英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

出過ぎたプーチン

 連日の猛暑。今日も暑くなりそうだ。
 ロシアとの衝突は避けられないようだ。
 ロシア国内において、ウクライナ危機はプーチン大統領の人気を高めている。しかし、経済に対する恐れは強まっている。
 マレーシア航空機の撃墜事件が起きたのは、7月17日。それ以降、物事はどんどん悪化している。とくにプーチン大統領にとってそうだ。これ以降、西側メディアがプーチン大統領につけたレッテルは、「殺し屋」「のけもの」というものに変わった。西側諸国政府はロシアに対する新たな制裁を検討している。これで、ロシア経済が悪くならないはずがない。
 今回こそプーチンは大きく出過ぎたのではないか。そんな見方が浮上している。「誰もが黙ってロシア政府のなす狂ったことを見ている」。そんなロシア国民の見方が紹介されている。
 プーチン大統領は、首相としての期間も含め、14年間も権力者の地位にある。その間仕掛けた大きな「ギャンブル」にはほとんど勝ってきた。2008年のグルジアとの戦争、シリア危機における役割。かつてのソビエト連邦における、ロシアの影響力を想起させる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/1af3068c-1348-11e4-84b7-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz38WVBOH38
 ブラジルでは、政府が銀行セクターに対し、200億ドルの公的資金を注入する。10月に大統領選が予定されており、スタグフレーションの危機から抜け出すための手段として活用する。
 ブラジル経済は、インフレ率が金融政策上の上限だが、成長率は1%にも満たない。今年後半にはリセッション入りするのではないかと予想されている。
 ブラジル中央銀行には政策金利を変更する自由がほとんどない。金曜日には準備預金の率を緩和する措置を公表した。そして、公的資金の注入。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8d6fade0-141b-11e4-b46f-00144feabdc0.html#axzz38WVBOH38