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ギロチン

2017-12-11

新自由主義は自然に発生したものではない

最近の人文系界隈では、市場主義と素朴な古典的自由主義への信仰心が強い傾向があるけど、しかし現況のグローバル経済は別に自然発生的に形成されたものではない。


まあ、そんなことは、サッチャリズムレーガノミックスの例をみても、新自由主義が意図的な政策によって創造されたものでしかないことは、明白だと思うんだけど。しかしそれを、左右のイデオロギーに縛られない、ある種の市場の見えざる手であると、素朴に信仰してしまうのは如何なもんかね。しまいには、在日コリアンを狙ったレイシズムですら、政治的な働きかけではなくて、市場によるルールと自由競争によって解決すべきという始末である。それは、青識亜論とその愉快な仲間たちみたいな原理主義カルトだけではなくて、宇野常寛さんですら、そういう風に思っていそうなフシがある。


また、今世界中で起こっているポピュリズムとは、市場と福祉国家が両立していた時代への揺り戻しでしかないと思うんだけど、日本は、未だに競争原理主義が社会を発展させるという幻想から抜け出せてなくて、人文系リベラル市場原理主義的な思考をベースにしている傾向が強いと感じられる。とか何とかいって、景気回復とか言っている割に、年々市場は縮小しているし、文芸・マンガにゲーム、音楽や映画すらもどんどん悲惨になっているけど。ここまで酷いことになっているのは、日本だけだよね?


その日本的な貧しさを、コミュニケーションとか何とかという取ってつけたよう屁理屈で誤魔化しているのが、今の日本の批評・評論界隈で流行っている言論だと思うんだけど、でも、市場原理を盾にして、右でも左でもない中立主義を気取るのは、どういうことなんだろうか。ぶっちゃけ、宇野常寛のPLANETSや、東浩紀のゲンロン界隈に集う連中なんて、微妙にネトウヨとはベクトルが違うだけのオルタナ右翼とでもいった方がいいんじゃない。所詮、左翼的なものに反発アピールするだけで、ネット的なポピュリズムから承認されるだけの、イージーな言論でしかないのだから。


だいたい、さして左派磁場が強くない日本で、さも知っているかのようにサヨクを叩いて、ネットでマウンティングしているような連中の知性なんて、大したレベルじゃないだろう。そういう連中って、単にツイッターフォロワーから承認されるために、ネトウヨ的なものに媚びてるだけじゃないの。だけど、残念ながら、それが今の日本のリベラル周辺における、コミュニケーション生存戦略の条件になってしまっているようである。しかし、その手のインテリ本オタクが、日本のレイシズム的な風土を下支えしているのがタチ悪いと思うんだけど、でもまあ、いくら言っても説得不可能だし、もう諦めているんだけどね。

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