三田村組「イヌよさらば」

当日券で観劇。モダンスイマーズの「五十嵐伝」が、これはもう小劇場の遺産として歴史に残して欲しいと思うような名作だったので、蓬莱竜太氏の作・演出を目当てに観劇。やくざ一家をめぐる物語なんだけど、うーん、ちょっと今回は消化不良感。前作みててもこういう「男ドラマ」を書きたいんだろうなぁというのは解るんだけど、義理の親子の関係性とかは多分作家の意図したほど客席に伝わってない気がした。もうちょっとひとひねりふたひねりしないとなぁ。まぁ、それは作・演出のせいだけでなく、役者にも責任がある気はしたけれど。やくざを演じるには人のよさそうな人ばかりだし、全体にもう少しひりひりするような凄みは欲しい。ちょっと残念。