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37年前の田代湿原

      今年の7月29日 田代湿原の木道沿いに咲いていた百合の花

昨日8月14日、孫からも解放されグダリ沼辺りの風景が気に成りちょっと出かけてみました。
8月初旬に一面満開になる百合の花はすでにすっかり刈り取られ、殺風景な風景でしたが、
わずかな湿原には住まいを人間にメチェクチャにされ、行き場を失った蜘蛛たちがまるで
蜘蛛団地のように、新しい住まいを完成していました。

家の近くにも河原があり、蜘蛛の巣も見かけますがこんなに立派な蜘蛛の巣に出会ったことは
ありません。

食料となる虫たちを捕まえるための蜘蛛の巣。
自分の通る道だけは粘膜がないそうな・・・
一体誰がそんな知恵を蜘蛛に・・・
先日のカニといい、今日の蜘蛛といい、生き延びるための知恵の不思議さにただただ感動です。

霧雨に水滴がダイヤモンドのようにキラキラと輝く蜘蛛御殿です。

以下3枚はミヤマセンキュウのお花ではないかと思います。

調べてみると、本州中部から北海道に分布、亜高山から高山帯の草地に生え、
背丈50cm−1mになる多年草
葉は互生し、大きさ30cm以上にもなり、2回羽状複葉で全裂し先は尖る。

花期は8−9月、枝分かれした茎の先端に花序を出し、5弁に見える完全に開かない小花が
密集している。・・・とありました。

その小花に水滴がいっぱい付き、まるでシャンデリアのようです。

2017年8月13日の朝刊、東奥日報の「 とうおう写真館 」コーナーに37年前の
丁度この日、完成した田代湿原の木道の写真が掲載されていました。
広さ20ヘクタールの高山植物の群生地。
木道の完成で荒れる一方だった貴重な湿原の保護がスタートすることになったという記事でした。

2017年7月29日の風景。

20年ほど前に一度行った遠い記憶があるだけで、どのように荒らされたのか分かりませんが
木道はかなり老朽化し、所々板が剥がれ危ない場所もありました。

最近はカメラも普及し、老若男女誰でもカメラマンの時代になりました。
美しいお花や風景を撮りたいのはだれでも同じです。
湿地に入らなくても、美しいお花が撮れるようカメラマンの目線でもう少し木道を作っても
良いのではないかとも思わされます。

       2017年7月29日の睡蓮沼の休憩所 ( 37年前より下草も大分大きくなりました )

木道も膝まである雑草に覆われ、朝露にひざ頭までびしょぬれになってしまいます。
最近は撮影に出掛ける時は長靴持参です。

 

しいて保存会の方にお願いできるのであれば水蓮池の「 フトイ 」という植物はとても
水蓮のお花に効果的に写真に写るので、ヨシは排除してもフトイは残して欲しいなんて
カメラ目線でお願いします。
ヨシには葉があり、フトイには葉はありません。