富士山!(M組第三次登山隊)

teradaya2016-07-06

先週末、富士にあやかって、バーHでマウント・フジというカクテルを作ってもらった。富士屋ホテルや帝国ホテルのレシピもあるそうだが、1939年スペインマドリードの世界カクテルコンクールに、日本バーテンダー協会が出品したというのにしてもらった。溶岩のような赤いカクテルであった。

M山さんと約束していた富士登山へ。ぜひ山頂までご一緒したいと願っていたが、厳しい条件の中、どうにか願いが叶い胸をなでおろした。
今回が第三次遠征隊である(第一次隊⇒http://d.hatena.ne.jp/teradaya/20110924#p1、第二次隊⇒ http://d.hatena.ne.jp/teradaya/20150524#p1)。

早朝、事情で自分の車が出せなくなったので都内まで電車移動し、拾ってもらう。同行は、秘書のK澤さんと事務所スタッフF里さん。F里さんとは初めてご一緒するが、大変心強い山のベテランである。M山さんの運転で首都高を抜け、順調に河口湖目指して走っていたが、藤野PAで運転交代したとたんに事故渋滞。1時間弱のロス。スバルラインの駐車場待ちも加わって、5合目の出発はかなり遅くなり11:30となった。観光客でごった返す駐車場を離れて歩き出すと、周りは外国の人ばかり。8割以上か?駐車場では中国系の観光客が多く写真を撮っていたが、山道に入ると半数以上が欧米系の人たち。ズックにタンクトップといった軽装の人も多く心配になるが、金剛杖を手にどんどん登っている。


こちらは、ゆっくり目のペースをキープして、長距離安定移動を心がけていく。順調に高度を稼ぐが、日頃の激務と初の高度でM山さんもK澤さんも頭痛に悩まされながらの行軍となる。3000mを越えるころには15時を回ってきたが、翌日を考えると本八合目までは上がっておきたいところであり、宿に連絡を入れつつ、ゆっくりと体調をみつつ進むこととする。幸い天候は安定し日も長いのはありがたいが、強風が続くことが少々厄介である。7合から先は岩場も続いて厳しいが、防風パーカーも装着して本八合には17:40の到着であった。
お疲れさまでした。

小屋はそんなに混んではいなかったが、やはり外国人8割以上。受付するとすぐにカレーもそのまま食べさせられるという慣れない仕組みであったが、登山シーズンはこんなものらしい(F里さんはもっとひどい体験があるそう)。それでもバイトの若者たちは英語を駆使しつつ頑張って働いており、悪い感じはしない。蚕棚のような雑魚寝スペースに荷物を入れた後は、食堂でビールで寛ぎのひととき。夕食が少し喉を通りにくかったK澤さんもだいぶん復活。誕生日のM山さんは疲れてはいてもエネルギッシュで高度の影響もあまりないようで一安心。ともあれ、早めに就寝することとした。外は強風と霧で雨も少々。そうした中、ライトも持たない人たちが大勢まだ登っていることに驚いたが、どうやらいつものことのようで宿はまだ受付を続けていた。

翌朝、4時に起こしてもらう。雲が飛んで視界が開けると、ちょうど御来光を拝むことができた。F里さんは超絶雨男と聞いていたがM山さんは強運の持ち主のようだ。
 
 
K澤さん撮影にいただいた記念写真

5時半に山頂目指して出発。焦らずゆっくりと登ることとする。道は単調な登りであるが下山者もいてすれ違いに手間取る。登り優先というのはあまり認識されていないルールのようだ。相変わらずの強風だが、雲が晴れて山中湖、河口湖方面が見渡せ、高度を感じる。




 

9合目の鳥居をくぐるといよいよ山頂が見えてくる。再び霧に包まれる中、最後の段差を越えて、薄い空気の中ついに山頂に到着!
万歳でもしたいところだが、強烈な風でありどんどん体温を奪われる。展望は次回の楽しみとして、下降に移ることとする。



山頂は風強し! / 山頂を彷徨う私 by K澤さん

下山専用路をたどりジグザグに高度を下げる。単調だが危険のない道をどんどん下るが、M山さんとK澤さんはそろそろ疲れもくることであり、転倒等しないようゆっくりと進む。八合目まで下ると風もやや収まりようやくほっとして登頂を喜びあった。そのあとはひたすら長い単調なジグザグ道を下ることとなる。徐々に濃くなる空気を感じ、オンタデやイタドリが点在する広大な溶岩斜面をみながら、いい加減いやになるころ6合目で登路と合流。フジハタザオ(固有種)の白い小花やルリビタキやウソ(里では冬鳥だが)の声を聞きながらさらに下り、佐藤小屋分岐から再度登り返してようやく人ごみの駐車場に帰着。10時間行動、お疲れさまでした。
 
 
 
 

夕立が来そうな雲の中を、河口湖畔の野天温泉「天水」まで足を延ばし、汗と砂を流してから、途中美味しい食事で山行の成功を祝った。
 夕方には山頂まですっかり晴れた。 


(コースタイム)
(1日目)
スバルライン五合目駐車場  11:30
六合目           12:20/12:30
2630m           13:20/13:35
2790m           14:10/14:30
3000m           15:00/15:20
本八合目の小屋 17:40
(2日目)
小屋            5:40
九合目            6:55/7:10
山頂             8:10/8:25
八合目  9:35/10:05
七合目3000m 11:05/11:25
七合目避難小屋 11:55/12:05
トイレ 13:00/13:10
五合目駐車場  15:20

(地図&GPS)

(撮影機材)
Olympusμ1020