読了本

お江戸ありんす草紙 瓜ふたつ/七瀬晶
吉原から逃げ出した少女の運命は予想外の方向に転がっていく。おいちはいつまで廓言葉使ってるんだとか、おたかは占い師信用しすぎだろとかツッコミ入れつつも、何だか妙に面白くてぐいぐい読んだ。助兵衛がただのスケベじゃなくて戦慄……。蔵様っていったい何者なんだろ。色々と消化しきれてない部分が残っているが(なんで殿様に真実を明かさないの?)、終わり方からするとまだ話は続くんだね。

家政婦は名探偵 (創元推理文庫)

家政婦は名探偵 (創元推理文庫)

家政婦は名探偵/エミリー・ブライトウェル著、田辺千幸訳
ご主人さま大好きな使用人たちが、手柄を立ててもらおうと捜査を手助け……どころか、めっちゃ真相に誘導しまくるんだけど、本人はそれにまったく気づいてないという。もういっそJ夫人自身が探偵になればいいのに。でもヴィクトリア朝じゃそれはありえない、だからこそのシチュエーションが苦しいながらも面白かった。警部補が家でまったり寛いでるシーンが好き。

素浪人半四郎百鬼夜行(四) 怨鬼の執 (講談社文庫)

素浪人半四郎百鬼夜行(四) 怨鬼の執 (講談社文庫)

素浪人半四郎百鬼夜行 4 怨鬼の執/芝村凉也
時間軸は3巻の後だが、物語的にはエピソードゼロの続き。大婆がまたいつものようにアタマわるそーな悪役で、また話がグダグダするのかと思いきや、もの凄くぶっとんだ展開になってびっくり! 主人公あんまり役に立ってなかったけど、「氷姫」では別方向からアプローチしててしんみり面白かった。主人公が侍だからって必ずしもチャンバラ入れなくてもいい。

2015年夏アニメ雑感(その3)

今期の各1話チェック、これがラスト。以下、観た順にコメント。

  • うしおととら: 鉄板の面白さ。まあ確かに今風じゃないが、「古き良き」という言葉もある。夕方に放送すればいいのに。
  • GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり: ずいぶん簡単に敵殺したなぁ、自衛隊員なんだよね? おっさんばっかの政治シーンは私には退屈。なんで異世界で言葉が通じるんだろ。リアルとフィクションのバランスが難しそう。OPの女の子たちもなかなか出てこないし。
  • モンスター娘のいる日常:こんなエロコメ、放送して大丈夫?? と冒頭で切ろうかと思ったけど、モン娘がバラエティに富んでて意外と面白いかも。モン男(メン)は出てこないの?
  • WORKING!!!: こんなファミレスはいやだ、的な……。
  • デュラララ!!×2 転: ブランクなどなかったように話が再開。群像劇すぎて全体像がつかめないけど、不思議と面白い。
  • 六花の勇者: 主人公は地上最悪の卑怯ナルシスト? 世界設定の説明が長いぜ。キャラデザとかも含めて、もしおがきちか作品がアニメ化されたらこんな感じかなあと思った。
  • オーバーロード: ネトゲ世界が現実化。え? 主人公、そっち?(笑) 悪の帝王なのに中身は気弱な常識人というギャップが面白い。
  • がっこうぐらし: ただカワイイだけじゃないんだよね? 実はホラーと聞いたのだが……って、うわあ、廃墟? ゾンビ? なんだこれ。
  • 監獄学園: 今期いちばん狂ってるな(褒め言葉)。でもなんで退学させずにプリズン入り? って作中のキャラも首かしげてたけど。


うしお、モン娘、デュラララ、六花、オバロ、監獄が残留候補。GATE、がっこうは様子見。

という訳で整理すると、夏アニメで積極的に観たいのはワカコ、下ネタ、乱歩、ガッチャマンギャングスタ、うしお、モン娘、デュラララ、六花、オバロ、監獄。
3話くらい様子見するのは声優、ケイオス、機関銃、赤髪、クラ☆クラ、シャーロット、GATE、がっこう、シュタゲ。うーん、多すぎるなー。