街の流れは、時代の流れ。

なかけん。です。


既にブログでも書いたかと思いますが、これまで幼い頃から両親に連れられて様々な繁華街に行ってきました。親に連れられて以降も、大きくなった現在でも自分自身で足を運び続けています。
幼い頃の記憶が残っていると、「あ、この場所は◯◯があった」と思い出すことができ、同時に時代の流れを感じます。


・新宿は、映画館と歓楽の街。
かつては西口はヨドバシカメラカメラのドイ(閉店)、東口はさくらや(閉店)が台頭していて、歌舞伎町では新宿コマ劇場(閉館)を中心に、数々の映画館が犇めき合っていました。
現在は、西口・東口ともにビックカメラヤマダ電機など元々新宿になかった家電量販店が進出して拡大、歌舞伎町は新宿コマ劇場が閉館して周辺の映画館も閉館、東口周辺には旧来あった映画館を建て替えてシネマコンプレックス化しています(新宿コマ劇場跡地に建設予定の「新宿東宝ビル」にも「TOHOシネマズ新宿」が進出する予定)。その他の映画館跡地の中には、H&Mなどのファストファッションショップが進出する事例も見られます。

秋葉原は、電気街。
かつてはヤマギワ電気、石丸電気オノデンラオックスサトームセン、ナカウラ、ロケットといった家電量販店を中心として、中央通りにはパソコンのパーツショップが広がっており、駅ナカにはアキハバラデパートがあり、駅前では商品の実演販売をやっていました。「ヤマギワソフト アニメ館」などゲーム・アニメ関係のショップは私が行き始めた頃(1995年〜)から既にいくつかありましたが、同人誌のショップはまだありませんでした。
現在は多くの量販店が閉店や縮小に追い込まれ、アニメショップ・同人誌ショップ・メイド喫茶が続々と進出し、ラジオ会館にも電気から時代の流れでフィギュア中心のショップがテナントとして入るようになり、駅も再開発され、女性も来るようになり。街(主に中央通り周辺)も様変わりしました。

・渋谷は、若者の流行発信基地。
渋谷は、自分が行き始めた頃は既にファッションを中心とした若者の流行発信基地でしたので、細かいところを除いては現在とはあまり変わっていないのではないかと思います。
「SHIBUYA 109」も健在ですが、かつては駅近くに「渋谷東急文化会館」があり、映画館がいくつか館内に入っていました。屋上にはプラネタリウムもあって、ランドマーク的な存在でしたが、2003年に閉館後取り壊され、跡地は来春(2012年)より「渋谷ヒカリエ」がオープンする予定です。


周りにあまりにも昔の姿を知らない方々が多いので、昔のことを語ろうとしても幾分かジェネレーションギャップを感じてしまうことがあります。
ただ、私も1990年の生まれですから、当然それ以前の街の姿はリアルタイムでは知らないため、あまり想像して思いを馳せるということができないです。
例えば、新宿でいうと東京都庁がまだなく淀橋浄水場があった時代、秋葉原でいうと神田青果市場や駅近くにガソリンスタンドがあった時代、渋谷でいうと1975年以前の大人の文化の街だった時代(渋谷パルコ開店以前)などはわからないですね。

このように、様々な変遷を辿っていって現在の姿となっているわけですが、自分の周りでは知らない人が多いため、そんなに両親に連れられていくような機会ってなかったのかなと思います。
そうなると、逆に同世代では割と貴重な体験をしているのかなと思いますね。