ずっと君のターン

2017-10-25 一日雨

「ゲーデル、エッシャー、バッハの薄い本」(のマンガ)の薄いブログ

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技術書典3というイベントでゆるげぶ(ゲーデル・エッシャー・バッハ読書会)のメンバーとして「ゲーデル、エッシャー、バッハの薄い本#1」に4ページほど駄マンガを描かせてもらいました。まぁ、その読書会一度も参加したことがないんですけど。

https://pbs.twimg.com/media/DMP7TnWUMAARS7-.jpg

で、このマンガ、うちの6歳の娘にはウケましたが(天才なので)、その他だいたいの方には「全く意味がわからない」と思われているようです。改めて読み直すと確かにただの頭のおかしいマンガであり、将来的に自分でも何を考えていたか分からなくなるに違いないので、せめて記憶が新しいうちに何を考えて描いたか残しておきます。

まず

これは読んでいることが前提です。特に第11話「少年」。

青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心,こう言う様相を青春と言うのだ。(青春

そんなサミュエル・ウルマンの言葉を思い出させてくれる金言も登場する神回なので、特に自分がおっさんだという自覚がある人はみんな黙って読むべし。

「入れんでどうする・・・?少年スイッチ・・・!

その「1日外出録ハンチョウ」を踏まえて読んでいただくと、今回の謎マンガは「不思議の環に飛び込むことを躊躇うゲーデルとエッシャーをバッハが自身の曲を持って誘う」話であることが分かるはずです。分かれ。

http://totallyhistory.com/wp-content/uploads/2013/01/mc-escher-waterfall.jpg

後はこちらの絵のタイトルが「滝」であること、バッハに「無限カノン」と「蟹のカノン」と呼ばれる曲があること、エッシャーに「蟹のカノン」という絵があることを押さえていただければ、とりあえずキ○○イの心象風景をただ垂流したわけではないことはご理解いただけるのではないかと。

まぁ、理解したところで面白いかどうかはまったく別の問題ですが。

2011-03-28 快晴

フェイスブック 若き天才の野望

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「フェイスブック 若き天才の野望」を献本いただいたので読んでみた。これはかなりの良書。

フェイスブックの歴史や取り巻く環境からサッカーバーグの理想まで、内容は広範なのに構成がよくて読みやすい。しかも面白い。実話のはずなのに適度なタイミングでイベントが起きて飽きないし、これは映画化(正確には違うけど)するわ。

特にスタンフォード大学から出て拠点をサンフランシスコに移してからは聞いたことのあるサービスの名前やら創始者やらがバンバン出てきてそれだけでワクワクする。あの地の利と人的ネットワークに東京にいて立ち向かえる気が全くしない。もちろん周囲の人やできごとだけではなくザッカーバーグの人となりも面白い。フェイスブックの収益化のためにグーグルからサンドバーグを招いた直後に、サンドバーグに全てを託して一ヶ月の世界一周旅行に行く下りとか、「自分は収益化には関わりたくありません」みたいな意思が一貫しすぎててシビれる。

フェイスブックはなんでそこまで頑なに実名にこだわるんだろうかと疑問だったけど、本書に載っていたザッカーバーグの「我々はフェイスブックをユーティリティだと考えている」という言葉でなんとなく分かった気がする。たしかに身元を明かさずに匿名で契約できる電力会社なんてない。いままでウェブ上の世界は現実?とはある程度切り離されていて当然と考えていたし今もそれでいいと思っているけど、それでも、そうではない未来もそんなに悪くはないのかもなと思わせる説得力とエネルギーが本書に何度も出てくるザッカーバーグの言葉にはあるように思えた。

積極的にネットを活用しない人たちの多くは「どこの誰ともわからない人と言葉を交わしたり、一方的に観察されたりするのは耐えられない・怖い」という感覚でいるように思う。実名が当然になればそういった人たちも今よりはネットに懐疑的ではなくなるだろう。今のネットにはいないそう言った人たちが存在するウェブが、今の匿名ベースのウェブよりも貧相なものになると誰が言えるだろう。

そういう意味でザッカーバーグのポトラッチと贈与経済への言及が特に面白い。情報を他の人に伝えることでその情報の稀少性は目減りするけど、代わりに名誉が手に入り世界は少しだけ豊かになる。参加者の多くがそのように行動できるなら、たしかに匿名のウェブよりも、実名のウェブの方が豊かに成り得るのかもしれない。

フェイスブックはアカウントだけ作って放置だったけど真面目に使ってみようかな、と思えるいい本でした。オススメ。

2011-02-02 天気いい

3Dゲームファンじゃない人のための「3Dゲームファンのためのグラフィックス講座」

| 00:14 | 3Dゲームファンじゃない人のための「3Dゲームファンのためのグラフィックス講座」 - ずっと君のターン を含むブックマーク

f:id:technohippy:20110202232047p:image

とかド失礼なことを呟いていたら献本いただいたので感想など。

ぶっちゃけ3Dファンでもゲームファンでもないんだけどかなりおもしろかった。技術書一気読みしたのは久しぶり。

3Dゲームファンのためのグラフィックス講座

3Dゲームファンのためのグラフィックス講座

考えてみればこの本って識者によるいろんなゲームに関する見どころ解説なわけだし。よく分かんない将棋やサッカーですら見どころをうまく説明してくれるとなんか分かった気になって楽しいわけだから

プログラムに関わる技術をこういうふうに紹介されて面白くないわけがない。もちろん面白いだけでこれ読んだからっていきなり素人が3Dグラフィックをばりばり書けるようになることはないけど、観客としてこれだけ楽しめれば十分満足。

もともとがWeb連載で単発のトピックでも読めるように書かれているから、通勤電車で読むのにちょうどいい上、トピックス間で説明が少し重複してる部分があるのも素人にはありがたい。次は前作の方を自分で買って読んでみようかなと。

ゲーム制作者になるための3Dグラフィックス技術

ゲーム制作者になるための3Dグラフィックス技術

しかし、前作からガラっと表紙の雰囲気を変えたのはやっぱマーケティング上のなにかなんだろうか。

2011-01-27 昼は暖かいのに夜はクソ寒い

Androidの勉強に使った本

| 02:01 | Androidの勉強に使った本 - ずっと君のターン を含むブックマーク

今ところ二冊。

とりあえず一冊読むならこれ、って話だったので。確かにこれ一冊でAndroidがだいたい分かった気になれる。オススメ。基本的にはこの本+公式サイトのサンプル+リファレンスでなんとかなるはず。

ANDROIDアプリUIデザイン&プログラミング

ANDROIDアプリUIデザイン&プログラミング

個人でアプリを開発する際の全行程を順を追って説明してくれるという、あまり見ない珍しい内容の本。これまでほとんど個人でプログラムをしなかった職業Javaプログラマが、はじめてAndroidで趣味プログラミングをはじめたいと思ったときに買うと特に幸せになれそう。(なお、この本は日経BPの高畠さんに献本いただきました。ありがとうございます)

2007-08-10 うららかなり

大事なこと

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若き数学者への手紙」を読んだ。暖かい筆致で数学と数学者をやさしく説明してくれるいい感じの本。おもしろかったのは始めの方に載ってた「数学がなんの役に立つのか」と言う質問に対する回答で、数学が無かったら電話もできないし、ビルも建たない。数学が利用されてるものにMath insideシールを貼ったら周囲の全てはシールまみれになるだろう、と。

ちょっと前に本屋に寄ったとき、なんとなく気まぐれで「今日の芸術」を買ったんだけど、ここでも同じような問いかけがあって「なんで芸術するんだ」と。で、岡本太郎の回答は「芸術は意思を持ったあらゆる活動で、芸術家であろうとなかろうとみな芸術しなければならない」とかそんな。

以前、社内ブログで社長がこんなエントリを上げた。

新聞社の記者が、NPOなどと比較して

「なんでベンチャー経営者は二言目には利益、利益とお金の話になるのですか?」

という質問を(知り合いの社長に)した。

それに対してその社長は憤りを感じこう応えた。

「じゃぁ、君はお金を稼ぐということをしたことがあるのか。自分の給料じゃない。国は税金から成り立ち、税金は企業の努力の結果、企業が納める税金とそこから従業員に発生する給与からの税金この2つは企業が利益を出そうと汗水働いた結果に他ならない。お金を稼ぐ努力をして何が悪い。僕らがその努力をしなければ国家は成り立たないじゃないか。」

記者は大きく反省をしたそうです。

まぁNPOと企業を比較する記者もどうかとは思ったけど、それよりもなぜかこの社長の反応にとても気持ち悪いモノを感じた。

その理由について、今回読んだ2冊でなんとなく判った気がしたんだけど、結局そのときはこの社長の独善が気持ち悪かったのかなと。自分がやってることに価値があると信じてるのは数学者も芸術家も社長も同じなんだけど、その中でこの社長だけ他の人を貶める表現してるんだよね。「じゃぁ、君はお金を稼ぐということをしたことがあるのか。自分の給料じゃない。」の部分がなければそれほど嫌な印象は受けなかったと思うんだけど。(給与所得者はお金を稼いでるとは言えない、給与所得者の税金は給料を払ってる企業のおかげだ、と言われてもね。源泉徴収制度のせいでそういう発想になるのかな)

もし社長の回答が本心で、質問にまっすぐ答えるなら「お金を稼ぐことは手段であって、それによって賄われる税金で国を支えているというプライドが経営者のモチベーションです」と答えれば済む話。つい質問者を責めるような表現になってしまう辺りに、なんか弱みと言うか、痛いところを突かれたみたいだと感じてしまう。

それぞれに大事なものがあることを認めて、自分の信念を語る時に他の人は引き合いに出さないのが正解なのかも。