トランジット・コンパクトの修理 その3
いわゆる「フレームの芯」に狂いがでぬよう、(1)(2)(3)の部分をクランプし固定します。 全長600mmぐらいのフレームなので3箇所おさえれば十分、いや、十二分じゃないかと。 |
これは(3)のリアエンド用治具です。 50mm角の角パイプをT時に組み、φ25mmx120mmのパイプ(両端面にφ25mmx厚さ2mmのステンレスワシャーを溶接)を通し溶接で固定してあります。 |
エンド内側に収まるパイプは、ノギスで計測する限りでは120mmジャストです。 マイクロメータで測れば誤差あるんでしょうけど、間口100mm超のマイクロメーターなんぞ持ち合わせておりませんので、そこまでは気にしないことに。 旋盤もフライス盤もなく、バンドソーとサンダーでやってますんで、1/10mm以下の精度なんぞ出せるはずがありませんし。 |
片側の突き出し量は35mmです。角パイプが50mm角なんで、35+50+35=120mmとなります。 |
角パイプはキッチリ直角に組まれてます。 ここはちょっとぐらい狂ってても問題ない部分なんですけど、狂ってるよりは正確なほうが気分が良いので、無駄とは思いつつ気を遣ってみました。 |
直径25mmのワッシャーが3枚、1mmが一枚の2mmが2枚入ってます。 エンド幅が120mmのフレームだったらワッシャー無で、 124mmだったら片側2mmワッシャー1枚づつ入れて2+120+2=124mmに、 130mmだったらワッシャー3枚とも入れて1+2+2+120+2+2+1=130mmに。 |
(2)のBBシェルおさえの治具です。 8月10日付記事の段階から矢印で指し示した部分が変わっています。 赤と緑の矢印で指し示した部分は、特殊ジオメトリも甚だしいトランジット・コンパクトに合わせ追加製作しました。 青の矢印で指し示した部分は、とりあえず今回の施行には関係ないし、書くと長いというか面倒なんで説明しません。 |
内幅は70mmです。 JIS・BSC規格のBBシェル幅は、我々が扱うスポーツタイプの自転車の場合68mmなんですけど、ママチャリなどにはネジ規格はJIS・BSCだけどシェル幅は70mmというモノがあるので、そこまで対応を意図して70mmとしました。 トランジット・コンパクトのBBシェルは幅70mmだったのでジャストフットです。 68mmのBBシェルをクランプする場合は、1mmのBBスペーサーを両側に入れ対処します。 Gaerlan Custom Cyclesが販売しているシェル幅69mmのBB68の場合は、「BBは右ワンが命」の鉄則に従い、右に1枚1mmスペーサを入れればOK。左ワンはね、ただの押えなんで1mm長かろうが2mm長かろうがどうでもいいんです。 |
(1)は赤い矢印で指し示した部分です。折り畳み機構の一部です。 |
内幅を測ってみると64mmなので |
こういう治具を作りました。世の中にはフロントハブ幅100mm以下の自転車も多々存在するらしいので、そういうのに使い回せるはずです。そういう機会が訪れるかどうかは別にして。 これ以前はすべて50mm角の角パイプでベースを組んでいたのですが、50mm角の残量が少なくなってきたので、さらに使い道のない(ので余りまくっている)50x26mm角パイプを使用しました。 底面の幅が50mmだったらなんでも良いんですよ。 |
幅は正確に64mmです。 |
直角度も意味無くばっちり。 |