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東京のはじっこで愛を叫ぶ

2014-07-09

「あれ、やばくね?」ついに危機を認識した韓国 つけ入る中国

| 00:34

サムスンの決算速報が出ました。3期連続の減益の上に、前年同期比で24.5%、つまり4分の1が吹き飛んでしまうという衝撃の決算です。

サムスン、3期連続で減益の見通し--スマートフォンの伸びが鈍化」2014/07/09

サムスンは現地時間7月8日、第2四半期の営業利益を7兆2000億ウォン(約71億2000万ドル)と見込んでいることを明らかにした。前年同期の9兆5300億ウォンからは24.5%の減少となる。サムスンはまた、同四半期の売上高が前年同期比9.4%減の52兆ウォン前後になるとの見通しを示した。

http://japan.cnet.com/news/business/35050587/

サムスン韓国経済GDP)の2割を占めており、今回の業績低下は経済全体にダイレクトに跳ね返ります。そのため、これまで極めてポジティブに報道していた韓国メディアも、さすがにこの結果に慌てているようです。

「【社説スマホ後が見えない韓国経済朝鮮日報2014/07/09

サムスン電子は昨年、6兆3000億ウォン(約6300億円)の法人税を納付したが、これは韓国法人税収全体の16%を占めていた。つまりサムスン電子1社が韓国経済に占める割合は極端に大きいことが分かる。そのためサムスン電子の業績が悪化すれば、国の経済全体が揺らいでしまうのは避けられない。韓国では昨年に続き今年も8兆ウォン規模の税収減が見込まれているが、これはサムスンを含む大手企業の業績不振と直接関係している。スマートフォンに続く新たな成長エンジンを見いだすことは、サムスン電子だけにとどまらず韓国経済全体にとって切実な課題となっているのだ。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/07/09/2014070900879.html

中国経済変調が明らかになった段階でも、韓国では「悲観論」として否定する報道が多くありました。ウォン高についても、影響は準備をしていない中小企業のみと、問題を矮小化する報道がありました。

しかし、韓国メディアが楽観的だったせいもありますが、責任の全てを押し付けるわけにはいきません。それを後押しする海外の報道や発表が相次いでいたこともあったのです。

 

■手の平を返す証券会社たち

韓国は4−5年後に1人当たり所得で日本を抜く IMFムーディーズの予測に潜むカラクリ」2014/6/14

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、国民1人あたりの所得国民総所得GNI)で、韓国が4年後には日本やフランスを追い抜く公算が高いとの見方を示した。

http://www.j-cast.com/2014/06/14207353.html

韓国の成長率は高い…追加浮揚策は必要ない」2014/06/03

この数年にわたり有力なノーベル経済学賞候補に挙げられてきたハーバード大学ロバート・バロー教授は、「韓国経済成長率は先進国など他の国に比べまだ高い水準で、韓国政府は追加景気浮揚に出る必要はない」と話した。

http://japanese.joins.com/article/030/186030.html?servcode=300&sectcode=300

韓国の4%成長の条件提示したOECD」2014/06/18

OECDは報告書で、韓国は景気浮揚をする余力を十分に持っていると評価した。

http://japanese.joins.com/article/649/186649.html

韓国の証券市場、今後3年は上昇…銀行株は過度に安い」(1)」2014/07/01

先月26日に香港で会ったロベコ資産運用アジア太平洋地域最高投資責任者(CIO)のアルナウト・ファンレイン氏は今後のアジア証券市場のうち最も魅力的な市場として韓国を挙げた。

http://japanese.joins.com/article/167/187167.html

格付け会社大手のムーディーズの適当さ加減は、いったいなんなんでしょうか? ハーバードの教授も言ってることがメチャクチャです。

しかも彼らだけじゃありません。それまで散々韓国の好調を煽っていた証券会社が、最近になって高値予想を撤回したんですね。

「ゴールドマン、韓国総合指数の高値更新予想を撤回-ウォン高で」2014/07/01

韓国総合株価指数 (KOSPI)の最高値更新予想をストラテジストが相次いで撤回している。通貨ウォン高を背景に、韓国企業の業績の市場予想はアジア諸国の中で最も大幅に下方修正されている。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N80OPF6TTDSQ01.html

ウォン高なんて1年以上前からずーっと上昇基調でしょうに。ブルームバーグは「ウォンは第2四半期に5.2%上昇し、ブルームバーグが追跡する31通貨で最大の値上がりとなった。」とフォローを入れてますが、上昇率1位も今回初めてじゃないですね。

まぁそれでも、ゴールドマン1社がやらかしたというなら、まだわかります。担当者が間違うことだってあるでしょう。でもそうじゃない。

野村ホールディングスクレディ・スイス・グループはいずれも同指数の年末予想を8%余り下方修正している。同指数は1−6月に0.5%下落した。2014/07/01

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N80OPF6TTDSQ01.html

メリルリンチは最近、KOSPI(韓国総合株価指数)の今年の目標株価を2250から2150に引き下げ、シティグループも2400から2300に下方修正した。2014/07/04

http://japanese.joins.com/article/334/187334.html

お前ら全員、目が節穴か!

そもそもサムスンは3期連続の減収です。つまり半年以上前から退潮傾向は明らかだったはずなんです。サムスンが落ちてるなら、他の企業の業績なんてもっと落ちてるのが韓国経済です。当の韓国メディアだってそれを認めています。なんで証券会社が揃いも揃って、先月まで好調を叫んでたのか。

ここまで来れば、どんなに株オンチでも「これは仕込だったんだな」とわかろうと言うものです。実際逃げられる奴は、とっくに逃げてるんですね。

「外国人のアジア株式投資韓国は減らし…台湾インドに集中」2014/07/04

台湾インドは増やし、韓国は減らして…」。最近の外国人投資家アジア株式市場投資パターンだ。

韓国への関心を低まった。先月の韓国市場での外国人の買い越し額は10億7500万ドルと、5月(18億6300万ドル)に比べて大幅に減った。4月から2カ月連続で減少した。

http://japanese.joins.com/article/334/187334.html

もう4月の段階から撤退が始まってました。証券会社の仕込みに釣られた人だけが、損をしてしまう仕組みです。

この「金のためなら手段は問わない」的な姿勢は、資本主義の暗黒面であり、どんどん先鋭化してると感じます。共産主義を目指せなどとは言いませんが、もうちょっと資本主義共産主義の真ん中を行くような方法は、ないもんでしょうかね?

 

さて、この経済危機を機会と捉えて、中国韓国を取り込もうと様々な動きをしています。韓国はうまく立ち回って甘い汁を吸おうとしているようですが、中国相手にそれをやるのは至難の技だと言えるでしょう。

特に、先週行われた米韓首脳会議で出てきた「ウォン人民元直接取引市場」の開設などは、今後の韓国の未来を左右しかねない重大な問題をはらんでいます。

 

ウォン人民元直接取引という劇薬

中国は自国市場に投資できる外国人の範囲を制限している。これまでRQFIIの資格がなかった韓国の運用会社は中国本土の株式投資するためにわずらわしい過程を経なければならなかった。手数料を払って香港シンガポールを通じて売買を委託したり、ウォンをドルに替えた後に再び人民元に両替して投資しなければならなかった。しかしRQFII資格を得ることにより人民元で直接投資でき手数料負担が減ることになる。

http://japanese.joins.com/article/451/187451.html

間にドルが入っているお陰で、手数料が倍になると言うのは確かにその通りです。直接取引が可能になるお陰で、双方の投資が活発になるというのも、その通りでしょう。

しかし通貨というものには、ある鉄則があります。それは『経済規模=通貨パワー』という大原則です。

現在、世界の基軸通貨アメリカドルです。かつてはイギリスポンドでした。でも、どこかの国際機関が「3年後に、基軸通貨ポンドからアメリカドルに変更します」などと宣言したわけではありません。アメリカ経済規模がイギリスのそれを上回り、自然と切り替わったのです。

ウォン人民元との直接取引でも、同じことが言えます。GDPで、韓国中国経済規模を比較してみましょう。

国名GDP 2013
日本4,901.53
韓国1,221.80
中国9,181.38

(単位: 10億USドル)

見ての通り、韓国経済規模は圧倒的に小さいのです。日本ですら中国の半分しかありません。これだけ経済規模に大きな差があると、「輸入も輸出も、換金しないで人民元のままの方が、手数料が取られないし楽じゃん」ということになりかねません。

しかも今の韓国は景気低迷で投資を促すために金利が低く、中国バブルから軟着陸するために金利を高くしています。ますますウォンから人民元に乗り換える人が増える環境が整っているのですね。だからもう、その動きが出ています。

「6月の外貨預金残高 人民元建てが初の2割超=韓国」2014/07/04

韓国銀行中央銀行)が4日発表した資料によると、6月末現在の国内居住者の外貨預金残高のうち、人民元建て預金が119億7000万ドル(約1兆2200億円)で前月より6億4000万ドル増えた。

前年同月には2億6000万ドルに過ぎなかったが1年で50倍近く増加した。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2014/07/04/0500000000AJP20140704001800882.HTML

とはいえ「市場開設と同時にウォン消滅」ということにはなりません。通貨の勢力関係は、5年10年かけてゆっくりと変動していくからです。でも、この経済規模の差では、いずれウォン消滅というのは避けられない可能性が高いです。一応取引の上限は決められているようですが、それは時間が伸びる効果しか生みません。

 

また、人民元バブル抑制のお陰で、海外に流れています。オーストラリアなどで大量の土地が、中国人に購入されるニュースが報じられているくらいです。そうした余っている中国マネーが、一度にどっとウォン買いに入る可能性もあります。するとウォン高を誘発し、韓国経済に更なる不安要素を増やすことになるかもしれません。そうした場合でも、人民元は半固定為替ですから、変動為替ウォンでは通貨防衛もへったくれも無い状況です。

つまり韓国経済は、中国依存どころか中国隷属に陥る可能性があるわけです。韓国は、本当にこの危険性に気付いていないのでしょうか?

「【社説】韓中経済協力、韓国経済アップグレードの契機に」中央日報2014/07/07

ウォン人民元の直接取引市場開設だけ見ても諸刃の剣だ。韓国経済には肯定的な効果が多い。両替費用を減らし決済通貨の多角化を通じドルに対する過度な依存度も低くできる。金融会社は人民元建ての預金、債券、保険など多様な派生商品も作り出すことができる。停滞した韓国金融産業に活力を吹き込む契機にもなりえる。これに対しドルの覇権を牽制しようとする中国人民元国際化戦略に韓国が参加する格好に写るのは負担だ。ドルの基軸通貨覇権を手放そうとはしない米国としてはそれほどうれしいことではない。安保外交だけでなく経済でも米中間でうまくバランスを取ることが重要だ。

http://japanese.joins.com/article/396/187396.html

韓国経済規模では、ドルか人民元かの影響なんて、爪の先ほどしかありません。問題はそんな所じゃないんですが、本当に気付いていないんですかね?

もちろん、韓国が夢見るように、これで韓国経済が息を吹き返し、ウォンが世界通貨の一歩を踏み出す可能性も無くはありません。もっとも、それならウォンを呑み込んだ人民元が、世界通貨に参戦する可能性の方が高い気がしますけど。

しかしこれで、韓国が仮に破綻しても、中国が助ける可能性が出てきました。中国経済状況も危ないものがありますが、そもそもの自力が韓国のそれとは比較になりません。

韓国に対する中国の猛攻ぶりを見たら、当然アメリカも心中穏やかではないでしょう。となると、何か手を打ってくるのでしょうか? 

2014年もあと半年ですが、この半年は「激動の半年」となりそうです。


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