甲斐駒ケ岳黒戸尾根速攻日帰り

teradaya2008-07-26

 甲斐駒は以前からずっと登りたかった山だが、登るなら由緒ある表参道である黒戸尾根からと思い今回初見参。軽装で日帰りを目指す。
 前日23時に就寝、2時間眠って1時15分に自宅発、高速を飛ばして須玉IC経由で尾白川村営駐車場に4時20分に到着。近くてよい(が、さすがに眠い)。すでに沢山の人が出発準備中。
身支度をして、駒ケ岳神社(標高780m)にご挨拶して4時50分出発。ライトは不要である。涼しいうちに樹林帯を抜ける作戦。樹間に日の出を見て、刃渡りの岩場を6時30分通過し、刀利天狗(標高約2000m)。
ガスの沸き立つ不安定な大気
大活躍のリストタオルとシューズ

 さらに樹林帯をぐいぐい登るが、ここで2人の強烈なペースのトレイルランナーにぶち抜かれびっくり。一旦高度を落として5号目の小屋跡を越え、岩場にかかるはしごや鎖場を行く。今日は鎖やロープには触らないお約束とし、ついでに写真撮影と地図確認以外は立ち止まらないこととして頑張る。左手のリストタオル(汗拭き)とハイドレーションシステム(給水チューブ)が大活躍。7時50分七丈の小屋を越え、さらに行くとようやく赤石沢奥壁を従えて山頂部が見える。
黒戸尾根は信仰登山の道
赤石沢奥壁と山頂

 雲が飛び交い時々隠れるので、急いで進むが、さすがに疲れて足が攣り始める。花崗岩の巨岩を縫いながら登ると、最後はきれいな白い砂礫の道となり、9時20分に山頂到着。
北沢峠からの登山者で大賑わい。2人の先行者とあいさつを交わすが、9時前には着いていたとのことで驚き(一番早かった人は、昨日は富士登山競争にも出ていたとのことで、脅威の体力である)。本日初めて腰を下ろして休憩。幸いまだガスには包まれず、白峰三山、仙丈、鳳凰オベリスク等を間近に臨み、八ツ岳も手が届きそうな距離である。
賑わう山頂にて(へろへろ)
足の速いお二人

 9時50分、山頂を後にくだりにかかる。刃渡りまでは順調に下り、11時15分に通過。しかし、このあたりから足の疲れがでてきてペースダウン。腿やふくらはぎが攣ったりするので、騙しだまし下る。月一に登る以外はトレーニングもしていないし、当然の報い。暑いし、水も無くなったしと苦行が続き、駒ケ岳神社には13時着(この区間は登りよりも時間がかかってしまった)。尾白川渓谷で水に飛び込んで遊ぶ子らを羨みつつ、駐車場の茶店でジュースを一気に飲んでようやく生き返った。
 帰路、「尾白(おじら)の湯」(名水公園入場料とあわせて700円)に立ち寄り、山頂であった2人と再会。ここは06年に新しくできた施設だそうで、ゆったりとしたつくり。八ヶ岳を眼前に望む露天風呂は屋根が全くない完全露天で極楽。透明な名水風呂と赤い濁り湯の2つがある。濁り湯では他にも山好きの人たちが集まっていて、しばし山談義。
 15時半過ぎに出発し、「通勤割引」(100キロ以内、17時から適用)を巧妙に使って韮崎IC→相模湖IC(17時5分通過)で、19時に帰宅。翌日朝のNHK BS「日本百名山」が偶然甲斐駒で、少しうれしかった。


☆甲斐駒も花の山
ハクサンシャクナゲ?ミヤマダイコンソウ
ゴゼンタチバナ

[登高](累積)2370m
[下降]  同上
[距離]17.5km
[コースタイム]
0450 駒ケ岳神社 (780m)
0630 刃渡り
0720 七丈小屋     
0920/0950 山頂 (2967m)
1115 刃渡り   
1300 駒ケ岳神社