読了本
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/21
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (8件) を見る
短編集。面白かった。いろんなところで書いたものを集めた割にはテーマが揃っている。「サイリウム」もいつか、君へ Boys (集英社文庫)では浮いてたけど、ここではしっくりおさまってるし。「私のディアマンテ」のお母さんや「タイムカプセルの八年」のお父さんのコミュニケーション不全っぷりがリアルだった。いや、うまくやれないのがむしろ人として自然なのかもしれない。最初から和気あいあいとした仲良し家族のほうが小説の中にしか存在しないものなのかもしれない。ラストの短編にはほろっと来た。辻村さんのドラえもん愛は半端ないな。
- 作者: 河合莞爾
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/10/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
鏑木特捜班シリーズ3作目。やっぱりヒメの過去が来た。こんな生い立ちならもっとヒネてても良さそうなもんだけど、ヒメってば良い子すぎないか。あと伯母さんステキすぎる。もっと出てきて欲しいくらい。仕掛けはちょっと作為的すぎるっていうか、そんなうまいこといくかなぁと思ったけど……鏑木も可能かどうか実験くらいしたらどうか。結末も罪の大きさの割にあっさりしすぎかなという印象。何というか凄みが足りない感じ。悪くはなかったんだけど。