ミドルハーバーの船旅

teradaya2018-11-11

本日11月11日は、Remembrance Day。第一次大戦(Great War)終戦の日として英連邦各地で追悼行事が行われる。今年は終戦100年とのことでフランスで式典(Armistice Ceremony)が行われており、シドニーでもずっとテレビ中継が行なわれている。また、Poppy Day(ポピーの日)とも呼ばれ、赤いヒナゲシの花(リメンブランスポピー)を身につけた人を見かけることが多い(従軍したカナダの詩人マクレーの詩「フランダースの野に」からきているそうだ)。

シドニーは昨日に続き快晴の心地良い日。地元のご夫婦(M&Aさん夫妻)の船に乗せてもらう。スピット橋という可動橋の内側のドックで整備点検をしていたのが終わったそうで、停泊地に戻る前に橋の内側のMiddle Harbour(ミドルハーバー)を探索するとのこと。
同じアパートのKさんとバス停で待ち合わせし、144番バスでFalcon通り、からSpit Roadを通ってSpit Bridgeへ。ハーバーブリッジに次ぐシドニー湾で2番目に大きい湾への入口となる。たくさんの大きなヨットや船が停泊している。もうひとりの参加者Iさんとここで合流ちょうど10時の橋跳ね上の様子を見てから、出航。自分は足ギプスで手伝いもできず恐縮である。

跳ね上げタイプの可動橋

豪勢な邸宅群

豪勢な別荘が急斜面に並び、穏やかな水面にはカヤックや水鳥が渡っている。4kmほど中に入ったBontry Bayという支湾に投錨(実際は州の設けたブイを利用)して、ブランチ。岸にに立入禁止区域(Prohibited Area)の表示があるが、これは19世紀の火薬庫の跡なのだそう。なぜか少年5名が廃建屋を使って跳び込みに興じていたが。

立入禁止区域 / 少年は元気に跳び込み

湾の奥は静かで揺れない / カモメが採餌中

ハイキングコースが岸沿いにあり、何人か岩の上で日光浴をしたり泳いだりしていた。船の人たちも家族で水遊び。まだ寒いだろうにと思うが平気な様子。帰路は湾の反対側のSugarloaf Bayを少し偵察したりしてから13時半に、Spit Bridgeで降ろしてもらう。ご夫婦はそのまま14時の橋の跳ね上げで外洋にでて、Middle Headの半島を周ってシドニー湾本体に戻るとのこと。

さらに本流の湾を遡上 / 最深部 Roseville Bridge。主要国道A38が通っている

豪州ならではの非日常的な体験であるが、日本の瀬戸内あたりでも参考になりそうなきがする。Iさん、Kさんとバスでニュートラルベイに戻りコーヒーを飲んでから帰宅。

7時のNHKラジオ(録音ネット放送)を聴いていると、スポーツクライミングのニュース。古参クライマーにはまさかこんな時代が来るとは思いもしなかったが、レベルも上がって素晴らしいことと思う。もう山には登らない、あるいは自然岩は登らないクライマーも多いと聞く。かつてのように山頂を目指さないとは意味がないとか降りてこれないのは実践的でない等、登攀を山の一部に限定して自ら高いレベルに挑むことを封じていた時代からは隔世の感がある。とかいいつつ早く足を治して復帰したいものだ。