2008年08月21日
大発見!Googleストビュー自体はキモくないが、その狂信者はキモい
いま一つは、そうした自己確信を獲得するための最もすぐれた方法として、絶え間ない職業労働をきびしく教え込むということだった。つまり、職業労働によって、むしろ職業労働によってのみ宗教上の疑惑は追放され、救われているとの確信が与えられる、というのだ。
―――マックス・ヴェーバー 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫、179頁)
最初に。「キモい」は「やめるべきだ」を含意しない。キモいことをするのもやめるのも個人の自由。ただし「キモい」は「中傷」を含意する。「キモい」と言っておいて「罵倒する気はなかった」なんてのはちょっと言語的に自由すぎだわなw ......つまり何が言いたいのかというと、この記事は「罵倒エントリ」です、ということ。
ストリートビューの「地図がより直観的に把握しやすくなる」という利便性は認める。私は地図を読むのが得意な人間なので(というより地図ヲタ)、ストリートビューが一部の人にとっては「非常に便利だ」というのに気付かなかった。
というわけで、コメントをくれた人、どうもありがとう。
したがって、ナビ的な意味で便利だと言っている支持派は一応キモくない。
しかし、何なんだこの意見は。
まあ、文章がムダに長いのだが、それはそれとして、これのどこが「メリット」なのかさっぱりわからない*1。
それもそのはずで、「メリット」がいつのまにか「豊かな可能性」にすり替わってしまっているからだ。
え?「豊かな可能性」がメリットだって?
そういうのをトートロジーと言う。「豊かな」ものをメリット言わずしてなんというのか。
近所の散策ぐらいなら単なる暇つぶしだろうが、これが例えば、エベレスト登山ルートをストリートビュー化すればどうだろうか。エベレストに登頂できるのはごく限られた人々だ。グーグルはそのうちやるだろう。
もちろん、エベレストだけじゃない。海底をグーグル車が這いずり回って写真を撮れば、海底旅行になる。月面にグーグル車が出動すれば、月面旅行が可能になる。火星も同じ。
エベレスト「探険」や、月面「旅行」だって、充分暇つぶしだろうが!!!
確かにエベレストを自宅で「探険」できたら楽しいかも知れないが、今までどれだけの人がその実現を切に願ってきただろうか。ほぼ皆無だ。
そのような「娯楽への欲求」は、技術が生まれたことで後から「構築」されたものである。断じて「エベレストに行きたい!!!(ただし自宅で)」なんて欲求が最初からあったわけではない。しかし、そのような技術が進歩する以前には「娯楽」としてさえ認識されていないようなものを満足させることを「メリット」だと言ってしまえる人は、「技術の狂信だ」と言われても仕方ない。技術に「言わされている」ように見えるからだ。そういう状態は、往々にして「キモい」と言われる(もちろん、狂信者にも人権を!)
もうちょっと合理的な「メリット」の話をしてほしい。例えば、先日の記事で紹介したような「メリット」は、個人的には「ちっちぇえw」と思えるものもあるが、それなりに合理的である。例えば、
- ナビ代わりになる
- 訪問販売員が助かる
- 「風景」をアーカイブすることで、民俗学的資料となる
- ストーカーのオナニーを助ける
- 事前に下見をしておくことで、ラブホテルへのエレガントな入室が可能となる
- 事前に下見をしておくことで、風俗店へのエレガントな入店が可能となる
これらいずれの「メリット」も、一部の人の「欲求」を満たすものである。
欲求の存在しないところに、「豊かな可能性」とか「プラス面が遙かに大きい」などと煽って、「欲求」を生産するのはキモい。それこそまさに「Googleストリートビューのキモ過ぎる可能性」だ。
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