英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ブラジル弾劾投票

 曇り。風が強い。
 米国の大統領選挙である。テッド・クルーズ候補がワイオミング州の大会ですべての代議員を獲得した。トランプ候補にかつての勢いがなくなっている。リードを保っているトランプ候補を出し抜くような動きをみせている。
 ワイオミング州での勝利は過去3週間において、3回目のクルーズ陣営の勝利となる。
 共和党大統領選候補選びのルールはよく分からないが、制度の裏をついて、クルーズ陣営が代議員を獲得できたようである。
 トランプ氏は土曜日も選挙システムを激しく批判し続けている。ルールはトランプ氏のようなアウトサイダー候補を拒否するように、党のお偉方が不正に操作しているというのだ。
 トランプ氏はこれまで、クルーズ氏に対し、大議員数で185上回っている。そして、多くの州で2倍ほどクルーズ氏に勝利している。そして、トランプ氏のホーム州であるニューヨーク州で95の代議員をまさに獲得しようとしている。
 http://www.wsj.com/articles/ted-cruz-wins-all-delegates-up-for-grabs-at-wyoming-convention-1460848567
 混迷の度を深めるブラジルの政治情勢について。ルセフ大統領は、連立政権が崩れ落ちそうになるのを何とか補強する努力を土曜日も精力的に続けている。しかし、日曜日には政権の帰趨を決める弾劾投票が議会で行われる。
 ルセフ大統領は2日間で2回目となるスピーチを中止した。首都ブラジリアでは全国から集まった人々が泊り込みで活動を続けている。
 一方、ルセフ大統領は公邸において、主な国会議員や知事らから、日曜日の弾劾投票を前に、彼女に反対する投票を食い止めるよう陳情を受けた。もし下院で3分の2の議員が弾劾を認めれば、ルセフ大統領は辞任せざるを得なくなる。
 地元紙によると、弾劾投票が成立するかどうかは微妙な情勢のようだ。
 一方、議会では一部議員が金曜日から夜を徹してマラソン協議を続けている。25の政党から代表者が下院に集まり、ルセフ大統領が赤字を隠すために財政報告を改ざんしたとの疑惑について、議論をしている。
 与党の労働党の幹部は、もしルセフ大統領が追放されれば、ブラジルの政治、経済危機が深刻化するだろうとけん制している。
 http://www.wsj.com/articles/brazils-rousseff-works-to-sway-lawmakers-on-eve-of-impeachment-vote-1460828882