少子化問題1

いわゆる少子化問題というのは、大体[「主観的に不幸な人々」の少子化問題]に理由が書いてあるわけだけど、あとは女性の視点からだと[少子化の原因なんて、はっきりしてる 宮乃@Studio M works/ウェブリブログ]とかもある。前者はよく整理されていて、興味があったら覗いてみたら良いのではなかろうか。後者は長過ぎて僕は最後まで読めなかったかな、、でもまあ最初の数段落でも言いたいことはわかる。こういう意見は女性の実感だよね、良くも悪くも。

僕個人は少子化についてあまり悲観的ではなくて、それは状況そのものというか、前提にするしかないものでしょう、と思ってる。正直なところこの狭い国土に1.2億の人間がいるというのは過密なんじゃないかと感じてるし(地方に行けばそうじゃないのは知ってるけどさ)、人口が減れば一人当たりの社会インフラを多く享受できるわけでしょ、道が空いてるとか、図書館が空いてるとか。その方がいい。

すごく大雑把にいえば、社会が成熟してくれば出生率も低下するのはごく自然なことな気がするし。魚社会で最弱の部類に入るマンボウは3億個もタマゴ生むんだぜ、弱い生物ほど種の存続のために子どもを産むし、逆もまたしかり、人間が子どもを産まなくなるのはごく自然。とか、それとこれを一緒にするなよ、と非難されそうなことを思ったりもするのです。

まあなんか前からずっと、少子化については違和感があって。なにかというと、1つは少子化が問題だということが、あまりに自明のものにされているということ。2つは人口が増減するということは、あくまで人々の生活の結果なのであって、つまり人々の生活そのものに光をあてないとなにも始まらないでしょ、ってこと。3つは人口減少を前提に将来の社会を構想する人が少ないね、ということ。まあこういう意見も前からあって素晴らしいとは思ってましたが。

人口減少社会の設計―幸福な未来への経済学 (中公新書)

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あとはこれ、読みたい。

ウェルカム・人口減少社会 (文春新書)

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結局のところ、とにかく少子化は悪だ、という決め付けのもとに、どうやったら少子化を食い止めれるか短絡的に解決策が捻り出されていて、結果として2人目を生んだら手当てを多く支給しようとか、そういう付け焼刃な対策が乱発されるようだという気がする。いや、そういう対策も必要ではありますけどね、でもだからそれで根本的に解決することなんてないでしょうよ。って思ってたら早速はじまりましたよ。[Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 少子化対策で出産無料化??? 猪口氏独走、強い意欲 安倍長官ら即座に否定]

で、なんで少子化が問題なのかということがあって、本当に問題なんだろうか?ちょっとリストアップしてみたんだが、下の5つぐらいだろうか。子どもの社会性が欠如するとかはコミュニティの問題、年金問題だとか次世代へのツケだとかは政府の問題、という風にかなり大きく分類してる。

  • 観念的な問題:子どもが生まれない世の中はとにかく良くない
  • コミュニティの問題:コミュニティの世代バランスが悪化
  • 企業の問題:顧客が減っていくことによって売上が頭打ち
  • 政府の問題:世代バランス悪化による社会保障制度の行き詰まり
  • 日本人の問題:日本人がいずれ絶滅してしまうことへの恐怖

と、ここでタイムアップ。。まあ最終的には、未来の日本社会のビジョンってのはなんなのよ、今後の「幸せ」ってなんなのよ、ってところに議論が行き着くと思いますよ、、ということで、続きはまた。

脳よもっと回転してくれ

昨日の夜から、自社(NPOだけど社と言ってみる)の今後の方針というか、計画を詰めている。ちょっと背伸びしてでも一気にここまで行かないとダメだ、行くしかない、という地点を感じている。[Dave's Blog: 偉大な起業家は決定論者か]を真に受けるわけじゃないが、自分だけが強くそう感じている状況を前向きに捉えようかと思う。結論はまたご報告できるでしょう。