってイイ曲ー、とかそんな程度だったしなぁ、いま思えば。もちろんエンジェルが死ぬところで泣いたりはしたけれど。今回はCDでがっちり予習してあったし、「tick tick ...BOON!」とか見たおかげでジョナサン・ラーソンにすっかり感情移入気味だし。なんというかもう、すっかりRENTファン状態で見に行ったので、まー涙腺ヒットするのが早い早い。「One Song Glory」でもう泣いてたもの。アホだ。
しかし東京公演初日というだけあって照明トラブルがあったらしく、開演時間からなんと30分押し。客席のテンションも19:10過ぎたあたりからだんだん下がっていったのが解ったので「なんだかなー」な気分になっていたのだけど。アナウンスが流れてキャストがステージに出てきた瞬間にものすごい歓声。なんというか「ずっとこの日を待ってたのよ!」的なファンの熱気がすごかった。舞台センターに出てきたマーク役のBrian Gligorが、その歓声に一瞬戸惑ったように客席を見回してから、ちょっと嬉しそうに笑ってから芝居に入ったのが印象的だった。
キャストについて。マーク*1は地味な感じではあるけど、お人好しで優しそうな感じが良かった。ロジャー*2……うーん、一部熱狂的なファンがつきそうなタイプではあるけど、個人的にはちょっと。ナーバスさや屈折よりは傲慢さが出てる印象。あんまり挫折したことのなさそうな感じだなぁと舞台を見ていて思ったけど、パンフのインタビューを読んだらやはりそんな感じだった。もうちょっと下積み生活の長い苦労人にやってほしい役なんだけどな。っていうか、あのロン毛が嫌い。髪を切れ髪を。ミミは生き生きとして刹那的な感じがよくでてて良かった。「Out Tonight」ってこんな激しい振付やってたんだ。なんで前回見たとき印象に残ってないんだろ……。コリンズ&エンジェル*3のカップルはふたりともよかったなぁ。特にコリンズの声が包容力がある感じで、「Sante Fe〜I'll Cover You」なんてもっと聞いていたかった。つーか「I'll Cover You」……泣いたなぁ……後半の悲劇を知ってるだけに。
正直ロジャーがいまひとつぴんとこなかったので、エンジェルが死んだところでもうクライマックスを迎えてしまい、ミミの危篤状態があんまり泣けなかった。まぁでも、そんなこんなをさしおいても十分に面白かった。ファンが多い作品だけのことはあるなぁ、と。ちょっと色々悩んでることもあったのだけど、生きる力を戴いたと本気で思った。チケットを買い足したのは今の自分には必要な作品だと思ったのもあったりして……。
詳細→ http://eee.eplus.co.jp/s/rent/
公式サイト http://www.rent2004.jp/ は閉鎖ツアーカンパニーについてはこちらも参照*4→http://www.geocities.com/Broadway/Alley/6509/rent/nonequity/
2003-2004 Cast Members
- Mark: Brian Gligor
- Roger: Constantine Maroulis
- Collins: Marcus Paul James
- Benny: Daryl C. Brown
- Joanne: Rebecca Jones
- Angel: Damien DeShaun Smith
- Mimi: Jaime Lee Kirchner
- Maureen: Leslie Diamond
- Mark's mom: Suzanne Slade
- Mr. Jefferson: Aswad
- Mrs. Jefferson: Jeannette Bayardelle
- Gordon: Daniel Shevlin
- Steve: Jeff Scot Carey
- Paul: Dan Domenech
- Alexi: Genny Padilla
*1:Brian Gligor→ http://www.briangligor.com/
*2:Constantine Maroulis→ http://www.constantinemaroulis.com/
*3: Damien DeShaun Smith→ http://www.damiendsmith.com/
2004-02-11(Wednesday) 新橋演舞場
■[play]「空想 万年サーカス団」
うーん。誰も得をしない芝居だったような気がする。誰が悪いわけでもないけれど、企画からしてちょっと無理があったんじゃないかと……いや、スタッフ・キャストともにそれぞれのポジションでできることはちゃんとやっていたとは思うのだけど。
阪本順治監督は戯曲書くの初めてらしいけど、休憩込みで3時間半の芝居にしてはちょっと中身が薄すぎる(1時間40分程度なら適正な本だろうけど)。「30分の休憩を二回挟んだ三幕構成」の演舞場仕様の脚本、ではないんだな。でも阪本監督が映像化したらこんな感じになるだろうなぁという絵は浮かぶだけに、「脚本がダメ」とか言っちゃうのはどうかと思うし。
演出は演出でいかにも串田さんらしい作りで、あの脚本をよくここまで演出したと思ったし、昔のサーカスの雰囲気なんかはすごく好きなんだけど。ただ所々、唐突なセリフがあったりして、「そのセリフを言わせるなら、もっとそこまでの感情の流れを作るための伏線をはっておいてくれなきゃ……」と思う箇所もあって、そこを埋めるのは演出家の仕事なんじゃないかなぁとも思ったり。でも、それってもしかして演出家というよりは役者の責任かもなぁという気もしないでもなかったけれど。
役者さんはそれぞれみんな熱演していたのだけど、勘九郎さんと柄本さんはアドリブ部分とかで時々「地」の顔が出てしまっていて、ちょっとどーなんかなぁと思わないでもなかった。観客が完全に「浅草パラダイス」的なものを求めて見に来てしまっている客層なので、そういうところで楽しませなきゃというのは解るのだけど……。でも話が話だけに、このふたりの役はちゃんと徹頭徹尾演じきってくれないと……という気がした。特に勘九郎さんの役は、「ちょっと頭が足りなくて、思うように自分の気持ちを表現することができない男」で、それが最後にやっと言いたかったことを言えて涙を誘うのだから、“勘九郎”の顔がでてきちゃいかんと思うのだけどなぁ。そこんとこいくと、カーテンコールになるまでほとんど地の顔を出さなかった藤山直美さんはさすがだと思った。
なんというか、「脚本」「演出」「役者」「客層」「劇場」「美術」「音楽」のそれぞれのパーツは別に悪くないのに、どれも違うパズルのパーツだったせいでうまく組み合わさらない……という気がした。たとえばこの脚本と演出でもスズナリとか笹塚スタジオとかで小劇場の客に見せるように作ればそれはそれで面白かっただろうと思うし、あの役者と客層と劇場でも浅草パラダイスなら問題なかったわけだし。どのパーツも嫌いじゃないだけに、なんかもったいなかったなぁ……。
2004-02-06(Friday) 中野ザ・ポケット
■[play] モダンスイマーズ「五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜」
この劇団は前回の「由希」に続いて二回目の観劇。いやー、面白かった。良くできてたなぁ。話は下の枠内にある通り、学生プロレス同好会のお話。部室を舞台に、四季の移り変わりと共に変化していく状況を丁寧に描いてる。最初は「ダメな男が入部してきたプロレス同好会のドタバタ劇」程度だと思いながら観ていたのだけど。(以下、ネタバレのため白字表記。反転させて読んで下さい)
タイガーマスクに憧れてプロレス同好会に入部した五十嵐。でも、どうもこの男がドジというかなんというか、買い物をいいつけても言われたことを半分は忘れてしまうし、「校門から部室までの地図を書いてくれ」とか言い出す始末。ちょっと尋常じゃない“使えなさ”に部員たちが半ば呆れつつも、その熱心さにほだされて過ごす日々。そんなある日、五十嵐の妹が部室に乗り込んでくる。聞けば、五十嵐は頭をぶつけて以来、新しいことが覚えられないのだとか。事故以前のことはちゃんと覚えているけど、それ以降のことはすぐに忘れてしまって、メモをとり続けないと何も覚えていられないという(映画「メメント」と同じ症状かも)。だからプロレスなんて無理、退部しろと迫る妹に、五十嵐はどうせ大学をでたら家の手伝いをするくらいしかない人生なんだから、せめて大好きなプロレスだけはやらせてほしいと懇願。家は書道教室をやってて、五十嵐はあんまりそれが好きじゃないんだとか。その熱意に打たれて試合に出してやると、段取りは覚えられないものの、痛々しいまでの必死さで試合を行う彼の姿に観客は喜び、これまでにない動員を記録。でもそんな彼をみてられない……と思う部員も現れ始める。マネージャーはことあるごとに五十嵐をフォローしてなんだかイイ雰囲気。五十嵐はとにかくなんでもかんでもメモを取りまくってなんとか健忘症のハンデをなくそうとする。みんなで合宿してる時は、「花火をした。」そんなことだけがメモに書かれていたり(←泣くところ)。マネージャーにも春に書いてもらった校門から部室までの地図を「今でも役に立ってるんです」と打ち明けて(←ここも泣くところ)告白っぽい雰囲気になったり。でも冬が近づいたある日、一度は引き下がった妹がまたやってきて「症状がひどくなってる」と言う。もうこれ以上はプロレスは続けられない。退部することになった五十嵐だったけど、最後に引退試合を行うことに。試合前、五十嵐はまたマネージャーに地図のことを話し始める。前に話したことを忘れてるのだ。でも、マネージャーは「ごめん、それを聞くのは3回目」そして「私が好きなのは奥寺さん(←引退試合の試合相手)、これは2回目」(←これ、観客はたぶんマネージャーは五十嵐が好きだと思ってる所への不意打ち)。それを聞いた五十嵐、「おかしいな、なんでそんな大切なこと書いてないんだろう」。と、マネージャーが出て行ったあと、ひとり残された部室でそれをメモしようとするけど……結局できず、メモを床に叩きつけてひとり泣き崩れる。やがて泣きやんで最後の試合へ向かう……。で、エピローグ。荷物をまとめる妹。半紙に「闘魂」と毛筆で書き付ける五十嵐。「書けたか?」と言われて「ええ、思ったより簡単なことだったんですね」と、どこかさっぱりした笑顔。そして部室を出て行く直前、奥寺からタイガーマスクのデビュー戦は覚えてるかと聞かれる。事故の前の記憶だから当然よく覚えてる……そしてみんなが見守る中、タイガーマスクの試合をまねて、部室のマットの上で最後の試合。みんなの笑顔の中、ゆっくりと暗転……。
という話なんですな。設定が設定だけに、あざとく泣かせる芝居になりかねないところ。でも役者たちの真摯な演技と丁寧な演出で、ズルさの無い、いい芝居に仕上がっていたと思う。脚本も全体的によくできていたと思うし。もうあちこちに地雷のように泣かすポイントが埋め込まれていて……ええ、泣きましたとも。上のあらすじは五十嵐中心に書いたけど、他のキャラクターのことも丁寧に描写されてるし。プロにスカウトされて出て行ったメンバーが、次の場面で足にギブスをはめて車いすに乗っていたり、いつもつまらなそうにしている新聞部のカメラマンが最後の試合の写真を撮っていたり。切なくも優しい、いい芝居。前回も良くできてると思ったけど、今回も面白かったなぁ。
モダンスイマーズ第六回公演「五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜」
- 作・演出:蓬莱 竜太
- 出演:津村 知与支 (モダンスイマーズ)、古山 憲太郎 (モダンスイマーズ)、佐藤 拓之 (双数姉妹)、小椋 毅、中谷 健智 (HUSTLE MANIA)、成瀬 功 (マーク義理人情)、高橋 康則 (マーク義理人情)、高橋 麻理 (扉座)、田口 朋子、加藤 亜矢子 (モンゴルパーマ)、六分一 沙良、なかしま みゆき (エム・アールクリエイティブ)、瀬戸口 のり子、西條 義将(モダンスイマーズ座長)
その男は突然やってきた。
自らを五十嵐と名乗った。
わがT大学、学生プロレス同好会にぜひ入会したいと言った。
気弱そうな奴だ。
それが第一印象だった。
その男が持っているおよそレスラーとは
かけ離れた雰囲気に誰もが戸惑った。
五十嵐伝はそのようにして始まったhttp://www005.upp.so-net.ne.jp/thepocket/Play/pocket/p5/5ura.html
2004-02-04(Wednesday) 駅前劇場
■[play] ONEOR8「最後の恐竜」
雪山の中で雪男を捜す探検隊の、テントの中での会話劇。うーん、ちょっと今回は設定に凝ったせいで、そこから先がいまひとつだったような気が。今まではもっとフツーのシチュエーションで人間の機微をきっちり書こうとしていた気がするんだけど。ある意味、宮沢章夫の「砂漠監視隊」シリーズに近い状況設定のような気がするんだけど、そういう不毛感はなくて。作品から受ける印象としては、「いるかいないかわからない雪男」を探す人々の不毛感みたいなのはなく、むしろその行為にかなりロマンを感じてるという気がした。それだったら別に雪男とかツチノコとかじゃなくて、もっとちゃんと現実にいるのはわかってるんだけど稀少すぎて見つかりにくい何かを探す人々とかのほうが良かったんじゃないかな、なんて思ったり。ちょっと今回は、今までの作品に比べると何が描きたいのかぼやけた気がした。
詳細→ http://www17.big.or.jp/~oneor8/kyouryuu.html
ONEOR8第14回公演「最後の恐竜」
- 作・演出:田村孝裕
- 出演:冨塚智 野本光一郎 恩田隆一 平野圭 今井千恵 和田ひろこ 冨田直美 古屋治男 正村嘉浩 モロ師岡
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