「FUROSHIKI」展

4/28までやってた「FUROSHIKI」展。
あんまり良くなかったので感想書くの忘れてたが、共感を覚える感想をたまたま発見したので紹介。

でもこれ、ふろしきのよさを解ってもらいたいなら、来場者に触らせなきゃ意味ないと思ったんです。
いろいろな包み方があるという例を並べて置くだけではなく、「どうぞ包んでみてください」とふろしきを体験してもらう場である方が、意図も浸透するでしょうし、行った方だって楽しいじゃないですか。
使う目的で作られた物なんです、それを使ってほしいという意思なら、クリエーターの“作品”として美術品のように扱うのははNGだと思いました。

著名人がデザインするのもいいでしょう。しかし、そこに留まっていては風呂敷は普及しない。レジ袋を越える利便性を広く証明できなければ、ただのアクセサリーでしかありません。風呂敷を持っていることに意味はない。風呂敷は使ってこそ意味がある!
(略)
 少なくとも、このFUROSHIKI展で基本的な結び方さえ周知できないとなれば、なんの意味もないでしょう。

小池環境大臣がデザインしたり小泉総理も訪問したりと、政府としては風呂敷を普及させたい思いはあるようだが、今回のFUROSHIKI展はうまく機能していなかったのではないか。


キレイな布が飾られているだけ。触らせてもくれないし、包み方もよくわからない。風呂敷としての良さがまるで伝わってこなかった。
(そんな中、結び方の説明そのものをデザインにしてた杉山ユキと原研哉の風呂敷が最も印象に残った。)
あと風呂敷を販売してたが1枚5,000円は高すぎだろう。普及させたいならもっと手軽に購入できる価格設定にすべきではなかったか。



で、上記感想とまったく関係のない俺のデザインした風呂敷。

これで包めば、みんなピロシキ
これでFUROSHIKIも国際的・・・ってことで許して。

「生誕120年 藤田嗣治展」

乳白色の裸婦像をいくつか見たことある程度であまり詳しく知らなかったが、いろんな「Foujita」を見れることが出来て大満足。


見たかった藤田が描いた戦争画
アッツ島玉砕」の過剰っぷりに圧倒。


けどそんな戦争画よりも、戦後パリに戻ってからの作品のほうが印象に残った。


主に子供を描くようになるんだけど、これがなんとも異様な雰囲気。
どれも同じ顔の子供たち。
自分の子供はいなかったが近所の子供たちと遊ぶのが大好きだった藤田が描く、人形のように生を感じさせない子供たちの画。
そんな小さい子供たちの絵に囲まれる藤田。
・・・ある種の狂気を感じてしまう。こえぇ。


アージュ・メカニック』


なんか奈良美智っぽいというか、現代の世界に通じるジャパニーズ・ポップアートの原点のようなものを感じた。
どこに行っても「異邦人」
時代の先っちょを行き続けた藤田の凄さをぜひ味わいに。

藤田嗣治「異邦人」の生涯藤田嗣治「異邦人」の生涯
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