昨日の5月19日は

こんばんは、星空通信です。
朝の出勤時に聞いているラジオではいつも、過去の今日はどんな出来事があったと
いう話題が出てくるのですが1910年の5月19日にはあの有名なハレー彗星が地
球に最接近した日となっているようです。

 ハレー彗星といえば76年周期で太陽の周りを回っている事で知られている有名な
彗星ですね。

 前回私たちが見た1986年の時には世の中がハレー彗星の大ブームとなって望遠
鏡などもずいぶんと売れたりしたようですが実際には期待された程には見えなくてガッ
カリされた方も多かったようです。

 当時は日本よりも南半球の方が条件が良いということでハレー彗星観測ツアーなど
でオーストラリアやニュージーランドまで見に出かけた方もありました。

 それでも名前があれだけ有名な彗星にしてはその姿は期待はずれだったのは何故だっ
たのでしょう?

それは地球と彗星が接近するタイミング次第なんですね。

 1986年の時にはタイミングが合わなくて、ハレー彗星が太陽に接近して一番の
が伸びている時には太陽の向こう側にあったんですね。

 再び見やすくなった頃にはハレー彗星が太陽から離れてきて、尾もだいぶ小さくなっ
てからでした。

 ところが、ラジオで言っていた1910年の接近時にはタイミングが非常に良くて
5月20日にはハレー彗星の尾の中に地球が入ってしまうほどだったそうです。

 翌日の21日以降、夕方の西空には長大な尾をなびかせた素晴らしいハレー彗星
姿が肉眼でも楽に見えていたようです。

 当時のことは新聞や本などでしか知ることは出来ないわけですがその時のハレー彗
星を自分の眼でも見てみたかったなあと思っています。

 ハレー彗星が次回、地球に接近するのは2061年頃になるようですが、この時に
も条件はかなり良いらしく夏休みに入った頃くらいから明け方の空に、7月末には夕
方の西空で長い尾を引いた姿が見られるのではないかと予想されています。

これって、あと55年後なんですよね。

 私も見てみたいところなんですが・・・どうでしょうか??

 今の子供達の世代なら十分に見られる可能性はありますので、今よりもきれいな星
空が見られるような環境になっていて欲しいものです。

 もしかしたら宇宙からハレー彗星を見るツアーなんていうのが実現されているかも?

55年後の未来には私たちはどんな地球でこのハレー彗星を見ることになるのでしょ
うか??

                           Si☆/紫光星(^-^)/~☆

ps.今日の添付画像は夕方の空で今が見頃を迎えているしし座です。

 すぐそばのかに座には土星が輝いています。

 まるでしし座が目の前の土星を狙っているかのような姿ですが、次回これと同じ姿
を見られるのはあと約30年後のことになります。

 せっかくですので今の時期、夜空で見つけてみてください。