Hatena::ブログ(Diary)

英字紙ウォッチング

2017-08-20

カエサルとトランプ

09:31

 今日も薄日が差す。

 ボストン右派勢力による集会が数千人の抗議者に囲まれて行われた。先週、ヴァージニア集で起きた白人至上主義者に対する抗議活動である。群衆の間でいくつかの口論が起きた。

 警察によると、33人が土曜日の遅くに逮捕された。

 最初からこのイベントはシャーロットビルの集会で話をした人が登壇するというので、不安視されていた。

 https://www.wsj.com/articles/boston-readies-for-right-wing-rally-counterprotests-1503144093

 クルーグマン教授。トランプ氏は、カエサルさえもより良い統治者と見せるくらいだと。残忍で、堕落したローマ皇帝と、トランプ氏は歴史家によって比較されたことがある。しかし、政権に就いてから7ヶ月が経過し、その比較さえも不公平であると感じられるほどだ。

 一つには、われわれが知る限り、カエサルは帝国内部で民族による暴力を助長するようなことはなかった。ローマ帝国合理的に機能し続けていた。地方政府の知事は秩序を維持し続け、軍隊は国境を守り、経済危機は存在しなかった。

 フォックスニュースに釘付けにならない目でみれば、トランプ氏はまったくのところ、ホワイトハウスの主として、道徳的にも知的にも無能である。とくに過去数日間の出来事は、危機的な水準に達している。

 こうした出来事にも関わらず、米国政府は正常に機能し続けているように、表面的にはみえる。雇用は増え続け、株価は上昇。公共サービスは平常通りである。

 しかし思い出してほしい。この政権はまだ自身が作り出した危機に直面していないことを。さらに、いくつかの重大な締切が迫ってきている。税制改革や予算、子供健康保険などだ。

 https://www.nytimes.com/2017/08/18/opinion/trump-caligula-republican-congress.html?partner=rss&emc=rss&_r=0

 関連記事。

 https://www.theguardian.com/books/2016/jun/01/donald-trump-has-fascinating-parallels-with-caligula-says-historian

 

2017-08-19

バノン氏去る

08:25

 薄曇り。

 ホワイトハウス内部の権力争いが続く。焦点であったバノン氏はホワイトハウスを去ることになった。ナショナリスト的、ポピュリスト的政策を推し進めてきたアドバイザーが去る。しかし、これで混乱が収束するというわけにはいきそうにない。

 バノン氏の辞任は、ジョン・ケリー氏が政権に秩序をもたらそうとした取り組みの一環である。

 バノン氏の辞任は、トランプ政権における幹部の辞任としては、過去5週間で4人目となる。トランプ政権議会共和党が多数を占めているというのに、法案審議においてその利点を生かせないでいる。

 元投資銀行家かつメディアの幹部として、バノン氏はトランプ大統領が掲げるアメリカファーストという理念を推進してきた。この理念経済面においては、経済ナショナリズムという形で現れていた。バノン氏は南軍のシンボルを支持する大統領を支持していた。そして、ホワイトハウス内部において、保護主義的な貿易政策を声高に唱えていた。

 彼の洗練された保守メディアの理解と白人労働者階級有権者に対する理解は、昨年の選挙における勝利をもたらした。しかし、いまやそのスキルが、内外で強い支持者を形成すると同様に強力な反対者を生んでいる。

 バノン氏は新たに保守派のTVチャネルを立ち上げる可能性を議論している。

 トランプ政権からビジネス界も距離を置き始めている。億万長者のカール・アイカーン氏は、金曜日に特別アドバイザーを辞任した。

 バノン氏の辞任によって、ホワイトハウス内部で保守派の発言力が弱まる可能性が出てきた。

 注目はバノン氏の役割を受け継ぐ後任者だ。

 バノン氏の辞任には、最近出版された書籍の影響も指摘されている。「悪魔の取引」と題する本において、バノン氏は選挙勝利にあたって多くの貢献を果たしたとして描かれている。これにホワイトハウス幹部らは狼狽したのだ。トランプ氏はスポットライトを浴びることを他人と共有したくない性格であり、この本の出版を遅らせる試みもあったようだが、失敗に終わった。

 https://www.wsj.com/articles/steve-bannon-leaves-white-house-staff-1503075345

2017-08-18

FRBがサボタージュ?

09:49

 Fedサボタージュしているとの批判が起きている。関連してDuy教授。

 http://economistsview.typepad.com/timduy/2017/08/dont-add-to-the-fire.html

 

ホワイトハウスの権力争い

09:04

 ユーロの話題。中央銀行にとっては、良いニュースでされ、ストレートには伝わらない。ECBの7月の会合で、上昇するユーロ相場に対するはっきりとした関心が浮き彫りにされた。

 マーケットはユーロの急速な上昇は心配の種であるという明確なシグナルを発していた。今年に入り、ドルに対し11%上昇している。英国ポンドに対しては6・5%の上昇だ。

 ECBはもちろん、ユーロ高は良い理由によって上昇していると認識している。ユーロ圏における政治リスクが低下していること、成長見通しが良いこと、そして、米国金利政策が再評価されていることなどだ。

 さらに重要なのは、ドラギ総裁が6月にポルトガルのシントラで行ったスピーチが再び注視されている。経済は自立的に回復基調にのっており、超金融緩和政策に依存する必要はない、というスピーチだ。

 https://www.wsj.com/articles/the-ecbs-good-news-problem-the-euro-1502978201

 バノン氏とコーン氏による、ホワイトハウス内部の権力争いが激化しているようだ。白人至上主義を擁護する派と穏健派とが、政策をめぐって対立している。

 木曜日にこの対立があらわになった。シャーロットビルにおける暴力に関するトランプ氏の発言を踏まえ、コーン氏が政権から去る計画を立てていると報道された。しかし、政権はそのような事実はないと否定せざるを得なかった。

 しかし、バノン氏とコーン氏の間の対立は長く続いている。しかし、シャーロットビルの事件は、両者の断層線を浮き彫りにした。どちらが勝利するのか、まだわからない。

 コーン氏はイバンカ氏やクシュナー氏と近く、一方のバノン氏は最近台頭しているスピーチライターのミラー氏と近い。

 とくに対立が激しくなっているのは、貿易に関する分野だ。バノン氏は選挙期間中の過激な約束を生かすべきだと主張している。

 https://www.ft.com/content/3955bb0a-8367-11e7-a4ce-15b2513cb3ff

 エコノミストの最新号はさらに辛辣だ。トランプ氏は大統領であることの意味が分かっていない、のだという。ひっくり返しや自尊心、言い逃れは大統領の資質ではない、と断じている。

 トランプ大統領を擁護する人は主に2つの点で擁護してきた。一つは彼はビジネスマンとして、国家の行き過ぎを是正できるというものだ。もう一つは、左翼寄りに、エリートたちに牛耳られている政治的なタブーを正すことができる、というものだ。

 しかし、最初からこの2点は願望に過ぎなかった。8月15日の記者会見で嘘であったことがわかった。「両方の側に責任がある」というが、結局、彼がどちらの側に立っているのか図らずも示している。

 トランプ氏は白人至上主義者ではない。ネオナチを繰り返し批判している。そうであったとしても、彼の今回の反応は米国人に恐怖のメッセージを与えた。合衆国救世主であるどころか、大統領として政治的には不向きであり、道徳的に欠けるところのある、感情的に執務すべきでない人物である。

 まず、不向きである理由について議論しよう。

 https://www.economist.com/news/leaders/21726696-u-turns-self-regard-and-equivocation-are-not-what-it-takes-donald-trump-has-no-grasp-what-it

バルセロナのテロ事件

08:48

 曇。今日は悪いニュース。

 スペインバルセロナでテロ事件が発生した。少なくとも13人が死亡し、90人がけがを負った。イスラム国が犯行声明を出している。

 市の中心街の歩道橋にバンが突入した。警察は関わったとみられる2人の人間を逮捕した。過去8年間の中でスペインにおけるテロ事件としては最悪の事件となった。

 https://www.wsj.com/articles/van-plows-into-pedestrians-in-barcelona-1502985020

 ダウ株価指数は、政治的な混乱が嫌気され、274ポイント下落した。過去3ヶ月間で最大の下落幅である。小売業大手やテクノロジー関連企業の収益が失望させるものであったことが響いた。さらに、米国北朝鮮との間の緊張感の高まりもマイナスに作用した。

 https://www.wsj.com/articles/stocks-extend-gains-mirroring-u-s-market-1502935506

2017-08-17

割れる利上げ時期

09:42

 FRB幹部の間で、いつ、次の利上げに踏み切るのか、意見が分かれている。7月の議事要旨が公表されたが、バランスシートの縮小についてはすぐに開始することで合意が得られている。

 インフレ率が過去数ヶ月弱い上昇率であることが、FRB内部の意見が割れる一因となっている。

 内部の議論は、FRBが今年3回目の利上げに踏み切る可能性について、疑問を投げかけている。

 https://www.wsj.com/articles/fed-officials-split-over-next-rate-increase-1502906527

孤立するトランプ

09:15

 曇。

 ヴァージニア州の衝突事件に関するトランプ氏の発言の余波が広がっている。ホワイトハウスによって創設された2つのCEO会議が解散する。トランプ氏の人種主義への対応に抗議した動きだ。トランプ大統領と産業界は密接な関係を保ってきたが、ここへきて決定的な分裂が生じている。

 火曜日にトランプ氏が論争的な発言をした後、2つのアドバイザリー会議の幹部たちが、このまま会議に留まるのか議論をした。その後、解散が決まった。

 カンファレンスコールを主催したブラックストーンのシュワルツマン社長は、ホワイトハウスやクシュナー氏と話をした。同時に、製造業からなる会議も同様に解散を決めた。

 ホワイトハウスの広報担当者はコメントを控えている。

 産業界としては、移民気候変動問題のような論争的な政策に用心深くしていたものの、規制緩和や減税などを進めようと、トランプ氏と密接な関係を築いていた。

 ここにきて、産業界もトランプ氏と距離を置きつつある。

 https://www.wsj.com/articles/trump-business-advisory-council-to-disband-1502904005

2017-08-16

IMFの対中警告

08:12

 IMF中国債務水準が危険な領域に達していると警告している。

 危険な水準にまで高まった債務を整理することについて、中国政府は及び腰であるため、中国経済は今後3年間、予想よりも高い成長を達成しそうだ。IMFはこのように警告を発した。

 2018年から20年までの成長率は平均で6・4%と見込まれている。従前の予想は6%成長だった。

 https://www.ft.com/content/4ca05a5a-81a3-11e7-a4ce-15b2513cb3ff

両方悪い!

07:52

 雨。この時期の長雨は40年ぶりだそうだ。たしかに記憶にない。

 スキャンダルに揺れるウェルズファーゴは、前FRB理事のデューク氏を議長に任命する。来年1月付け。米国の大手銀行のトップに女性が就くのは初めてのことだ。

 4月の株主総会では相当数の株主が幹部の再任に反対票を投じた。今回の人事はそれに銀行側が強く反応した結果である。

 71歳であるサンガー現議長は、ニセの講座を作成していたスキャンダルの渦中にいるままその職を去ることになる。

 https://www.wsj.com/articles/wells-fargo-elevates-former-fed-governor-elizabeth-duke-to-chairman-role-1502827329

 ヴァージニア州での衝突事件について、トランプ大統領は「両方のサイド」が非難されるべきだと述べた。月曜日の発言を改めた。

 この発言は白人至上主義者を非難した月曜日の声明と食い違っている。

 なぜKKKネオナチを名前を挙げて非難しなかったのかを問われると、声明を出す前に事実が必要だからだ、と答えた。

 ホワイトハウスではアドバイザーの何人かが、今回の白人至上主義者に対する非難が遅かったことに対抗して、辞任している。

 https://www.wsj.com/articles/trump-says-both-sides-to-blame-in-charlottesville-violence-reversing-mondays-stance-1502830785