ブロックレベル要素・インライン要素

Web標準の教科書

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■ブロックレベル要素(block-level elements)
・ブロックレベル要素とは「一つの独立したまとまり」という意味である。
・見出し(h1〜h6要素)、パラグラフ(p要素)、作成者情報(address要素)、リスト(ul、ol、li、dl、dt、dd要素)、ブロック引用(blockquote要素)、横罫線(hr要素)、整形済み(pre要素)、テーブル(table 、caption、tr 、td 、th 、col 、colgroup 、thead 、tbody 、tfoot要素)、div要素など該当。
・ほとんどの要素がインライン要素やテキストを含むことができる、
 一部はさらにブロックレベル要素を含むことができる。


■インライン要素(inline elements)
・インライン要素とは「行内の一部」という意味である。
・リンク(a要素)、画像(img要素)、強調(em要素、strong要素)、改行(br要素)、span要素(インライン要素としてのグループ化を行う)などが該当。
・テキストと同格の要素であるため「テキストレベル要素」とも呼ばれる。
・ほとんどの要素がインライン要素やテキストを含むことができるが、
 ブロックレベル要素を含むことはできない。
・インライン要素やテキストは、必ずブロックレベル要素に含まれる形で
 記述するのが、正しい。
・body要素の直接の子要素となるのは、ブロックレベル要素だけであり、
 インライン要素をブロックレベル要素の直接の子要素としたり、
 テキストをbody要素の直接の内容とするのは望ましくない。

【Good】
<body>
<p>XHTML文書では<strong>構造と表現の分離</strong>が重要である。</p>
</body>
【Poor】
<body>
 XHTML文書では<strong>構造と表現の分離</strong>が重要である。
</body>

■br要素の将来
現在策定中のXHTML2.0の草案(2004年7月改訂版)では、br要素は廃止され、新たにl要素が導入される予定である。

<p>XHTML文書では構造と表現の分離が需要である<br />
構造と表現の分離のメリットについて、構造のシンプル化、表現の精緻化、アクセシビリティの観点から説明。</p>

という指定は次のようになる

<p>
<l>XHTML文書では構造と表現の分離が需要である</l>
<l>構造と表現の分離のメリットについて、構造のシンプル化、表現の精緻化、アクセシビリティの観点から説明。</l>
</p>


■作成者情報(address要素)
テキストを作成者情報として定義するのはaddress要素を使用。
address要素には、ページの末尾のフッター情報として、公開日や更新日、連絡先(E-mail)などを含めておく。
address要素はインライン要素やテキストを含むことができるが、ブロックレベル要素は含むことができない。


■日時の形式
公開日や更新日でしめす日時については、ISO8601を参考に策定されたW3C注釈「Date and Time Formats」で次の6つの形式が示されている。

・年
 YYYY(例:2009)
・年月
 YYYY-MM(例:2009-01)
・年月日
 YYYY-MM-DD(例:2009-01-18)
・年月日と時分
 YYYY-MM-DDThh:mmTZD(例:2009-01-18T09:20:58+09:00)
・年月日と時分秒
 YYYY-MM-DDThh:mm:ssTZD(例:2009-01-18T09:20:58+09:00)
・年月日と時分秒と秒の小数点第一位まで
 YYYY-MM-DDThh:mm:ss.sTZD(例:2009-01-18T09:20:58.3+09:00)

TZDは「協定世界時Coordinated Universal Time:UTCグリニッジ標準時よりのくらい離れているのか、時差」