月一恒例の音楽鑑賞履歴です。
5枚。
ブログで鑑賞履歴始めてから、最も少ない枚数です。その理由は直近の過去記事をご覧いただければお分かりいただけるかと(笑)いや、もう仕方ないです、これは。まあ、今年の初めから「夏に入ったら本気出す」を明言してましたのでこうなることは目に見えていたわけですけども。あとはどこまでこれが続けられるか。なんとか終わりまで続けたいと思いますが、あと約二ヶ月。しばらくこの調子なので、聞く量はぐっと減るかもしれません。申し訳ない。
というか日々の記録代わりなのでこれを目当てにいらっしゃる方がどれくらいいるかわかりませんが。
そんなこんなで今回はSleater-Kinneyしか聞いてません。まあ、こういう時期もあるさと言うことで。いや、いろいろアウトプットするときに集中したいので音楽が聴けないのが一番のストレスなんですけどもね。書くのも好きなので、今はそっちを頑張ります。
というわけで以下より感想です。
- アーティスト: Sleater-Kinney
- 出版社/メーカー: Sub Pop
- 発売日: 2014/10/21
- メディア: CD
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女性の3ピースバンドという以上に、彼女たちのアディテュードはパティ・スミスと似通っているようにも感じる。そういう点ではNYパンクに接近したサウンドなのも納得は行く。今聞くと、雑味を抜かずに押し出したThe Strokesのローファイ・ギターサウンドという印象を持つのも興味深いところだ。
オルタナ・グランジを経て、醒めた知性をラディカルに音楽に響かせると、NYパンクや古くはヴェルベッツにも至る音の上に、彼女たちの音楽は成立しているし、90年代末期という時代を反映した音を出している。エキセントリックでパンキッシュだが非常にクレバーな内容の傑作に違わぬ一枚だろう。
- アーティスト: Sleater-Kinney
- 出版社/メーカー: Kill Rock Stars
- 発売日: 1999/02/23
- メディア: CD
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サウンド的にはやはりトーキング・ヘッズやテレヴィジョン、ソニック・ユースといったバンドと地続きであり、そのクールな知性とラディカルな姿勢は本作においても一貫している。女性のあけすけな感情をギターノイズに乗せて歌えることが個性でもあり、その赤裸々な歪みにじっと耳を傾けて聞く良盤だ。
- アーティスト: Sleater-Kinney
- 出版社/メーカー: Kill Rock Stars
- 発売日: 2000/05/02
- メディア: CD
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前作のNW色やダルな趣から打って変わって、目の覚めたようなスピード感とパワフルな演奏とともに彼女たちらしいロックに対するアディテュードとラディカルな部分が呼応したゆえだろう。傑作と謳われた前々作の印象をアップデートしたような痛快な一枚だ。その磐石さには余裕すら感じられる。
- アーティスト: Sleater-Kinney
- 出版社/メーカー: Kill Rock Stars
- 発売日: 2002/08/20
- メディア: CD
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一音一音がかなり太くなったイメージで、ギターリフやドラムから叩き出されるビートの強さがとてもエネルギッシュに聞こえる。マッシヴになったというべきか、余計な贅肉がなくなった分、筋肉質なバネの強さが目の前に迫ってくる。キレよりも音の弾力をとことん突き詰めた強靭な一枚。乾いた響きも良い
- アーティスト: Sleater-Kinney
- 出版社/メーカー: Sub Pop
- 発売日: 2005/05/24
- メディア: CD
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05年発表7th。前作のパワフルな出力そのままに、音のボリュームを思いっきり引き上げた爆音ガレージロックの傑作。もうプレイボタンを押した直後の最初の一音だけで圧倒される、パワフルかつ豪快なサウンドはバンドには今までなかった感触。名付けられたタイトルやジャケットの如く幹の太い大木の音だ
激情、と言えばいいのか。今までのクールな視線に怒りが混ぜられ、とにかくバンド史上、最も攻撃的な演奏が繰り広げられる。理路整然にやけっぱちな、その矛盾した音が理性を保って、フルドライヴで駆け抜けていく爆音の鬼気迫る勢いが有無を言わさず振りかざされていくのが圧巻だ。
ハイライトは終盤二曲、とくに9はバンド史上最長の11分の演奏時間でスタジオライヴのアドリヴセッションをそのままぶち込んだような、テンションの振り切れようが凄まじい。まさに完全燃焼といった向きの一枚で、再始動に10年も要したのも頷けるほど。知性と激情の火花がぶつかり合う名盤だろう。