英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

思わぬ貿易赤字

 連休最終日は曇り空。
 マクロン氏へのハッキング問題に対する余波。フランス政府当局は土曜日、コンピューターハッキングに対する影響を封じ込める構えを見せた。今日日曜日が投票日である。
 選挙を監視する委員会は土曜日にハッキングについて話し合った。委員会は流出したファイルはニセの資料も盛り込まれており、一般公衆に対し、広がりつつある情報は犯罪の処罰に繋がる可能性があると警告した。
 投票日を翌日に控え、メディアはいわゆるブラックアウト期間に入り、沈黙を保っている。
 違反行為はフランスの治安当局の失敗に焦点があたっている。
 https://www.wsj.com/articles/france-rushes-to-limit-impact-of-macron-campaign-hack-1494085023
 メキシコ通貨ペソ安を受け、米国のメキシコに対する貿易赤字が拡大している。
 トランプ氏のメキシコに対する強硬な発言が、思わぬ効果を呼んだのかもしれない。貿易戦争に対する恐怖が、メキシコ通貨ペソ安を招き、より安いメキシコ製製品への需要を増やし、米国の貿易赤字を拡大させた可能性がある。トランプ氏が狙ったのと逆の結果を招いてしまった。
 トランプ氏は選挙期間中、メキシコに国境の壁に対する対価を支払わせると約束していた。そして、NAFTAの再交渉も示唆した。NAFTA再交渉は輸出の8割が米国向けであるメキシコを大きく損なう可能性がある。しかし、短期的にはペソの下落がメキシコ製品の競争力を増す結果となっている。
 https://www.wsj.com/articles/u-s-trade-gap-with-mexico-widens-amid-weak-peso-1493917883