20 Sep 2009(Sun) ⑥

気をよくしてPaddingtonへ。本当はBaker StreetからJublee LineでKilburnまで行くのだが、以前書いたとおりストで動いていないため、Paddingtonからバスで。バスを待っていたら、Tくん夫妻とAさんにバッタリ会った。彼らは別のロンドンパブをはしごして、だいたい同じ時間にThe Black lionに着く予定ではあったが、まさか同じバスとは! 旅行中って、こういうミラクルがよく起こる。ニューヨークの安ホステルで顔なじみになった人に、カナダのナイヤガラの滝でばったり会ったり、イギリス在住時代は、休みの日に思い立って、ダーラムという古城で有名な都市に行ったが、そこで同じ勤務先の人に会ったり。
さて、ロンドン最後の夜のパブに着いたのが、閉店1時間前の22:00ごろ。
ぽっちゃりブレンダ」と再び話し、彼女が言うには、この店は1898年創業とのこと。

入口が4つあり、①Bar ②Private Bar ③Saloon との表示があるドアと、写真には写っていないが、左側にもドアが。おそらく、①は労働者階級、②はゆったり飲みたい人のための個室、③は食事をする場所、というような意味合いだろうが、創業年代から言って、創業時にこのように使っていたわけではなく、デコレーションだと思われる。GradeⅡのListed Building(保護されるべき歴史的建造物)とのこと。






カウンターの後ろも、天井も彫刻がされていて、きらびやか。これはヴィクトリアンスタイルのパブの特徴。本物の木の彫刻に漆喰仕上げか、それともイミテーションで、プラスティックかなんかの安物か。近づいてみないと分からない。

1杯オーダーして、今日のクロールの成果をお互い言っているうちに、閉店時間になってしまった。店がさっきより明るくなると、天井がもっとよく見えた。こういう路面店は、通り沿いの窓が大きい。

カウンターの前の椅子が上がったので、カウンターの前面の模様が、波打っているのもよく分かった。古さを感じる。

創業時の写真。この人が創業者か。

当時のこの道は、馬車が通っていたのだろう。

次回行ったときこそ泊まりたい。どんな部屋だか、見せてくれることはできないか、と聞いたところ、ぽっちゃりブレンダは、無愛想に「今日はもう無理ね。明日11:00にくれば見られるわよ」という。

Webにも出ているのだが、僕はどうしても直接部屋が見たくなって、バスで2駅くらいのWindmillに泊まった後、翌朝戻ってきた。


張り切って「昨日来た者だけど、部屋を見せてくれない?」と言おうと思ったら・・・

・・・パブ自体が開いていない。12:00からの開店だから、彼女は11:00に来い! と言ったのだろうが、イギリス人が、そんなに早く来るわけがない。おそらく11:50くらいにならないと来ないだろう。やってくれたよな、ブレンダ・・・。
次の予定があるから、泣く泣くその場を離れた。

Webを見る限りは、部屋はこぎれいな普通の部屋みたいだが。
Kilburn駅から5分足らずと、ロケーションもよく、ロンドン観光の拠点にするのもいいと思います。


左上がWindmill 右下がThe Blacklion

The Windmill
57 Cricklewood Broadway,
Cricklewood, NW2 3JX
Tel: (020) 8450 4422
http://www.windmillhotelnorthlondon.co.uk



The Black Lion

274 Kilburn High Road
Kilburn, NW6 2BY
Tel: (020) 7625 1635
http://www.blacklionguesthouse.com/

ケンブリッジへの往復のドタバタの疲れもあり、ロンドン最後の夜は、Windmillでバタンキューだった。