ペリカン&オニアジサシ

teradaya2016-11-19


週末、高速道路(Hwy)に乗ってみることとする。行き先は、北方に約100kmのジ・エントランス(The Entrance)にする。ここは大きなタガラ湖という汽水湖が太平洋のつながる「玄関」となっているところ。野生のペリカンが多くいて、餌付けに多く集まるという。まあ、他にも水鳥がいるであろうと検討をつけて、久々に中型双眼鏡(ビクセンの8x30mm)を持ってでかけることとする。
そのまえにまずは給油の練習。セブンイレブンのガソリンスタンドでセルフで「アンレッド(無鉛)」を入れる。システムは、先に給油してからセブンイレブンのレジでスタンド番号を伝えて払う。その際に飲み物とかも一緒に買うこともできる。だいたい前後に2台給油できるのだが、車は停めたまま支払いにいくというしくみ。前の人が帰ってくるまではおとなしく待つようだ。ガソリンの値段はだいたい日本並みで、アンレッド(オクタン価92)はAU$118/ℓ(約100円)、であった。他にはハイオクやバイオエタンール混合もある。ディーゼルもあるが値段はほぼガソリンと同じ。

ジャカランダがまだ咲いている。桜より長持ちする。高速(M1というライン)といっても料金所もなくどうやら無料。片側概ね3車線で最高速度は120〜80km/h)、だいたい日本と同じような感じで流れている。ナビのKarenさんが速度オーバーになりそうになると律儀に警告してくれるので、おとなしく走る。超大型トレーラー(7軸)やピックアップトラック(昨日記したクリスマスソングのホールデンも走っていた)が走っているのはちょっと違う所だが、米国のようにトレーラーは一段低い速度制限で端を走るといったことはない。一ヶ所SAのようにガソリンスタンドとマック等がある休憩施設あり。
1時間ほどで高速を降り、一般道を30分ほど走る。片側2車線のラウンドアバウトもありちょっと戸惑うが、まあ大丈夫。14時50分、ジ・エントランスに到着。駐車場はたくさんあるので駐車は楽々。バーベキューやキャンプをする家族やグループが多い。カヤック軍団も漕ぎ出している。河口(でなくて湖口?)の汽水エリアであり、釣りをする人もいる。

中州があり、ペリカン(Austraian Pelican)、カモメ類、ヒメウ(black cormorant:ミナミクロヒメウ)そしてアジサシ(Capistan Tern:オニアジサシ)が混じって休んでいる。餌付け(Feeding)は3時半なのだが、人々が集まるのをみて巨大なペリカンが徐々に水面上を飛んでくる。最大180cm(!)なので迫力がある。地上を歩いているのもいて、巨大な目玉はちょっとおっかない感じもする。



人(鳥)相が悪い? / 背後を自然に歩行中

ちょうど風は沖からのオンショアで、河口側に向かって離発着してくれるので観察する側にはありがたい(サーファーにはお気の毒だが)。キャノンでユリカモメを連写している同好のおじさんと、良い風だ、ホバリングしてくれるねと喜ぶ。
結構な風

私はアジサシが好きなのだが、これまでコアジサシとアジサシしか見たことがなかったので、日本にはめったにあらわれないオニアジサシ(アジサシ族最大で50cmオーバー)に会えたことが嬉しかったが、ジ・エントランスにはインドネシアからのコアジサシ(Little Tern)も渡来して繁殖するそうでその20cmの小さな渡り鳥を見守ろうとの看板がでていた。初夏だからちょうど南半球の11月でよいと思ったが、残念ながら神奈川でよく見た小さな姿は今日は見当たらなかった。

カモメ(Mew Gull)の成鳥(と思う。カモメ類の識別は苦手)/  オニアジサシ一直線

シマアジ(garganey)か?(カモの識別も苦手.....) /  鳥影は濃い

餌付けが始まると、巨大なペリカンがぎっしりと集まる。公園レンジャーが魚を与えながら、ピンクの嘴のメス、まだ白嘴で小柄な幼鳥等、解説してくれる。15分ほどで終了し、人も鳥もそれぞれに解散。人はそろそろ街に帰る人が多くなり、鳥は中州や沖の居場所に戻る。

皆真剣?    /   餌が投げられるといっせいに目で追う

人も鳥もぎっしりと

自分も往路を戻ることにする。だんだん白オウム(キバタン)やワライカセミを見慣れてしまったが、彼らにも何度か遭遇しつつ走っていると、鳥が多く生息する広い土地であることを感じる。
シドニーまで1時間半で戻り、スーパーで買い物して豚肉味噌漬けと鶏肉酒蒸しを作り置きしておく。鶏肉で甘辛焼きをつくり今晩のオカズとした。そういえば野鳥の会の人たちも打ち上げは焼き鳥屋といって笑っていたことをちょっと思い出した。
肉以外は昨日とまったく同じ(涙)

[機材] OM-D E-M5 + M.Zuiko 14-150mm