「昭和天皇と現天皇は、慰安婦に約25億円支払え」 アメリカで始まる慰安婦裁判の凄い中身

「またか!」という感じで、あまり話題になっていないサンフランシスコで起こされた慰安婦訴訟ですが、よくよく調べるとトンデモナイ内容になっているようです。

 

■被告には、もう他界した昭和天皇や岸元首相まで

「「元慰安婦」が日本政府や本紙を提訴 米サンフランシスコ連邦地裁」

訴訟対象には、昭和天皇天皇陛下岸信介元首相、安倍晋三首相、戦時中に旧日本軍と関係のあった日本企業などのほか、産経新聞も含まれている。訴状の提出は今月13日付。裁判所は今後、審理の可否や日程などを検討していくとみられる。

http://www.sankei.com/world/news/150717/wor1507170002-n1.html

もう亡くなってる昭和天皇や岸元首相を対象にした上に、現天皇や安倍首相まで被告にしています。

なんと言うか、荒唐無稽な感じがしますが、原告の従軍慰安婦はたった二人だけ。そのうち一人である柳喜男(ユ・フイナム)さんは、騙されて大阪の売春宿で働かせられたと主張しています。

ん? 大阪? それ従軍してないから、そもそも従軍慰安婦じゃないような。この辺の混乱も、英語表記を「SEX SLAVES」にしている弊害なのでしょうか?
いったいどういう計算でこの訴訟が起きたのか、中央日報が弁護士にインタビューをしていますので、見てみましょう。
 
■「国際法廷で裕仁天皇が戦犯と認定されれば、これ以上の議論はない」

「今回の裁判は集団訴訟で今は原告が2人だが、後に米国で暮らす慰安婦被害者が加われば管轄権問題が解決する。例えばグアムやサイパン、あるいは当時米国の植民地だったフィリピンに連れて行かれた女性が現れて参加すればよい」
 
−−そのような人が現れなければ。
 
慰安婦問題は過去形ではなく現在進行形であるため、管轄権をめぐる是非はないはずだ。安倍首相と日本の極右派は被害女性を自発的売春婦と主張している。しかし米国法では売春婦を売春婦だと呼ぶこと自体が深刻な名誉毀損だ」

http://japanese.joins.com/article/449/203449.html?servcode=A00§code=A10

読めばわかりますが、この弁護士メチャクチャであります。口先だけ上手くて、全く信頼できない典型的なタイプですね。
最初に「国際法廷でうんぬん」と言ってますが、サンフランシスコの地裁は国際法廷じゃないですし、仮に名誉毀損が認められても「戦犯認定」が成されるわけではありません。
そもそも「管轄権」問題の解決に、「あとで米国籍の慰安婦をみつけてくる」なんて、そんな適当なやり方が通じると思ってるんでしょうか。ヘイデン法とか出てくる割りに、論理構成が適当なところが、どうにも理解できません。
 
天皇よ、ひざまづけ

ドイツのウイリー・ブラント元首相は無名勇士碑の前でひざまづいて祈った。なぜ天皇はそうできないのか。そうなる時まで戦わなければいけない。
http://japanese.joins.com/article/450/203450.html?servcode=A00§code=A10

一番最後に出てくるこのフレーズを見る限り、結局やりたいことは、「天皇をひざまづかせたい」ということなのかもしれませんね。
過去に同様の訴訟がアメリカに提訴された際は、やはり管轄権の問題で門前払いでありました。今回も同じ展開になるのか見守っていきましょう。