It's My Life
さて、私は日頃中学1年生〜高校3年生までを相手にするような仕事である。
なかなか31歳でも、まだまだ年が近いとは言え、ジェネレーションギャップのようなものを感じることがある。そこで、自分がその年齢のときに何をしていたかなあ、ということを考えてみた。そう、その年齢の11月には何をしてたかなあ、と。
あまり振り返ることはしないのであるが、頑張って色々思い出してみると・・・
中1の11月・・・The Jesus And Mary Chain「Darklands」、Depeche Mode「Music For The Masses」
中2の11月・・・Marc Almond「The Stars We Are」、U2「Rattle And Ham」
中3の11月・・・Momus「Don't Stop The Night」、Ian McCulloch「Candleland」
高1の11月・・・Dead Can Dance「Aion」、Ultra Vivid Scene「Joy:1967-1990」
高2の11月・・・U2「Achtung Baby」、Teenage Fanclub「Bandwagonesque」
高3の11月・・・Spacemen 3「Playing With Fire」、Vanessa Paradis「Vanessa Paradis」
というようなことしか見事に思い出せなかった。あ、高3のときはMooseの「...xyz」もだな、とかそういうことしか思い出せなかった。
なかなか若い方々の気持ちを理解するのには時間がかかりそうである。
31歳の11月にはTalk Talkのベスト盤を聴いていた。80年代初頭から88年くらいまで、4枚のアルバムをリリースして解散したバンドであるが、これが素晴らしいのである、って随分前からずーっと(それこそ10年近く前から)聴いているのだが、いまだに飽きない。当初はDuran Duranのようなニューロマ、エレポップ路線でデビューした彼らであるが、徐々に音楽性を深めて行って、最終的にはかなりアンビエントに近い、落ち着いたポップスを生み出すに至る過程がさくっと手に取るようにわかる好編集である。とは言え、初期の段階から翳りのあるメロに叙情ヴォーカル、という路線だったわけで、それを十二分に生かす路線にシフトしていったのであろう、と分析することも可能である。解散後のOrangとかはごっついアルバムであったが、このベスト盤を聴くとギリギリのところで一級のポップスとして成り立っていて、初期のイケイケぶりも、後期の謎の老成ぶりも全てお腹一杯に楽しめるのであった。