だから私は酒を呑む

この世の中でむかつくものは多数ある。それはアイツだったりコイツだったりソイツだったりコレだったりアレだったりソレだったりするのだけれども、今日の私にとって何よりもむかつくものは己の頭髪の寝グセ、である。坊主頭の方とか寝ていない方以外にはかならずついてまわるであろう寝グセである。

今朝は雪も積もっているし、ちらほらと舞っている状態なので早めに家を出るべく特急で身支度をしている最中に気づいていたのだ、寝グセに。だがしかし、とりあえず髪の毛は粗方、一箇所のみを除いて整ったので、後は車内でニットキャップでも被って強制的に矯正だ、ということで車で出勤したのであった。まあ、いつもより40分早く家を出たのだが、いつもより70分くらい多くかかってしまって痛恨の結果に終わったのだが。

で、寝グセである。ニットキャップをその今日に限って長い通勤時間の間ずっと被っていたので大人しくはなった、ように思えた。しかし時間が経つに連れ後頭部の一部が徐々に隆起し始め、ハネっぱなしになったのには大いに閉口である。

それが一日中直らない。どんなに手櫛を駆使しても、どんなにワックスをつけてみても、一向に治まる気配がない。よって今日は一日中ハネっぱなしの頭で過ごす羽目になってしまったのであった。

こうなるともう他のことは何も気にならず、ハネしか気にならない。たとえ昼食の天下一品ラーメンが濃い、というよりべらぼうにしょっぱいだけのわかってない味だったとしてもこの髪のハネに比べたら何のことはない、という状態になってしまって、人間が100%で日々を生きるためには寝グセを退治することが不可欠だなあ、と大いに感じ入った月曜日であった。

ライムスターの「グレイゾーン」を聴く。いや、アナログで持ってるのだが、収録されていない曲が大いにあり、CDを安価で発見できたので聴いている。ってこれ、帯とかないから気づかなかったが、もしやCCCDではないか、どこにもcompact discの表記が見当たらない・・・。ぬおおこれでは意中のあの娘に送るためのCDを編集する時に収録できないではないか、って別に妄想なんですが。まあ、それは置いておいて。私はライムスターの熱心なファンとは言えないと思う。「ウワサの真相」あたりからだからまだまだまだ新参者である。でもこの方々はビートが無骨で、且つどこかポップなフックがあるトラックばかりなので凄く親しみやすい。また、ラップの内容も現代日本を射抜く硬派なもの、詩情溢れる感じのもの、クスリとさせられるもの、とヴァラエティ豊かで飽きない。ワンパターンなのが最近辛い、と感じる私のような我儘な人間にとっては大いに歓迎できるのである。それにしてもライムスター、と名乗るだけあってライム具合は完璧である。思わず、なるほどなー、となる瞬間が多々あり、車の中で感動しっぱなしであった、再発見ではあるものの。また酒の失敗ネタの曲ではわかるわかる、と共鳴しっぱなしであった。あとまあ、Mummy-Dの声質が私は好き、という超個人的な話もある。新作ももうすぐなのだろうか、楽しみなところである。

Happy Good Morning Blues

今日2つ目。最近ペースがどうもおかしい。

さて、この間のNag3で、ドブ川沿いの「ベイ・ヴィトン」の話はしたが、過日そこを車で通る際に、隣にもう1つアパートがあるのを発見した。

ティファニーハウス」。・・・。

我が地区は味わい深い。夜10時半過ぎのコンビニにいる白ジャージカップル(微妙に脱色、変に訛り、サンダル)がデフォルトである。んー、そういう地域の特性に合わせたネーミングのアパートなのか。

そういえば我が地区、と言えば我が家の近所のナイスなスーパーでは(チェーン店であるが、2,3店舗しかなく、しかも他の店は全て県南にしかない。何故我が地区に・・・?)店内のBGMが良い。昔、実家の近所のスーパーでは延々しょぼいラジカセから「ランバダ」がノンストップで流れていてトランスしそうだったが、この今の我が家の近所の店では何故か全て80年代洋楽、という衝撃的な状態である。

この間もネギとかナスとか買いに行ったら、Go-Go'sの「We Got The Beat」が。とかぼんやりしていたら次は何とErasureの「Sometimes」。渋い。渋すぎる。それより、買い物籠からネギとかナスとか覗かせながら聴く羽目になるとは思わなかったなあ、としみじみと買い物メモを手に浸ってしまったのであった。

Bruce Cockburnの「High Winds White Sky」を聴く。最近デラックスエディションも出たようであるが、カナダ出身の彼の1971年作である。あまり彼に関しては私は明るくないのでどうこう大きな口を叩くこともできないのだが、何故かこのアルバムは大好きである。Tony Kosinecを思い出す(ってそうか、同じカナダだ)ような、そういうアクースティックギター主体の音楽である。と言うとまたぞろよくあるシンガーソングライターものか、と思われそうであるが、まあ、そうである。しかし、何故か強烈に冬の感じがするのはジャケの寒々しい光景のせいだけではないように思える。彼の声がイマイチ「こういう声」と形容することができないくらいマイルドな声あのであるが、その声がマンドリンとかそれこそアクースティックギターとかに乗っかって、結構感傷的なメロディを歌われると、それだけで何故か猛烈に冬なのである。何でだろう。アレンジもアンプ必要ないような楽器類でまとめられており、素朴ながらもしっかりと練られており結構実は凝っているような、そういう印象もある。まあ、こういうのが突如として聴きたくなる夜もあるのだ。インストも微妙にサイケ?とか言ってしまっても良いような感じの曲でこのアルバムに花を添えている。