2011-06-06
ぷらっとホームのリリースするHVDC 380V電源 対応サーバ
このたび当社では、HVDC (High Voltage Direct Current = 高電圧直流給電) 380V電源対応のサーバーをリリースしました。
http://www.plathome.co.jp/about/press/110526.html
本製品が有する、通常のような交流・直流変換方式で発生する電力ロスをなくす目的での、直流電源(DC)をサーバーに供給するというコンセプトは、本ブログをご覧の方であれば耳にしたことがあるかと思います。
この直流給電方式、比較的よく知られるのは、キャリアなどで使われるDC24VやDC48Vなどですが、今回当社がリリースしたのは、より高電圧な380V DC(以降 HVDC 380V と呼びます)。NTTファシリティーズなどが推進する、実験段階の給電方式です。
HVDC 380V方式は、高電圧であることにより、ケーブル小径化などのメリットがありますが、アーク放電対策などといった面から、より安全性を考慮した慎重な設計が求められます。
ご相談はこちら。
http://www.plathome.co.jp/products/storage_server/
というわけで、本サーバに搭載される電源ユニットの工夫についてお話したいと思います。
通常よく使われるような電源プラグは、下の写真のような形になっているはずです。
それに対し、今回のHVDC 380V対応プラグがこれです。
独特の設計は、負荷のある状態での着脱時に、アークの火花をハウジングで閉じ込めて火災等を防ぐ目的があります。内部にもアーク対策が施され、偶発的な抜け防止のためのラッチも内蔵されています。
なお、今回のシステムは、当社のストレージサーバー「TrusSPS」がベースとなっており、電源ユニット以外の点は通常のサーバと同様に利用可能な構成です。
WEBに掲載されているスペックはOSレスモデルの構成ですが、ベースはTrusSPSであるため、Windows Storage Server 2008やChelsio Unified Storage Serverをインストールし、NASとして運用することも可能です。
また、当社の「すぐに使えるキーバリューストレージ」CloudStation dSSのシステムをインストールすれば、複数のストレージサーバーを簡単にクラスタ化し、巨大かつシンプルなストレージプールの柔軟な運用なども実現します。
HVDC 380Vサーバーの運用には、ぜひぷらっとホームのサーバーをご検討ください。お客様の要件に合わせた柔軟ご提案で、頼れるパートナーとしてご活用いただけます。
お問い合わせはこちら。
2010-04-12
CloudStation W 発売
4月9日、当社から、2Uへ4ノード収容の高密度実装向けサーバー「CloudStation W」が発売されました。
ぷらっとホーム、2Uに4ノード収容可能の高密度サーバーシステム(Enterprise Watch)
以前、4Uスペースで10ノードまでいけるCloudStation Aという製品を出しました。
AもWも、開発意図としては「高密度実装を、より柔軟で扱いやすいかたちで実現する」というところです。Wは、Aの開発思想をさらに進化させたというか深化させたというか、よりこなれたというか、そういった感じの製品です。
ブレードの導入が面倒なのはもはや周知の事実と思います。省スペースのブレードは、NICなどをエンクロージャ(収納箱)側に依存せざるを得ません。そのため、エンクロージャ側に障害が起きると、全てのブレードの運用はダメになります。
また、ブレードは仕様が独特な場合が多く、導入の時に勉強しなければならないことはたくさん出てきます。もちろんそんなだとメンテナンスもたいへんです。
高密度実装環境を、もっと身近なものに、というコンセプトのもと、CloudStation AやCloudStation Wが生まれました。いずれもブレードとは異なり、NICなどをサーバーユニット自体が備えています。仕様は特に変わったものではなく、通常のIAサーバーと同じような扱いが可能。導入もメンテも手間のかからない高密度環境が実現できる、かゆいところに手が届く製品です。
AとWの仕様を比較すると、CloudStation Aが各ノードにクアッドXeon E54xxかL54xxを1つを搭載していたのに対し、CloudStation Wは、クアッドXeon E5620(2.40GHz)かX5670(2.93GHz)をデュアル構成で積めます。
Aが4Uで10プロセッサなのに対し、Wは2Uで8プロセッサ、4Uだと16プロセッサいけます。
HDDは、Aだと2.5inchでしたが、Wになって、さらに扱いやすく入手も容易な3.5inchの搭載が可能となりました。
要は、さらに面倒のない高密度実装サーバー群を組めるよ、というのが肝です。
クラスタサーバーとか計算ノードを大量に要する大規模なシステムなどで、CloudStation Wはかなり大きな導入効果があるはずです。気になった方はまずこちらまで。
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2010-01-18
コンテナ型データセンター
データセンター(DC)用のサーバー開発などに関わっていると、いずれはいわゆる「コンテナサーバー」という大規模モジュラ型サーバーシステムの話が出てくることになります。
Googleやマイクロソフトなどの巨大クラウド向けコンテナモジュールがよく知られますが、もっと小規模でも、コンテナのメリットを活かしたあんなアイデアこんなアイデアを実現したい、というニーズはよく見られます。
しかし、大手メーカーが提唱するコンテナサーバーは元々巨大クラウドコンピューティング向けに開発されたものであるため、用途はどうしても限定されてしまいます。また、電気や水道といったインフラ周りの条件において、日本の状況と大手メーカー製コンテナサーバーの仕様とは相容れない部分があったりします。
ちなみに、いわゆるコンテナ型サーバーシステムというと、以下ようなものがありますね。
HP POD
http://h71028.www7.hp.com/enterprise/cache/595887-0-0-0-121.html?jumpid=products/pod
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080717/310984/
SUN MD
http://jp.sun.com/products/sunmd/s20/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080130/292411/?ST=platform
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/24395.wss
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080612/307784/?ST=platform
http://www.rackable.com/products/icecube.aspx?nid=datacenter_0
MicroSoft CBLox
http://www.datacenterknowledge.com/archives/2008/08/21/microsoft-cblox-data-center-containers/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080502/300572/?ST=platform
http://www.google.com/corporate/green/datacenters/summit.html
で、あまり知られていないのですが、コンテナというのは、結構加工が可能なものなのです。そのため実は、その気になれば、ある程度の自由度の中から、かなり様々な用途に合致させたものを提案・提供することもできるのです。
例えば、昨年当社で設計した観測タイプのコンテナDCが、この図です。
観測タイプというと、つまり中に人が入れるタイプのDCです。
こうした設計なら、コンテナ1モジュールで完結して使えるし、簡易なクラウドやコンテナシステムの導入検証・実験用にも使い勝手がよいです。
コンテナといって固定的に考えず、もっと自由な発想で、お客さん側がイメージする運用の姿を実現していければよいな、と思います。
2009-11-24
分散データ処理でPFIと協業開始しました
当社がプリファードインフラストラクチャー(PFI)社と協業で、大規模分散データ処理システムの製品開発を行っていく、という発表が、先週19日に行われました。
PFIとぷらっとホーム、分散データ処理システム製品の開発へ(@IT)
おそらくこのブログを読んでいるような人たちなら、「分散データ処理」というと即「Hadoopか?」となると思いますが、ご想像の通り、ずばりHadoopを活用した製品開発に取り組んでいます。(もちろん、Hadoop以外もやってます)
開発されるシステム製品では、当社の高効率サーバーCloudStation Eがいい仕事をしてくれるでしょう。そもそもの開発コンセプトからして、こうしたクラウド系のアプリケーション運用には最適のプラットフォームです。
CloudStation EのM/BであるWillowbrookは、先日のHadoop Conference Japan 2009でも、コンテナ型Hadoop解析サーバーに使用されていました。こうしたクラウド系運用において米国では、Willowbrookが標準的に使われています。電気も食わないし、分散処理系での活用も、CloudStation Eにとってはいわば「ネイティブ」な活用の仕方、と言えます。
既に国内でも、CloudStation EはHadoop用に出荷され始めています。今回のPFIとの協業開始で、検索や解析といった上位アプリケーションや、Hadoopをはじめとするミドルウェアも含めた、ワンストップなソリューション提供ができるようになりました。
というわけでHadoop関連のご相談はもちろん、大規模系、分散系、高速系などでも、何かご相談がありましたら、まずはお気軽にご連絡をいただければと思います。
営業窓口はこちらまで。
2009-10-22
CloudStation i デザイン原画
CloudStation シリーズ開発時にはあらゆる角度からのコンセプト検討を進めましたが、その中でも、デザイナーによる開発当初のデザイン素案原画というものがいくつかあります。今回はそのうち一つ、CloudStation i http://www.plathome.co.jp/products/server/cloudstation/i/ のデザイン素案原画を掲載します。
大腿骨のような支柱に、マザーがほぼむき出しのサーバーユニットが40基ほど、狭いクリアランスで配置されています。支柱とマザーのほかには、左側の緑のガイドしか目立ったパーツはありません。
かなり奇想天外なデザインなので、技術者のみなさんはびっくりしているかもしれませんが、これは、無駄なパーツの排除、サーバルームにおける冷却効率の最大化、サーバーユニット換装の可能な限りのシンプル化かつ簡便化、といった課題をデザイナーに渡して、まず自由に素案を作ってもらったものの一つです。いろいろな点でありえないデザインなのですが、これが上がってきた経緯はそんな感じです。
最近当社で出したOpenBlockS 600 http://openblocks.plathome.co.jp/products/600/ もそうですが、新製品の開発にはやはりまずコンセプトから入ります。もちろん、そのコンセプトの根幹はお客様のニーズがなければいけませんから、コンセプトがぼんやりしていると失敗につながります。
お客様の利用イメージやニーズといった具体的な事項を、言葉やイメージへと凝縮してゆき、それを煮詰めていって余計な水分を飛ばし、最後にそこに結晶のようなものが残れば、コンセプト作りはうまくいく可能性が高まります。あるいはそこに残るものがそれほどのものでなければ、その製品は失敗する可能性が高まります。これは当社の得た切実な実感です。
CloudStation iに限らず、CloudStationシリーズは「次世代のデータセンターの姿とは?」という考え方から生まれました。これらのコンセプトを煮詰めるとき、いろいろな意味で、こうした視覚化されたイメージは非常に大きな意味がありました。
もちろん、こうしたイメージ画をそのまま製品化しようなどとは思ってはおらず、たとえばCPUを最初から作るなんて芸当はほぼ不可能なので、利用できるコンポーネントはおのずから限定されるため、製品開発の過程で、イメージと現実の境目をうまくつなげてやる必要があります。このイメージ画に関して言えば、そうして橋渡しをしたところに生まれた新製品というのが、CloudStation iだったわけです。
原画はほかにもいくつかあるのですが、もしかしたらまた掲載するかもしれません。








