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2018-08-17

【文徒】2018年(平成30)7月17日(第6巻131号・通巻1305号)

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1)【記事】リアル書店が「ネット書店課税」要望で大炎上

2)【記事】「美しい顔」と芥川賞の行方

3)【本日の一行情報】

4)【人事】小学館 7月12日付組織改訂と人事

5)【深夜の誌人語録】

                                                                                • 2018.7.17 Shuppanjin

1)【記事】リアル書店が「ネット書店課税」要望で大炎上

共同通信は7月12日付で「『ネット書店課税』創設を要望 実店舗経営者自民党の会合で」を掲載している。

自民党の『全国の書店経営者を支える議員連盟』(会長・河村建夫官房長官)が12日に開いた会合で、出席した書店経営者から『インターネット書店課税』創設の要望が上がった。インターネットによる書籍販売が普及し、実店舗の経営が圧迫されているとして『われわれは固定資産税を払っている。区別を図ってほしい』などと訴えた」

https://this.kiji.is/390111809132954721?c=113147194022725109

書店には当然、世話になっているラノベ作家の吉田親司だけれど、こうツイートする。

ネット書店課税かあ。本屋さんには世話になっているので気持ちはわかるのですが、敵の兵力を削っても勝てるとは限らん。自分を強くする工夫をしたほうがええと思いますがのう…」

https://twitter.com/yoshidachikashi/status/1017622700284493824

ポット出版の沢辺均がツイート。この「嗚〜呼」は呆れてのものだろう。

「嗚〜呼、誰だろうな」

https://twitter.com/sawabekin/status/1017456515387514880

この自民党の会合には、どんな書店人が馳せ参じているのかは、やはり気になる。

単行本化が決まった「毎日でぶどり」が呟く。ツイッターマンガである。

「『自分も苦しいんだからお前も苦しめ』ってことですね」

「不便を平等にして何が良くなるか考えてください」

https://twitter.com/debu_dori/status/1017577709751316481

元朝日新聞記者烏賀陽弘道も厳しい。

「市場競争に負けそうになると、経営努力をするのではなく、お上に泣きついて競争相手にマイナスを与えてもらおうとする。これは資本主義社会で生きていく企業体として失格です」

https://twitter.com/hirougaya/status/1017792148505182208

まんが評論家を名乗る三崎尚人は「機動戦士ガンダム」の台詞をもじって「寒い時代」の到来を予感する。

「出版社が軽減税率を訴え、書店もネット書店課税を訴える…。ネットとの戦いがまだまだ困難を極めるという時に、我々は政権与党まで動員していく…。 寒い時代だとは思わんか…」

https://twitter.com/nmisaki/status/1017588635623800832

フリーライターを職業とする小林聖のツイート

「あと、散々いわれてるけど、ネット書店課税の件は嫌がらせの発想以外の何物でもなくて、『嫌がらせかよ』っていうのに加えて、『そんなことでネット書店潰れて実書店の独占商売に戻せると思ってんのかよ』っていうズレてんな感がすごい」

https://twitter.com/frog88/status/1017940408880336896

ホリエモンこと堀江貴文には完膚なきまでに馬鹿にされてしまった。

「わー、これはクズ過ぎる要望。頭おかし過ぎる」

https://twitter.com/takapon_jp/status/1017411897673445376

堀江は「NEWS PICKS」でも激しく口撃。

「頭がおかしすぎてウジでも湧いてるのかと思います。私はECもやってますしうちのグループにはSPBSというリアル書店もありますが、こんな主張せずともきちんと利益を出して経営できてます。本並べときゃ売れた時代から無策だった者は当然滅びるわけで、そんな奴らを救ってたらキリがありませんぜ」

https://newspicks.com/news/3168806

SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSは堀江のグループ書店なのか!

https://www.shibuyabooks.co.jp/information/

青山ブックセンター本店のツイートを読んで少し安心する。

「本屋の経営が苦しくなる一因は、こういう考え方をする経営者がいること。いち本屋の人間として、恥ずかしい…。(山下)」

https://twitter.com/Aoyama_book/status/1017605728805122048

潮見惣右介は書店員である。

「『街に本屋があったほうがいいよね』と考えてくれる人が今はまだそれなりにいて(それが唯一の大きな希望なのだけど)、そういう人達すら呆れさせてしまうような、敵に回してしまうような愚策」

https://twitter.com/shiomiLP/status/1017442672569487360

潮見は青山ブックセンター本店のツイートにもリプライしている。

「書店員ですがまったく同感です。『ネット書店課税』にしろ『図書館の新刊貸出規制』にしろ、もし仮にそれによって書店の売上が伸びたとして(伸びるはずないんですけど)、自分たち以外に喜んでる人はどれくらいいるのかを考えてほしいですね。町に本屋があってほしい、と考えている人すら離れていく」

https://twitter.com/shiomiLP/status/1017622292182925313

真っ当な書店員(=書店労働者)は多いが、真っ当ではない書店経営者が多過ぎるのかもしれない。ナッシュも書店員。

ネット書店課税、色々言われてるけど、本屋で働いてる身から言わせれば、それよりも問屋や出版社の田舎書店への冷遇をどうにかして欲しいですよね」

https://twitter.com/kexira08/status/1017607223021748224

弁護士ドットコム」が「『ネット書店課税』要望報道で批判噴出『課税しても町の本屋は戻ってこない』」を掲載している。

https://www.zeiri4.com/c_1076/n_528/

これは弁護士落合洋司ツイート

「自分が苦しいからと、ライバルに課税させて潰そうという卑しい気持ちが情けない。斜陽国家」

https://twitter.com/yjochi/status/1017543529382334464

多くのネットメディアもこの問題を取り上げている。「しらべぇ」が「『ネット書店課税』の要望が物議 『街の本屋支持者も敵に回す愚策』と批判殺到」を掲載し、「ロケットニュース24」が「書店経営者自民党に『ネット書店課税』創設を要望 → ネット民ブチギレ!ホリエモン『頭おかし過ぎる』」を掲載し、「カミアプ」が「リアル本屋経営者から「ネット書店課税」創設の要望…。ネットとリアルの区別を図ってほしい」を掲載している。

https://sirabee.com/2018/07/13/20161709282/

https://rocketnews24.com/2018/07/13/1090442/

http://www.appps.jp/298438/

こんなツイートも発見したよ。

ネット書店課税問題。似た事例で酒の安売り禁止を例によって業界団体自民党で法律つくって規制した。結果、酒は値上がりしたけど安売り店と街の酒屋の差を埋める程ではなく、客が酒屋に戻ることもなく。そして酒の消費量自体が減って酒造会社も売り上げ減、と、三方損の結果だったっていうね 」

https://twitter.com/WANIWANI99/status/1017615483778895872

ちょっとした発言で世界を敵に回してしまうような繊細にして微妙な懸案を出版業界は、いくつも抱え込んでいる。軽減税率なども発言には気をつけたい。

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2)【記事】「美しい顔」と芥川賞の行方

産経WESTが7月13日付で「芥川賞候補『美しい顔』類似表現騒動、出版業界の甘さ露呈 被災地に一度も入らず執筆の新人のマナーは…」を掲載している。

「出版業界内では、新人作家の原稿のチェックが行き届かなかった講談社側の対応の甘さを指摘する見方もあり、『表現を変えるなどして、避けることができた問題』との声も。

ある大手出版社の編集者は『作品の魅力は、指摘された類似点とは別のところにある。今回のことで、彼女の創作生命が閉ざされることは避けてほしい』と話した」

https://www.sankei.com/west/news/180713/wst1807130033-n1.html

毎日新聞は7月13日付で「『盗用』?『必然の引用』? 芥川賞候補作に類似表現」を掲載している。

「類似点は物語全体ではなく細部に限られ、講談社は『問題を含んでも、本作の核心と価値は損なわれない』と強調する。だが『切り張り』の印象はぬぐえず、評論家や書き手からも『盗作、盗用』との声が上がる。ある出版関係者は『類似箇所は(引用元と)ほぼ完全に同じ表現だ。自分の言葉になっていないことが問題の本質ではないか』と漏らす。

一方、毎日新聞文芸時評で作品を激賞した文芸評論家田中和生さんは『盗作ではない』とみる。取材に『(引用に)必然性があり、作品の説得力にもつながっている。被災者ではないからこそ書けた。傑作だ』と改めて評価する」

https://mainichi.jp/articles/20180713/ddm/012/040/035000c

大江健三郎によれば中野重治は「独特な細部の観察から少しずつ論理を展開していく、作品を展開していく」ことで「ついにはきわめて大きいものを組み立てていく」作家であったそうだ。中野は細部を大切にしたのである。小説家とは細部の人間にほかならないのである。全体としての整合性をいきなり求めてしまうと、小さなものの前で足踏みをしなくなるのではないか。「大江健三郎 柄谷行人 全対話 世界と日本と日本人」(講談社)は示唆的にして、刺激的な一冊である。

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000310603

ブログ「されど われらがヘブン」が「北条裕子『美しい顔』感想、のようなもの――小説とはなにか、という問い」をエントリしている。

「『美しい顔』について、当然するべき参考資料のチェックと事前の諸調整を群像編集部が怠った経緯については、すでに講談社が公表しているとおりなのだろうが、そのずさんさには正直驚いている。

複数の参考文献があることを把握していながら、時間切れを理由にチェック不充分のまま作品の掲載に踏み切ってしまったことは、言いわけのしようがない重大な落ち度だ。売らんかなではなく、本当にこの新人を手ずから育てるつもりなら、群像編集部は、ぜったいにそんなことをしてはならなかった」

http://hamatch.blog.fc2.com/blog-entry-67.html

時事ドットコムニュース」が「問われる配慮と文学的本質=芥川賞候補の類似表現、18日選考会」を掲載している。

インターネットを中心に『盗用』『剽窃』との批判も存在するが、講談社は『作品の価値が損なわれることはない』と全文をホームページで無料公開。候補辞退の考えはなく、芥川賞を主催する日本文学振興会も「候補作に変更はない」とする。

 本作の主要テーマの一つは、被災地の現実を外部の人間が既存メディアなどを通じ、あたかも情報消費の素材のように扱うことへの違和感。この種の感情をより「リアル」に描くためとして、現地を直接取材せず、メディア由来の素材を編集して使用することの文学的評価も大きな論点となる」

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071400393&g=eqa

これほど選評が話題になるケースは、そうザラにはない。

芥川賞は古谷田奈月の「風下の朱」がオレのイチオシだ。

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480804808

仲俣暁生の影響で古谷田を読み始めたわけだが、織田作之助賞を受賞した「リリース」(光文社)もこの連休手に取った。ちょうど大江健三郎の「政治少年死す」を読んだ直後であったこともあり、大興奮してしまった。ある意味で古谷田は大江の系列に属する作家である。

https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334911287

もし細部における「盗用」「剽窃」とさえ後ろ指を指されるような「瑕疵」や「過誤」がなければ「自分の苦しみと被災地の苦しみが非対称である苦しみから出発すべきだった」(河津聖恵)という問題は残るにせよ、私からすれば「美しい顔」は対抗なんだけどなあ。豊崎由美が次のようにツイートしている。

「第159回芥川賞にノミネートされた5作、全部読み終えましたけど、まれにみるほど粒揃い、ハイレベルな回になっていると思います。わたしが選考委員だったら1作に絞れなくて身をよじっちゃうなあ。皆さんも図書館とかで文芸誌借りて、全作読むといいですよ。その時間を費やす価値のある5作ですから」

https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1016931635403489280

穴は松尾スズキの「もう『はい』としか言えない」かな。町屋良平の「しき」や高橋弘希の「送り火」が受賞しても少しも不思議ではない。あくまでも個人的な見解である。

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3)本日の一行情報

◎「ニコニコ生放送」は、7月18日(水)18時より、「第159回芥川龍之介賞直木三十五賞発表&受賞者記念会見」の模様を選考結果発表の瞬間から生中継するが、三省堂書店神保町本店や本屋B&Bなどでパブリックビューイングを実施する。

http://dwango.co.jp/pi/ns/2018/0711/index.html

小学館は、「平成30年7月豪雨」の被災地の小学生向けに「月刊コロコロコミック」7月号の漫画を公式サイト上で無料公開した。

http://www.corocoro.tv/

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1807/15/news020.html

イナズマイレブン 」のおおばあつしのツイート

「こちらのコロコロ公式サイトから、コロコロコミック7月号の漫画をすべて読むことができるみたいです。 少しでも豪雨被害にあわれた方々へ笑顔が届きますよう。。。 」

熊本地震のときも発売号がすべて無料公開になってたこと思い出しました。辛い思いをしてる子どもたちに少しでも笑顔をっていうコロコロの姿勢を見習って、僕も漫画頑張らなきゃ。。。! 」

https://twitter.com/atu_osushi/status/1017817080823812097

https://twitter.com/atu_osushi/status/1018166324839657474

講談社エキサイトは、共同で展開中の週刊コミック誌サービス「Dモーニング」において、これまでの週に一度の雑誌配信に加え、「モーニング」編集部が厳選した作品を毎日1話ずつ更新する「毎日連載」企画を開始した。第一弾作品に選ばれたのは「あしたのジョー」。7月12日(木)より配信されている。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001785.000001719.html

◎「週刊新潮」の転向!厚生省(当時)が1996年に「成人病」から「生活習慣病」へと呼称を変更したにもかかわらず、「週刊新潮」は5月から始めた食の安全問題キャンペーンでは「成人病」という表現を使っていたが、7月19日号から「生活習慣病」へと呼称を変更した。呼称を変更するにあたって、その説明は誌面でなされなかった。「週刊新潮」は井出留美の記事を読んでいたのだろうか。

https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20180712-00089029/

祥伝社から刊行された越谷オサムの「房総グランオテル」が学校図書館で人気だ。日販の図書館選書センターが発表している選書ランキング4〜6月期で「中学校 単品」で第8位にランクインしているのである。この勢いを店頭で点火させることができれば化けられるのだけれど。一つは映像化というアプローチ。映画化、アニメ化。コミカライズという方法もある。

http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396635404

祥伝社の「on BLUE」で2015年5月から2016年2月まで連載されていた丸木戸マキの「ポルノグラファー」がフジテレビにより実写ドラマ化された。8月より放映開始となるが7月28日より動画配信サービスFODにて先行配信される。

http://realsound.jp/movie/2018/07/post-219757.html

◎「LINEマンガ編集部」によるオリジナル作品「文学処女」(中野まや花)が実写ドラマ化され、MBS/TBSドラマイズム枠で今秋放送されることになった。紙のコミックスは日販アイ・ピー・エスが刊行している。

https://www.mbs.jp/bungakushojo/

https://www.oricon.co.jp/news/2115442/full/

連載はデジタルで無料、コミックスは紙で有料という作品が増えるのだろうが、これは出版社にとって必ずしも喜ばしいことではないにせよ、時代の力学からすれば不可避なのだとすれば、その可能性の中心でビジネスを繰り広げるべきだという考え方も当然、出て来よう。

ヤフーは、日本最大級のレシピ動画サービス「kurashiru」(クラシル)を運営するdelyへの資本参加、およびdelyとの食やレシピに関わる戦略的パートナーシップを構築することで合意した。

https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2018/07/11a/

https://www.dely.jp/notices/195

「TechCrunch Japan」によればヤフーはdelyを、約93億円を投じて連結子会社化したということだ。

「同社は2016年より子会社であるYJ2号投資事業組合を通してdelyへの出資を行なっていたが、今回新たに約93億円を投じてgumi venturesや木村新司氏の投資会社であるPegasus Wings Groupなど既存株主が所有する株式を買い取り、議決権所有割合を45.6%にまで引き上げる」

https://jp.techcrunch.com/2018/07/11/yahoo-dely/

◎「マリ・クレール」7月号でブラジル日本移民110周年記念特集が組まれた・・・ってブラジルのハナシです。

http://www.nikkeyshimbun.jp/2018/180712-73colonia.html

KADOKAWAの動きが速い。地下鉄サリン事件の捜査に協力し、解決のきっかけを作った世界的毒物学者であり、中川智正死刑囚と面会を重ねてきたアンソニー・トゥーの「サリン事件死刑囚 中川智正との対話」を7月26日(木)に刊行する。同書は、中川元死刑囚の死刑執行後に刊行される予定として書かれていたものだそうだ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004744.000007006.html

新潮社の「フォーサイト」が掲載した「面会続けた老教授が明かす『中川智正死刑囚』最期の言葉と『VXガス論文』への固執」によれば、アンソニー・トゥー中川智正は2017年2月にマレーシアで起きた金正男殺害事件に対する見解をまとめた論文を連名で今年の5月、日本の学術誌「Forensic Toxicology」に発表しているそうだ。

http://www.fsight.jp/articles/-/43955

津田大介が「週刊朝日7月20日号で次のように書いている。

「ネット上の海賊版対策は重要だが、副作用の大きい対策を強引に進めれば表現の自由や市場競争が侵害される。

このあたりは、日本でも話題のサイトブロッキング問題とも通じる。どこでバランスを取るのか、その議論はまだまだ始まったばかりだ」

https://dot.asahi.com/wa/2018071100088.html?page=1

◎日経が「ウォルマート、西友売却へ  ネット強化に軸足 日本の店舗運営撤退」とスクープ

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO32899700S8A710C1MM0000/

松下久美が「ヤフー!個人ニュース」に「米ウォルマートが売却する西友、買収候補として楽天に注目するワケ」を掲載している。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kumimatsushita/20180712-00089116/

確かに3月に楽天西友ネットスーパーが設立されているわけだが、楽天が欲しいのはスーパーではなくコンビニだろう。スーパーは西友に限らず店舗の図体がでかすぎて使い物になるまい。

クックパッドは、生鮮食品ネットスーパー「クックパッドマート」を、2018年夏に東京の一部地域(渋谷区世田谷区目黒区の一部)でスタートさせることになった。

https://info.cookpad.com/pr/news/press_2018_0710

元木昌彦が「週刊文春」編集長を卒業した新谷学にエールを送っている。

週刊文春が新谷学編集長から加藤晃彦編集長にバトンタッチ。新谷氏は週刊文春の歴史の中でも一時代を画す『新谷文春』をつくりあげた。数々のスクープもそうだが、そうした記事をパッケージにしてテレビのワイドショーなどに売るというビジネスモデルをつくりあげたことも、評価されていい。

残念ながら、あれだけ注目を集める誌面をつくりながら、部数減には歯止めがかからなかったようだ。新谷編集長がいっていたように、ITを駆使して週刊文春というブランドの販路を広げていくことが、次の編集長にも求められるだろう。新谷編集長、お疲れ様でした」

https://www.j-cast.com/tv/2018/07/12333728.html?p=all

宝島社の女性ファッション誌「GLOW」8月号を購入。というよりも毎年恒例の「ディーン&デルーカ」の保冷バッグをわが家で購入したと言ったほうが正確だろう。わが家のような読者に支えられて完売店が続出なのだろうけれど、「GLOW」本体の広告媒体価値は大したことはないということでもある。

https://bg-mania.jp/2018/07/12257221.html

◎電通は、海外本社「電通イージスネットワーク」を通じて、アルゼンチンの独立系大手デジタルエージェンシー「Global Mind S.A.」(グローバルマインド社)の株式100%を取得する。

http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018072-0712.pdf

共同通信によれば「衆院憲法審査会は12日、幹事懇談会を開き、憲法改正の是非を問う国民投票のテレビCM規制を巡って民放連の幹部から非公開で意見を聴取した」そうだ。

https://this.kiji.is/389991013664556129?c=39546741839462401

民放連表現の自由という観点から規制には慎重な姿勢だが、野党からすれば規制は必要だということになる。

「WiLL」や「月刊Hanada」の対抗軸を担っているのは朝日新聞でも、岩波文化でもなく、集英社新書だという様相を呈している。中島岳志の「保守と大東亜戦争」が刊行された。私は中島と関心領域が重なるのだけれど、いつものことだけれど、どこか違和感を拭えないのである。確かに中島の指摘するように戦中派保守は戦前の超国家主義と戦後の左派的論理に共通項を見出し、その双方を厳しく批判したかもしれないが、その批判が厳しければ厳しいほどアメリカの影に戦前も戦後もあまりに無自覚ではなかったのか。戦中派保守は「反米愛国」をタブーとしてしまうのである。8月8日(水)に紀伊國屋書店新宿本店9階で中島岳志トークショーが開催される。

https://www.dreamnews.jp/press/0000177518/

中島が吉本隆明村上一郎渡辺京二、更には江藤淳といった非アカデミズムの仕事を踏まえていないというか、無視してしまっているところも不満なのである。

小学館の「週刊少年サンデー」「ゲッサン」「サンデーGX(ジェネックス)」という3誌が合同で運営するマンガアプリ「サンデーうぇぶり」が100万ダウンロードを突破した。

http://mainichi.jp/articles/20180713/dyo/00m/200/007000c

◎「週刊少年マガジン」(講談社)連載中のラブストーリー「ドメスティックな彼女」がTVアニメ化されることになった。

https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1531363632

◎日販は、ピクシブと協同で企画する「WEBマンガ総選挙」と連動した、日販オリジナルの「WEBマンガ総選挙2018 ノミネートフェア」を、7月13日(金)より全国540書店にて実施している。

https://www.nippan.co.jp/news/webmanga/

◎ぴあデジタルコミュニケーションズは、ワンファイナンシャルと協業し、同社が提供する画像買取アプリ「ONE」の仕組みを活用した、顧客とのエンゲージメントの向上(近距離化、深化)に貢献するマーケティングソリューションを開発することに合意した。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000030520.html

朝日新聞デジタルが7月12日付で「テレ朝とフジ、無関係の映像を放送 岡山の工場爆発事故」を掲載。

テレビ朝日系とフジテレビ系の情報番組が、岡山県総社市内で6日に発生した工場爆発の映像として放送したものは、総社市の爆発とは無関係だったことが分かった」

https://www.asahi.com/articles/ASL7D351NL7DUCVL001.html

インターネットに投稿されていた映像を安易に利用すると、こうなる。情報番組やワイドショーだからといって許されることではあるまい。

◎「ハフポスト日本版」が「『受け身なのが、スマホと相性が良い』。テレビ朝日・早河洋会長が語る、Netflixにない“Abemaの強み”」を掲載している。インタビュワーは竹下隆一郎編集長。

「『なにかあったらAbemaTVのニュース』という入り口になって欲しい。例えば、地震や台風などの災害のほか、『列車が停まっている』『高速が大渋滞している』などの時にパッと見てもらえる。あるいは野球の大リーグ大谷翔平選手の成績など、何かあったらAbemaTVを見れば大丈夫だよという信頼感というか、そういうのを作っていきたいですね」

https://www.huffingtonpost.jp/2018/07/05/tv-asahi-hayakawa_a_23475777/

誤解を恐れずにいえば、ジャーナリズムのデジタルシフトで見えてくるのは「報道=サービス」という世界である。

◎プログレス・テクノロジーズ によるカセット式電子コミック「全巻一冊」の予約販売がSHIBUYA TSUTAYA、銀座 蔦屋書店、TSUTAYA BOOKSTORE 五反田店、梅田 蔦屋書店、六本松 蔦屋書店の 計5店舗で7月14日(土)から 開始された。1店舗につき200台限定で計1000台の扱いとなる。ハードウエアは3万5000円。タイトルは4作品。「沈黙の艦隊」&「ジパング」(講談社)37500円、「シティーハンター」(ノース・スターズ・ピクチャーズ)19700円、「北斗の拳」(ノース・スターズ・ピクチャーズ)15300円、「ミナミの帝王」(日本文芸社) 10000円。デジタルとアナログ を融合しようという試みだ。

https://japanese.engadget.com/2018/07/09/1000/

https://progresstech.jp/zenkan/

マンガを擁する日本なればこその電子書籍である。ハードウェアが1万円だったら大ヒットするかも。

◎「デイリー新潮」が「週刊新潮」7月12日号に掲載した「ご都合主義週刊文春』も添加物の発がん性を断じていた!」を抜粋して掲載している。「週刊文春」も過去に、「週刊新潮」が取り上げている食品添加物について「発がん物質」「体に有害であることから体外へ排出する必要がある」などと書いていたそうである。この「デイリー新潮」の記事は、「週刊新潮」発売の前日あたりに流したほうが販売に直結するのではなかったろうか。デジタル戦略では「文春オンライン」に一日の長があると思う。「デイリー新潮」は良くも悪くも「週刊新潮」の「部分」なんだよね。

https://www.dailyshincho.jp/article/2018/07131500/?all=1

◎日経が7月15日付で「ウォルマート撤退の日本、アマゾンはまだ開拓期」を掲載している。

「・・・日本では経済産業省の推計で物販や音楽配信などのネットサービスの市場規模が16兆円程度とみられるなか、アマゾンの日本での売上高(17年)は1兆3000億円程度。前年比14%増と急伸し、小売業としては家電量販最大手のヤマダ電機に迫る規模を誇るが、米国の10分の1程度にとどまる 」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32961180T10C18A7TJC000/?df=2

高齢化社会の到来はアマゾンにとって決定的な追い風となるのではないだろうか。

集英社男性週刊誌週刊プレイボーイ」7月14日発売の31号は「吉岡里帆週刊プレイボーイの1501日間」 として約80頁を割いて特集。22分のオリジナルDVD まで付録としている。

https://www.oricon.co.jp/news/2115526/full/

◎「山と溪谷」は、7月14日発売の2018年8月号をもって通巻1000号を迎えた。特別巻頭グラフには皇太子の撮影した山岳写真を据え、「[第3部]『山と溪谷』を巡る雑学集」では不破哲三本多勝一も登場させている。

http://www.yamakei.co.jp/news/release/20180713.html

2011年に「役割を終えた」として休刊したエンタメ情報誌「ぴあ」 が、スマホアプリとして復活する。おいおい、「はみだし」も復活しているではないか。8月末の本創刊に先駆けて、無料サービス部分をテスト版として先行公開しているが、私たちの世代は間違いなくダウンロードしてしまうだろうな。

https://lp.p.pia.jp/pia/

https://twitter.com/eiga_pia/status/1017296921092689920

佐々木俊尚も「はみだし」に眼が行ったようだ。

「かつて誰もが読んでた情報誌『ぴあ』がスマホアプリで復活。私もコラムなど書いてます。なんと欄外の『はみだしYouとPia』もあるという驚き」

https://twitter.com/sasakitoshinao/status/1016461760084180994

シティロード」の松田政男が懐かしい。

ブックリスタがストアシステム提供し、KDDIが運営する電子書籍ストア「ブックパス」は、au以外の携帯電話契約のユーザーでもサービスを利用できるようになった。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000292.000006388.html

◎総合電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」は、ライトノベルレーベル講談社ラノベ文庫」を対象にしたキャンペーン「講談社ラノベ文庫大サマーセール」を実施している。「講談社ラノベ文庫」を5冊以上購入すると、「動く!セクシー口絵コレクション」がプレゼントされる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000923.000001227.html

◎福田葉子は1993年小学館に入社。「プチセブン」「CanCam」「Domani」編集部を経て、2011年より「AneCan」編集長。2015年WEBメディアを経て、2016年11月より「Domani」編集長。 2018年7月12日より女性メディア局コンテンツビジネス室編集長 に就任というキャリアを持つ。「NIKKEI STYLE」のインタビューに応じている。

「2000年から07年までDomani編集部で現場兼デスクを務め、その後『CanCam』『AneCan』などを経て、16年11月に編集長として戻りました。その間約10年ですが、読者の生き方、考え方の変化にとても驚きました。以前はジル・サンダーキートンの30万円のジャケットを頑張って買い、誌面に登場する読者もニューヨークの国連会議に出る方や、3人の子どもがいる最高経営責任者(CEO)といったスーパーウーマンばかりでした。

でも今のDomani読者たちは年収1000万円でもユニクロやGUを着る、『無理しない、背伸びしない、必要なものしかほしくない』という等身大を求める層です。女性の働き方は少し前までのCEOのような『バリキャリ系』(バリバリのキャリア系)か、『腰掛け』といわれるような『一般職系か』の二択ではなく、その中間層がボリュームゾーン。仕事か結婚かではなく、仕事も結婚も、仕事もママもと1人何役も務め、働くのが当たり前の時代なのです 」

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO32763980Z00C18A7000000?channel=DF130120166018&style=1&n_cid=DSTPCS001

◎博報堂DYメディアパートナーズは米国Facebook社とのマーケティングミックスモデリング (MMM) におけるDSA(Data sharing Agreement) を締結し、MMMに関して包括的な取り組みを開始した。博報堂DYメディアパートナーズは、これによりFacebook/Instagram に関して、地域ごと・配信面のセグメントごとのデータをモデリングの際に使用することが可能となるなど、より精緻なデータを活用することができるようになった。

http://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/07/HDYMPnews20180713.pdf

◎「BUSINESS INSIDER JAPAN 」が「弱っている人に寄り添う熊本の小さな書店──村上春樹黒田征太郎らが足を運ぶのはなぜ」を掲載し、橙書店(熊本市)の田尻久子を取り上げている。

坂口恭平は鬱の時期にならない限り、毎日橙書店にやってきて原稿を書き、田尻に向かって朗読する。鬱になると、家で苦しみながら書き、鬱が明けるとケータイで田尻に向かって読み上げる。坂口の原稿を最初に読むのは編集者ではない。『家族の哲学』以後、坂口は原稿のほとんど全てを橙書店で書かれた」

「坂口が田尻に支えられて物語を書くように、熊本では長らく石牟礼道子を思想史家・渡辺京二が同志として支えた 」

https://www.businessinsider.jp/post-171097

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4)【人事】小学館 7月12日付組織改訂と人事

「文化事業局」を新設

デジタル事業局「Webメディア推進室」を廃止

マーケティング局に「流通企画室」を新設

広告局「営業企画推進室」を改称、「メディア営業室」に

第一児童学習局「こどもデジタル室」を移管、第三児童学習局に

第一児童学習局「ドラえもんルーム」を移管、第二児童学習局に

第一児童学習局「学習雑誌編集室」第二児童学習局「新聞編集局」を統合、第一児童学習局「学習雑誌編集室」に

第二児童学習局「絵本編集室」「児童文芸」を統合、「児童創作」に

第三児童学習局「新規事業室」を廃止

ライフスタイル局に「ライフスタイル・ブランドスタジオ」を新設

ライフスタイル局「書籍戦略室」「ブランド事業室」を統合、「書籍戦略室」に

ポスト・セブン局「メディア企画室」を廃止

女性メディア局「しごとなでしこ事業室」「通販事業室」を廃止

女性メディア局「書籍コンテンツ企画室」を改称、「コンテンツビジネス室」に

女性メディア局「和樂事業室」出版局「文化事業室」「江戸検定事業室」を統合、文化事業局「文化事業室」に

出版局「ブックピープル編集室」「デジタル出版企画室」を統合、「デジタル出版企画室」に


小学館 人事異動発令

2018年7月12日付

大西豊

新:取締役 デジタル事業局 担当

旧:取締役

(兼)デジタル事業局担当

(兼)デジタル事業局 ゼネラルマネージャー

(兼)デジタル事業局 Webメディア推進室 室長

久保雅一

新:取締役  国際メディア事業局 担当

旧:取締役

(兼)国際メディア事業局 担当

  (兼)国際メディア事業局 チーフプロデューサー

丸澤滋

新:取締役 第一児童学習局担当

(兼)第二児童学習局担当 チーフプロデューサー

(兼)ドラえもんルーム室 室長

(兼)第三児童学習局担当

旧:取締役 第一児童学習局 担当

(兼)第二児童学習局 担当

(兼)第三児童学習局 担当

花塚久美子

新:取締役

(兼)女性メディア局 担当

(兼)文化事業局 担当

旧:取締役

(兼)女性メディア局 担当

福田博章

新:社長室 ゼネラルマネージャー

旧:社長室 ゼネラルマネージャー

  (兼)100周年準備室 室長

市村浩一

新:社長室(出向) シニアマネージャー

旧:社長室 シニアマネージャー

  (兼)100周年準備室

三浦高志

新:社長室 シニアマネージャー

  (兼)経営企画課 課長

旧:社長室 シニアマネージャー

  (兼)経営企画課 課長

  (兼)国際メディア局 国際事業センター

三浦和也

新:社長室 シニアマネージャー

(兼)広報室 室長

  (兼)100周年準備室 室長

旧:社長室 シニアマネージャー

(兼)広報室 室長

  (兼)100周年準備室

田中雅広

新:総務局 シニアマネージャー

  (兼)社長室 経営企画

旧:総務局 シニアマネージャー

  (兼)人事・人材課 課長

  (兼)社長室 経営企画

峯島正幸

新:総務局 人事・人材課 課長

旧:総務局 人事・人材課 課長代理

大家正治

新:総務局 エキスパートマネージャー

旧:総務局 ゼネラルマネージャー

三浦卓嗣

新:編集総務局 エキスパートマネージャー

新:編集総務局 ゼネラルマネージャー

  (兼)写真室 室長

田近正樹

新:編集総務局 シニアマネージャー

  (兼)写真室 室長

旧:編集総務局 シニアマネージャー

松野直裕

新:編集総務局 ゼネラルマネージャー

旧:編集総務局 シニアマネージャー

  (兼)法務・契約室 室長

藤田欣司

新:デジタル事業局 シニアマネージャー

  (兼)広告局 デジタルメディア営業センター

  (兼)コンテンツ管理室 室長

旧:デジタル事業局 シニアマネージャー

  (兼)Webメディア推進室

  (兼)広告局 デジタルメディア営業センター

  (兼)コンテンツ管理室 室長

水野茂美

新:マーケティング局 シニアマネージャー

(兼)流通企画室 室長

旧:マーケティング局 シニアマネージャー

(兼)雑誌SP室 室長

辻泰弘

新:マーケティング局 ゼネラルマネージャー

旧:マーケティング局 シニアマネージャー

永井真士

新:マーケティングマーケティング局(出向)エキスパートマネージャー

旧:マーケティングエキスパートマネージャー

福本和紀

新:マーケティング局 ゼネラルマネージャー

旧:マーケティングシニアマネージャー

(兼)コミックSP室 室長

(兼)デジタルコンテンツ営業室

後藤昌弘

新:マーケティング局 シニアマネージャー

(兼)マーケティング戦略室 室長

旧:マーケティング局 シニアマネージャー

大森栄造

新:マーケティングシニアマネージャー

(兼)雑誌SP室 室長

旧:マーケティング局 シニアマネージャー

(兼)マーケティング戦略室 室長

(兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

松井聡

新:第二児童学習局(出向)エキスパートプロデューサー

旧:第一児童学習局 チーフプロデューサー

(兼)ドラえもんルーム 室長

(兼)企画室 室長

村上孝雄

新:第一児童学習局 チーフプロデューサー

(兼)幼稚園 編集長

(兼)企画室 室長

旧:第一児童学習局 チーフプロデューサー

(兼)幼稚園 編集長

柏原順太

新:第二児童学習局 エキスパートプロデューサー

旧:第二児童学習局 チーフプロデューサー

(兼)百科 室長

塚原伸郎

新:第二児童学習局 エキスパートプロデューサー

旧:第二児童学習局 チーフプロデューサー

(兼)第一児童学習局 こどもデジタル室

田原徹

新:第一児童学習局 エキスパートプロデューサー

旧:第二児童学習局 エキスパートプロデューサー

井上拓生

新:第一コミック局 プロデューサー

  (兼)少女コミック 編集長

旧:第一コミック局 プロデューサー

  (兼)少女コミック 編集長

  (兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

島光裕

新:第二コミック局プロデューサー

  (兼)サンデー企画室 室長

旧:第二コミック局 プロデューサー

  (兼)ゲッサン 編集長

  (兼)サンデー企画室 室長

野村敦司

新:第二児童学習局 チーフプロデューサー

  (兼)キャラクター編集室 室長

旧:第四コミック局 プロデューサー

  (兼)ガガガ文庫編集長

村山広 

新:第四コミック局 プロデューサー

  (兼)マンガワン事業室 室長

  (兼)第三コミック局コミック R&D室

旧:第四コミック局 プロデューサー

  (兼)マンガワン事業室 室長

  (兼)第三コミック局 コミックR&D室

  (兼)国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター

水野麻紀子

新:ライフスタイル局 チーフプロデューサー

(兼)ライフスタイル・ブランドスタジオ 室長

旧:ライフスタイル局 チーフプロデューサー

(兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

大澤竜二

新:ライフスタイル局 プロデューサー

(兼)ビーパル編集室 室長

(兼)ライフスタイル・ブランドスタジオ

旧:ライフスタイル局 プロデューサー

(兼)ビーパル編集室 室長

廣田晋

新:ライフスタイル局 プロデューサー

  (兼)通販事業室 室長

  (兼)ダイム編集室 室長

  (兼)国際メディア事業局 コンテンツ推進センター

  (兼)ライフスタイル・ブランドスタジオ

旧:ライフスタイル局 プロデューサー

(兼)通販事業室 室長

(兼)ダイム編集室 室長

(兼)国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター

森万紀子

新:ライフスタイル局 チーフプロデューサー

旧:ライフスタイル局 チーフプロデューサー

  (兼)ブランド事業室 室長

飯田昌宏

新:ポスト・セブン局 チーフプロデューサー

旧:ポスト・セブン局 チーフプロデューサー

  (兼)新書・書籍編集室 室長

鈴木崇司

新:ポスト・セブン局チーフプロデューサー

(兼)NEWSポストセブン編集室 室長

旧:ポスト・セブン局 チーフプロデューサー

(兼)NEWSポストセブン編集室 室長

(兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

高橋敦

新:デジタル事業局 シニアマネージャー

(兼)Webプロデュース室 室長

(兼)ポスト・セブン局 NEWSポストセブン編集室 編集長

旧:ポスト・セブン局 プロデューサー

(兼)メディア企画室 室長

(兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

兵庫真帆子

新:女性メディア局チーフプロデューサー

旧:女性メディア局 チーフプロデューサー

(兼)美的ブランド室 室長

(兼)Domaniブランド室 室長

(兼)書籍コンテンツ企画室 室長

橋本記一

新:文化事業局 エキスパートプロデューサー

旧:女性メディア局 チーフプロデューサー

(兼)和樂事業室 室長

(兼)Preciousブランド室 室長

嶋野智紀

新:女性メディア局チーフプロデューサー

旧:女性メディア局 チーフプロデューサー

  (兼)CanCamブランド室 室長

  (兼)Oggiブランド室 室長

  (兼)しごとなでしこ事業室 室長

  (兼)通販ビジネス室 室長

  (兼)Webメディア推進室

酒井直人

新:女性メディア局 プロデューサー

(兼)Preciousブランド室 編集長

(兼)コンテンツビジネス室 室長

旧:女性メディア局 プロデューサー

(兼)Preciousブランド室 編集長

加藤睦美

新:デジタル事業局 シニアマネージャー

(兼)コンテンツ営業室 室長

旧:女性メディア局 プロデューサー

(兼)しごとなでしこ事業室 編集長

小川美奈子

新:出版局 チーフプロデューサー

  (兼)学芸編集室 室長

旧:出版局 プロデューサー

  (兼)学芸編集室 室長

清水芳郎

新:文化事業局 チーフプロデューサー

旧:出版局 チーフプロデューサー

菅原朝也

新:出版局 エキスパートプロデューサー

(兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

旧:出版局 チーフプロデューサー

(兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

岡靖司

新:出版局 チーフプロデューサー

  (兼)文芸企画室 室長

旧:出版局 プロデューサー

  (兼)文芸企画室 室長

西澤潤

新:出版局 プロデューサー

旧:出版局 プロデューサー

  (兼)ブックピープル編集室 室長

  (兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

斎藤満

新:国際メディア事業局 チーフプロデューサー

(兼)国際事業センター 室長

旧:国際メディア事業局 プロデューサー

(兼)国際事業センター 室長

浅井認

新:国際メディア事業局 チーフプロデューサー

旧:国際メディア事業局 チーフプロデューサー

  (兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

高橋浩子

新:編集総務局 法務・契約室 課長

旧:編集総務局 法務・契約室 副室長

積田雄司

新:編集総務局 法務・契約室 室長

旧:編集総務局 法務・契約室 副室長

五十嵐美弥

新:編集総務局 写真室 副室長

旧:編集総務局 写真室 主任

長嶋顕治

新:経理局 シニアマネージャー

  (兼)経理課 課長

旧:経理局 経理課 課長

本村匡志

新:デジタル事業局 コンテンツ営業室 課長

  (兼)第三児童学習局 教育企画

旧:デジタル事業局 コンテンツ営業室 課長代理

  (兼)第三児童学習局 教育企画

飯田剛弘

旧:デジタル事業局 コンテンツ営業室 課長

  (兼)国際メディア事業局 国際事業センター

旧:デジタル事業局コンテンツ営業室 課長代理

  (兼)国際メディア事業局 国際事業センター

大磯雄一郎

新:マーケティング局 流通企画室 課長

(兼)雑誌SP室

旧:マーケティング局 雑誌SP室 課長代理

窪康男

新:マーケティング局 書籍SP室 副部長

旧:マーケティング局 書籍SP室 副部長

  (兼)マーケティング戦略

高橋健司

新:マーケティング局 書籍SP室 課長

  (兼)流通企画室

旧:マーケティング局 書籍SP室 課長

伊澤亮一

新:マーケティング局 流通企画室 課長

旧:マーケティング局 コミックSP室 課長

木暮義隆

新:マーケティング局 シニアマネージャー

(兼)コミックSP室 室長

旧:マーケティング局 コミックSP室 課長

(兼)マーケティング戦略

荒井正雄

新:マーケティング局 コミックSP室 課長

  (兼)流通企画室

  (兼)デジタル事業局 コンテンツ営業室

旧:マーケティング局 コミックSP室 課長

  (兼)マーケティング戦略

  (兼)デジタル事業局 コンテンツ営業室

小関顕

新:マーケティング局コミックSP室 課長

旧:マーケティング局コミックSP室 課長代理

(兼)雑誌SP室

山田卓司

新:マーケティング局 コミックSP室 課長

(兼)第二児童学習局 ドラえもんルーム

旧:マーケティング局 マーケティング戦略室 課長

(兼)雑誌SP室

(兼)第一児童学習局 ドラえもんルーム

飯田誠敬

新:広告局 広告営業室 課長

旧:広告局 広告営業室 課長代理

楠田誠

新:広告局 メディア営業室 課長

旧:広告局 広告営業室 課長代理

古橋欣治

新:広告局 広告営業室 課長

旧:広告局 広告営業室 課長代理

細川達司

新:広告局 企画制作室 課長

(兼)広告営業室

旧:広告局 営業企画推進室 課長

(兼)企画制作室 課長

宇佐美亮

新:広告局 メディア営業室 課長

旧:広告局 営業企画推進室 課長代理

鈴木晋一

新:広告局 メディア営業室 課長

旧:広告局 営業企画推進室 課長代理

伊藤真嗣

新:広告局 シニアマネージャー

(兼)デジタルメディア営業センター 課長

旧:広告局 デジタルメディア営業センター 課長

(兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

藤田信吾

新:広告局 企画制作室 課長

(兼)広告営業室

旧:広告局 企画制作室 課長

国分浩一

新:制作局 制作一課 副部長

旧:第一児童学習局 ベビーブック 編集長

河内紫秀

新:第一児童学習局 ベビーブック 編集長

旧:第一児童学習局 ベビーブック 編集長代理

岩間朗子

新:第二児童学習局 プロデューサー

(兼)児童創作 室長

旧:第一児童学習局 学習雑誌編集室 編集長

中村公紀

新:第三児童学習局 図鑑 編集長

  (兼)こどもデジタル室

旧:第一児童学習局 こどもデジタル室 室長

  (兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

後藤千鶴子

新:第一児童学習局 学習雑誌編集室 編集長

旧:第二児童学習局 絵本編集室 室長

喜入今日子

新:第二児童学習局 児童創作 編集長

旧:第二児童学習局 児童文芸 室長

石井麻衣子

新:第二児童学習局 ドラえもんルーム 編集長

(兼)国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター

旧:第二児童学習局 キャラクター編集室 室長

(兼)国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター

高品南

新:第一児童学習局 学習雑誌編集室 編集長

旧:第二児童学習局 新聞編集室 室長

秋窪俊郎

新:第二児童学習局 百科 室長

旧:第二児童学習局 百科 編集長

山路正人

新:第二児童学習局 学習まんが 編集長

旧:第二児童学習局 学習まんが 編集長代理

宮川勉

新:第三児童学習局 プロデューサー

  (兼)幼児と保育 室長

旧:第三児童学習局 幼児と保育 室長

阿部忠彦

新:第三児童学習局 幼児と保育 編集長

旧:第三児童学習局 幼児と保育 副編集長

関俊行

新:第三児童学習局 こどもデジタル室 室長

旧:第三児童学習局 教育企画室 編集長

山縣裕児

新:第一コミック局 コミックリソース企画室 編集長

  (兼)プチコミック

旧:第一コミック局 プチコミック 編集長

岡田真弓

新:第一コミック局 プチコミック 編集長

旧:第一コミック局 プチコミック 編集長代理

吉田伸浩

新:総務局 情報システム室 課長

  (兼)総務課

旧:第二コミック局 コロコロ企画室 編集長 

星野文彦

新:第二コミック局 ゲッサン 編集長

旧:第二コミック局 ゲッサン 編集長代理

岩崎美憲

新:第三コミック局 ビッグ企画室 編集長

  (兼)ビッグコミックスピリッツ

旧:第三コミック局 ビッグコミックスピリッツ 副編集長

熊谷崇

新:第四コミック局 コミックス企画室 編集長

旧:第三コミック局 ビッグコミックスピリッツ 副編集長

  (兼)コミックR&D室

中熊一郎

新:第三コミック局 プロデューサー

(兼)ビックコミックオリジナル 編集長

旧:第三コミック局 ビックコミックオリジナル 編集長

加藤辰巳

新:第三コミック局 ビッグ企画室 編集長

  (兼)ビッグコミックオリジナル

旧:第三コミック局 ビッグコミックオリジナル 副編集長

平井真美

新:第三コミック局 コミックR&D室 室長

  (兼)ビッグコミックオリジナル

旧:第三コミック局 ビッグコミックオリジナル 副編集長

  (兼)コミックR&D室

西村直純

新:第三コミック局 ビッグ企画室 編集長

  (兼)ビッグコミック

旧:第三コミック局 ビッグコミック 副編集長

  (兼)コミックR&D室

土田和之

新:第三コミック局 ビッグ企画室 編集長

(兼)ビッグコミックスピリッツ

(兼)コミックR&D室

旧:第三コミック局 コミックR&D室 室長

  (兼)ビッグ企画室

星野博規

新:第四コミック局 ガガガ文庫 編集長

  (兼)国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター

旧:第四コミック局 ガガガ文庫 編集長代理

  (兼)国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター

小室時恵

新:第四コミック局 デジタルコミック企画室 編集長

  (兼)デジタル事業局 コンテンツ営業室

  (兼)国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター

旧:第四コミック局 デジタルコミック企画室 編集長

  (兼)デジタル事業局 コンテンツ営業室

  (兼)国際メディア事業局 国際事業センター

沢木拓也

新:ライフスタイル局 ビーパル編集室 編集長

旧:ライフスタイル局 ビーパル編集室 編集長代理

小坂真吾

新:ライフスタイル局 サライ編集室 室長

(兼)ライフスタイル・ブランドスタジオ

旧:ライフスタイル局 サライ編集室 室長

稲葉成昭

新:ライフスタイル局 ライフスタイル・ブランドスタジオ 編集長

旧:ライフスタイル局 ダイム編集室 編集長

安田典人

新:ライフスタイル局 ダイム編集室 編集長

(兼)ライフスタイル・ブランドスタジオ

(兼)国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター

旧:ライフスタイル局 ダイム編集室 編集長

  (兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

  (兼)国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター

弥久保薫

新:ポスト・セブン局 プロデューサー

(兼)SAPIO 編集長 

(兼)新書・書籍編集室 室長

旧:ポスト・セブン局 SAPIO 編集長 

(兼)新書・書籍編集室 室長代理

塩谷薫

新:女性メディア局 プロデューサー

(兼)Oggiブランド室 室長

旧:女性メディア局 CanCamブランド室 編集長

高田浩樹

新:女性メディア局 CanCamブランド室 室長

旧:女性メディア局 CanCamブランド室 編集長

守屋美穂

新:広告局 企画制作室 課長

  (兼)広告営業室

旧:女性メディア局 Oggiブランド室 編集長

岩崎僚一

新:女性メディア局 Oggiブランド室 編集長

(兼)コンテンツビジネス室

旧:女性メディア局 Oggiブランド室 編集長

井亀真紀

新:女性メディア局 Domaniブランド室 室長

旧:女性メディア局 Domaniブランド室 編集長

福田葉子

新:女性メディア局 コンテンツビジネス室 編集長

旧:女性メディア局 Domaniブランド室 編集長

高橋木綿子

新:女性メディア局 プロデューサー

(兼)Preciousブランド室 室長

旧:女性メディア局 Preciousブランド室 編集長

神山敦行

新:女性メディア局 コンテンツビジネス室 編集長

旧:女性メディア局 Preciousブランド室 編集長代理

石月賢一

新:女性メディア局 美的ブランド室 室長

旧:女性メディア局 美的ブランド室 編集長

能聡子

新:女性メディア局 美的ブランド室 編集長

旧:女性メディア局 美的ブランド室 編集長代理

篠原欣介

新:経理局 経理課 副部長

旧:女性メディア局 通販ビジネス室 編集長

佐藤明美

新:デジタル事業局 Webプロデュース室 課長

旧:女性メディア局 書籍コンテンツ企画室 編集長

中西彩子

新:出版局 辞書 編集長

(兼)第二児童学習局 ドラえもんルーム

旧:出版局 辞書 副編集長

(兼)第一児童学習局 ドラえもんルーム

彦坂淳

新:出版局 辞書 編集長

  (兼)デジタルリファレンス

旧:出版局 辞書 副編集長

河内真人

新:文化事業局 プロデューサー

  (兼)文化事業室 室長

旧:出版局 文化事業室 室長

  (兼)ブックピープル編集室

庄野三穂子

新:文化事業局 文化事業室 編集長

旧:出版局 江戸検定事業室 室長

磯野克哉

新:出版局 文芸編集室 編集長

旧:出版局 文芸編集室 編集長代理

矢野文子

新:国際メディア事業局 国際事業センター 編集長

旧:国際メディア事業局 国際事業センター エキスパートエディタ

長江一喜

新:国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター 編集長

  (兼)クロスメディア事業センター

旧:国際メディア事業局 コンテンツ事業推進センター 編集長代理

(兼)クロスメディア事業センター

勝山健晴

新:国際メディア事業局 クロスメディア事業センター 編集長

  (兼)コンテンツ事業推進センター

  (兼)デジタル事業局Webメディア推進室

  (兼)第二児童学習局 ドラえもんルーム

旧:国際メディア事業局 クロスメディア事業センター 編集長代理

(兼)コンテンツ事業推進センター

  (兼)デジタル事業局 Webメディア推進室

  (兼)第一児童学習局 ドラえもんルーム

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5)深夜の誌人語録

誰も信じられないから誰かを信じるしかないのである。

2018-08-10

【文徒】2018年(平成30)7月13日(第6巻130号・通巻1304号)

Index------------------------------------------------------

1)【記事】初歩的な過誤によって損なわれた「美しい顔」の文学的価値

2)【本日の一行情報】

3)【深夜の誌人語録】

                                                                                • 2018.7.13 Shuppanjin

1)【記事】初歩的な過誤によって損なわれた「美しい顔」の文学的価値

7月11日付産経ニュースが「芥川賞候補作『美しい顔』、既刊本と一部記述が類似 震災への向き合い方と表現のあり方問う」を掲載。

https://www.sankei.com/life/news/180711/lif1807110001-n1.html

毎日新聞武田徹の「メディアの風景 震災小説の類似表現問題 文学的価値を議論せよ」を掲載。武田は「一般的な規範文学評価する価値観は必ずしも重ならない」と書いているが、ここまでは同意できる。ただし、私にとってこの問題における「一般的な規範」とは「著作権侵害」にほかならない。

https://mainichi.jp/articles/20180712/ddm/004/070/028000c

例えば私が小説を書くにあたって、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」と書き出したとする。果たして、これは著作権侵害となるのだろうか。答えは著作権侵害にならないのである。田村善之の「著作権法概説」(有斐閣)がこう書いているのは有名なハナシだ。

「たとえば、『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』とは、川端康成の小説『雪国』の有名な冒頭であるが、この一文自体は、国境のトンネルを出たならば雪国であったという状態(=アイディア)を文章にすることが決まっているのであれば誰でも思いつく文章の一つであるから創作性を欠く。この程度の長さの文書著作物性を認めると、幾人目か以降はこのアイデアを表現することができなくなるということを勘案しなければならない」

http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/4641143137

実は、こうしたこともあってか著作権侵害をめぐる判例は圧倒的に少ないのである。山崎豊子の「大地の子裁判ぐらいなものである。これも山崎豊子著作権の侵害は一切認められないと、山崎の全面勝訴に終わっている。

栗原裕一郎は「〈盗作〉の文学史」で田村「著作権法概説」が「雪国」について触れた箇所を引用したうえで次のように書く。

「したがって、マスコミが報じる盗作疑惑や、ネットで騒がれるパクリ疑惑のほとんどは、ある程度以上の分量を丸々写しているとか極端な場合以外、法廷で争われたとしても著作権侵害にはおそらく問われないだろうという推測が成り立つ」

このことは北条裕子の「美しい顔」問題でいえば、恐らく講談社新潮社新曜社もわかっていることなのである。しかも、いわゆる「盗作」問題は簡単に加害者と被害者が入れ替わる。今日の加害者は明日の被害者であり、今日の被害者は明日の加害者なのである。だからこそ当事者やジャーナリズムにおいては冷静な議論が必要なはずだ。著作権法という「一般的な規範」に頼り切ってはならないのである。

さらに今一歩踏み込んでいうのであれば、文学であれ、ノンフィクションであれ、学術であれ、その未来に拓かれた可能性を考えるのであれば、「類似」「酷似」「盗作」「盗用」「剽窃」「パクリ」といった問題は「著作権侵害」という法律用語に閉じ込めて考えるべきではないと私は思っている。栗原裕一郎も同じように考えたのではないか。そうであればこそ栗原は「〈盗作〉の文学史」を完成させたのであろう。

https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1109-5.htm

私は7月2日付「文徒」で次のように書いている。

被災地を訪ねることなしにノンフィクションフィールドワーク報道を参考にして、自らの創造力と想像力をもって震災文学を書きあげることには何の問題もあるまい。問われるべきは、『類似』の程度であり、北条裕子の作家としての倫理であり、講談社の版元としての見識ということになろうか」

朝日新聞デジタルが7月11日付で「震災著作権芥川賞候補作の類似表現、作家の流儀問う」を掲載している。逢坂剛ではないが北条には資料を徹底的に読み込み、自身の作家としてフィルターに通して独自性を生み出す作業が欠けていたのだとやはり思わざるを得ない。

https://www.asahi.com/articles/ASL737RY3L73UCVL03W.html

「七年前、物見遊山に被災地に車を飛ばした作家たちの誰が、ここまで緊張した文体でひとりの少女の絶望を描けたというのか。大方は格好のネタ探しとばかりに、東北旅行をしただけである」(大波小波)のだというなら、尚更、表現において独自性を獲得するまで資料を読み込むべきであったのである。

私には次のような藤田直哉の心情がよく理解できる。

「北条裕子「美しい顔」読了。……これは決して出来の悪い小説じゃないし、むしろ結構いい。剽窃部分以外の文章に才気は確かにある。主題系も結構複雑に入り組んでいるし、災害簒奪などについての意識も含まれていないわけではない。しかし一方で、倫理的不快さも拭い難くあるのも確か」

https://twitter.com/naoya_fujita/status/1017214274811277312

「ジャパニーズ・アメリカ 移民文学・出版文化・収容所」(新曜社)が印象深い日比嘉高による「『美しい顔』の『剽窃』問題から私たちが考えてみるべきこと」は熟読しておきたい。

「『剽窃』問題が起こって以降、ネット上の『美しい顔』の評価はひどいものになっている。大きく毀損されたその価値は戻ることはないだろう。私たちは炎上してしまった記憶を抜きにして、この不幸な小説作品を読むことはできない。

作者の落ち度と言えばそれまでだ。だが私は、批判の尻馬に乗ってこの作品を、つまらないだとか、面白くないと言い立てる人々の批評眼を信じない。なぜなら、それは潮目が変わったのを読んで、その流れの中で行っている、単なる倫理批判でしかないからである。この作品は優れていた。表現の盗用をしたから優れていたのではない。表現の盗用をしていたにもかかわらず優れていた。タラ・レバを言っても仕方ないが、正当な手続きをしていたならばこの作品が本来受けていただろう高い評価が、初歩的な過誤によって永遠に損なわれたことを、私は悲しむ」

http://hibi.hatenadiary.jp/entry/2018/07/11/084312

「初歩的な過誤」を生じさせてしまったのは何故なのか。落ち着いて議論したいし、後世のためにも検証しておきたいところだ。

ハリガネムシ」で芥川賞を受賞した吉村萬壱ツイート

「小説は語りの文化なので、他人の語りを混ぜたら台無しになってしまうことがある。そんな事をする必要がなかったのだと、『美しい顔』の改稿版と次作で証明する機会が、北条裕子氏に与えられる事を望む。混ぜ物なしの純粋な彼女の語りを、一読者として一度は読んでみたい」

https://twitter.com/yoshimuramanman/status/1017277872396881920

河津聖恵は詩人だ。詩集アリア、この夜の裸体のために」で知られる。河津が次のようにツイートしていた。

「北条裕子さんの新人賞受賞のコメント。自分の苦しみと被災地の苦しみが非対称である苦しみから出発すべきだった。それが3.11後の文学であるはず」

https://twitter.com/kiyoekawazu/status/1017313633653567488

議論が盗用か否かというテーマに収束しすぎていて、文学における本質的な問いかけを誰もしていない気がする。そういう意味では関係者以外はみんな同じかも知れない」

https://twitter.com/kiyoekawazu/status/1017315202281246725

「昨夜京大で話を伺った村田喜代子さんの最新作『焼野まで』も同じく被災地に行かず、自分の苦しみの中から書かれた3.11文学。著者は放射線治療を受けて宿酔し苦しんだが、その宿酔の苦しみと、遠くで被曝する人々の苦しみの非対称をつよく感受している。本物の罪悪感を込めた筆致は、心に響いた」

https://twitter.com/kiyoekawazu/status/1017318628708896771

「つまり私自身の問題になったということかな」

https://twitter.com/kiyoekawazu/status/1017319235943522305

「作者には盗用とさえ言われてもかまわないという気持もあったのかも知れない。それほど思いがつよいというより、事実を伝える言葉への不信や軽侮がどこかにあったのかも知れない。発表媒体から察するにそれはポストモダンの悪しき影響だろうか。それとも思春期が再燃しての反抗だろうか」

https://twitter.com/kiyoekawazu/status/1017321066505465857

「かつてやはり『群像新人賞を取った『ジニのパズル』と『美しい顔』はスタンスが酷似する。あれもかつては一年間だけ通っていた朝鮮学校について、今はそこにはいないからこそ作者は学校の真実を描けるというものだった。しかしそれは決して真実ではなく、実在の生徒たちの尊厳は無視されていた」

https://twitter.com/kiyoekawazu/status/1017323005574201345

河津は「パルレシア――震災以後、詩とは何か」(思潮社)で「震災以後の詩とは、『パルレシア』の意志としての詩であると私は思う。それは震災原発事故によって、人間としての権利を剥奪されたことを嘆き訴える声々と、遙かに共鳴しあわずにはいられない」と喝破した詩人である。「パルレシア」とは古代ギリシャ哲学者ディオゲネスが、自由象徴として、世界市民としての原像としてあげた言葉にほかならない。河津聖恵の「Front(光と夜のあいだで)」の一節を引用しよう。

「ちいさな痛みとなって繰り返される言葉は、どこの国のものでもなく、あるいはどこの国のものでもあり、海鼠の吐き出す泡となって浮上してゆく。翻訳不能。計測不能。応答不能。ひとというものの奥底で海鼠はちいさな問いの泡でわたしたちをくるしめる」

講談社は「美しい顔」のインターネットでの全文公開を、7月13日18時をもって終了すると発表した。光は夜に触れたのか?夜は光に触れたのか?

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2)本日の一行情報

橘玲の指摘。講談社の運営する「現代ビジネス」だ。

「つまり、『日本の右傾化』の正体とは、嫌韓反中を利用した『アイデンティティ回復運動』のことなのです」

これなんかもオレが常日頃から感じていることだ。

「例えば今、リベラル系のメディアは、政府が進める裁量労働制の拡大に反対の論陣を張っていますが、テレビも新聞もそれを報じている記者たちは裁量労働制で働いています。

また、リベラルは男女のジェンダーギャップを認めませんから、リベラル標榜するメディアは当然、役員や管理職における男女比率がほぼ同じはずですが、実際はマスコミ各社の幹部は『日本人』『中高年』『男性』という属性で占められ、なんの多様性もありません」

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56469

お笑い芸人だろうと、作家だろうと、学者だろうと、モデルだろうと何だろうと、本を出した以上は「売場」という最前線に身を曝すことを避けてはならないはずだ。日刊スポーツが掲載した「南キャン山里、著書販促のため書店に飛び込み営業」は次のように書いている。

「・・・自身の冠ラジオ番組のリスナーである書店員から『書店も頑張ってるんですよ』というメッセージを受け取ったことから、『じゃあせっかくだからそのリスナーさんのところにあいさつに行こう』と思い立ち、実際にその書店を訪れたという」

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201807100000770.html

講談社はマンガアプリ「コミックDAYS」にモバイルアプリ向けの分析・マーケティングツール「Repro」を導入した。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000013569.html

MERY」も「Repro」を導入している。

https://repro.io/jp/news/2017/11/28/1/

博報堂・大広・読売広告社の6月度単体売上高。博報堂の新聞は前年同月比74.9%、雑誌は同78.1%。分母は小さいが読売広告社の雑誌は前年同月比135.9%。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1609483

10年ほど前になるが大前研一が「産業突然死」という言葉を使っていたことを思い出す。電車に乗っていて、スタバに入っていて、雑誌を読んでいる人を見かけなくなった。駅のゴミ箱でも雑誌はあまり捨てられなくなった。ホームレスが読み捨てのマンガ誌を回収している姿を見なくなった。雑誌を「産業突然死」させないために何をすれば良いのか、何ができるのか。真剣に考えないと大変なことになる。まだまだ危機感が足りないように思えてならない。

河北新報が「ネット掲示板虚偽投稿、削除と慰謝料をヤフーに命令 仙台地裁判決」を掲載。朝日新聞デジタルは「『在日朝鮮人だ』虚偽の投稿放置、ヤフーに削除命令」を掲載。

判決によると、2016年2月、何者かによって、男性の実名や職歴とともに『在日朝鮮人である』という虚偽の内容が投稿された。男性はヤフーに対し、日本国籍を証明する自身の戸籍抄本などを送って投稿の削除を求めたが、応じてもらえなかった」(朝日新聞デジタル)

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201807/20180710_13025.html

https://www.asahi.com/articles/ASL7963FQL79UNHB00R.html

ヤフーが運営する日本最大級のインターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」は、書店員自身による「面白かった」、「お客様に勧めたい」と思った本への投票で決定する「本屋大賞」と連携し「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」を新設し、一次選考を開始した。なお、大賞の発表は今年11月を予定しているそうだ。大賞作品の作者には副賞として100万円の取材支援費を提供する。

https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2018/07/10b/

講談社は、海賊版マンガサイトへの対策の一つとして、「STOP! 海賊版マンガサイト」キャンペーンを「マンガに、未来を。」というキャッチフレーズのもと開始した。

http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2018/20180712_manga_campaign.pdf

KADOKAWA電子書籍サービス「魔法の図書館プラス」のサービスを9月30日をもって終了する。購入済みコンテンツの再ダウンロード可能期間は、当該コンテンツを購入時期にかかわらず、9月30日までとなる。サービス終了時点でアプリ本棚にダウンロードされているコンテンツは、アプリアンインストールしない限りは、引き続き閲覧できる。

ただし、サービス終了後に、「魔法の図書館プラス」アプリインストールされている端末のOSアップデートされると、アプリが動作しない可能性がでてくる。この場合、コンテンツがアプリ本棚にダウンロードされていても、もう閲覧できない。

https://www.kadokawa.co.jp/topics/2112

誠文堂新光社は、7月10日(火)に子供向けVR特設サイト「KoKa こどもVR」をオープンした。「子供の科学」8月号付録の「KoKa VRゴーグル」を組み立てて、スマートフォンから、この特設サイトへアクセスすると、火星旅行が体験できるVRや、人体の内部へ入ることができるVRを楽しむことができるそうだ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000519.000012109.html

サイバーエージェントインターネット広告事業において、ツイッター上のツイート数に連動してツイッターの運用型広告のクリエイティブが最適化されるサービス「ツイート数連動型広告」の提供を開始した。

https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=21811

勝木書店本店店長が次のようにツイートしたことが話題になっている。

「実は駅前の再開にのまれて、店の存続があやしくなってきています。作家の皆さんに図々しいお願いです。盛り上げるためにサイン色紙をください。壁一面埋めたいと思います。店をなくさないように、福井の人からより一層愛される店になるように、色々やっていきます」

https://twitter.com/B4Tf90j4WRknuz6/status/1016279579395149826

中日新聞福井版に「店存続へ、作家に『色紙ください』 勝木書店本店」を掲載している。

「すると十一日午後八時現在で、六千六百件余りのリツイートがあった。『市民に愛されている』などと励ますコメントがある一方、『まずは従業員応対をもっと向上させたほうがよいと思う』などと批判的なものもあった。

同店によると、十一日までに届いたサイン色紙は十枚余り」

http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20180712/CK2018071202000009.html

福井経済新聞も「福井駅西の勝木書店、店舗存続に向けサイン呼び掛け ツイッターで話題に」を掲載。

「同店に寄せられた色紙は、1階から3階にかけての階段壁面に順次展示する予定。海東店長は『サインを展示するだけで終わらせるつもりは全く無い。味方になってくださっている方を裏切ることのないよう、今回のツイートを起点に、本の作者と読者をつなぐ企画を次々と仕掛けていきたい』とプランを描く」

https://fukui.keizai.biz/headline/605/

◎「BuzzFeed News」が「週刊文春新谷編集長が退任 新設の週刊文春編集局長へ」を掲載した。こういう記事が出るということは、「週刊文春」に突然死はないということを雄弁に物語っている。

https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/bunshun-shintani?utm_term=.xr8LmploMP#.yoKGYBgP5l

◎「キネマ旬報」が創刊100年を記念して「70年代外国映画ベスト・テン」を発表した。

http://www.kinejun.com/kinejun//tabid/106/Default.aspx?ItemId=688

こんなの無視したほうが宜しかろう。結局、腹が立つだけの最大公約数になっちゃうんだよね。

宝島社の女性ファッション誌「sweet」 は、「LINEアカウントメディア」を開設した。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000708.000005069.html

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3)深夜の誌人語録

勝っても負けても粘りに粘れ。

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2018-08-09

【文徒】2018年(平成30)7月12日(第6巻129号・通巻1303号)

Index------------------------------------------------------

1)【記事】Jコミックテラスがメディアドゥ傘下になった理由

2)【本日の一行情報】

3)【深夜の誌人語録】

                                                                                • 2018.7.12 Shuppanjin

1)【記事】Jコミックテラスがメディアドゥ傘下になった理由

メディアドゥホールディングスは、電子コミック閲覧サービス「マンガ図書館Z」の運営会社であるJコミックテラスの発行済株式の70.5%をGYAOより取得し、子会社化した。また新たに講談社もJコミックテラスに出資し、株主となった。

https://www.mediado.jp/mdhd/2285/

こちらはJコミックテラスのプレスリリース

https://j-comi.co.jp/#modal4

赤松健ツイートしている。

「【お知らせ】ご存じ #マンガ図書館Z を運営する『株式会社Jコミックテラス』ですが、このたびヤフーグループを離れ、電子書籍取次で業界最大手の『(株)メディアドゥ・ホールディング』の傘下に入りました。また、新たに『講談社』からも出資を受け、協力態勢を検討してまいります」

https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1016580060977848320

メディアドゥホールディングの大株主は『小学館講談社集英社』など大手出版社揃いであり、今回の決定には私も作家として『非常にポジティブな期待感』と『ある種の安心感』を持っています。赤松も取締役会長として、引き続き #マンガ図書館Z の現場指揮をとりますので、よろしくお願いいたします」

https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1016580313474985986

こうも赤松はツイートしている。

「実は、5月から言っていた『出版社と組んだ実証実験その1』が遅れているのは、この件があったからなんです(^^;)。今月末からいよいよスタートします!あと記者会見があるかも」

https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1016580984341295105

実証実験とは、本年4月の漫画村問題の際に赤松が提唱して話題になった海賊版対策のことだろう。

「それは、『出版社と作者が共同で漫画村(のような仕組み)を作り、ただし収益は作者と出版社に正しく分配する』というシステムです。この案に関して、来月以降に実際にある出版社と組んで実証実験を行います。海賊版データを乗っ取り、20年以上に渡るイタチごっこに終止符を打つのが目標です」

https://twitter.com/KenAkamatsu/status/986619033070915584?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1016580984341295105&ref_url=http%3A%2F%2Fnlab.itmedia.co.jp%2Fnl%2Farticles%2F1807%2F10%2Fnews140.html

「ITmediaNEWS」が5月11日に掲載した「漫画家赤松健さんに聞いた、『海賊版サイトをつぶす唯一の方法』」で赤松は次のように語っている。

「サイトブロッキングも広告収入を断つ方法も、回避策があるのであまり意味がない。海賊版サイトをつぶす唯一の方法は、出版社横断の公式で便利な漫画プラットフォームを提供すること。海賊版にできて公式でできないのは悔しくてたまらない。漫画村でそういったサービスに需要があることは分かったので、その層を獲得できればいい。音楽の定額ストリーミングサービス『Spotify』のような定額制読み放題サービスなどがいいだろう」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/11/news026.html

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2)【本日の一行情報】

メディアドゥホールディングス・藤田恭嗣社長の発言。

「書店側にも出版社側にもつかない。ただし、ちょっとコンテンツ寄りというのがわれわれの立場です」(zakzak)

https://www.zakzak.co.jp/eco/news/180710/eco1807100003-n1.html

徳島新聞によれば、メディアドゥテック徳島は17年6月の事業開始時に6人だった従業員は、現在50人、さらに地元雇用を進め、5年以内に100人体制を目指すという。

「5年以内にメディアドゥが行う『取り次ぎ』に関する全てのオペレーション業務を移管させるほか、システム開発などにも取り組む方針体制が整えば、東京メディアドゥ本社から開発責任者を招き、徳島でも東京と同水準の創造的な仕事ができる環境を整えるという」

http://www.topics.or.jp/articles/-/71738

大石浩二の「トマトイプーのリコピン」は「週刊少年ジャンプ」から「少年ジャンプ+」に移籍した。

https://natalie.mu/comic/news/290360

今後、紙とデジタルの間で行き来が増えることは間違いあるまい。

◎「SmartFLASH」が「元TOKIO山口達也』のセクハラスクープNHK表彰」を掲載。「FLASH」7月3日号に掲載されたものだ。

https://smart-flash.jp/entame/44484

FLASH」に掲載された記事を「SmartFLASH」に再掲載するのではなく、この手の記事こそ最初に「SmartFLASH」で掲載してしまうというデジタルファーストのアプローチがあっても良いのではないだろうか。

◎「さよなら、サイレント・ネイビー 地下鉄に乗った同級生」(集英社)で開高健賞を受賞した伊東乾が「JBpress」に「“盗作”巡る出版社の駆け引きに透けるど素人さ」を発表している。

「今回の件について、文学想像力がどうこう、という勘違いが流布しているようですが、『資料の引き写し』の痕跡がそのまま残っているようなものは文学の『想像力』などとは言いません。

早い話が『生煮え』あるいは『未消化』、もっと言えば『草稿』のレベルであって、はっきり言うと『書き直しが足りない』という水準、これは通読してそのように思いました」

「引き写しの後がまだ残っているような原稿など、恥ずかしくて外に出せた代物ではなく、本当に力のある書き手なら、撤回して全部、自分自身に浸潤する本物で準備して、出直すのが適切であろう、と思った次第です」

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53516

中京テレビ働き方改革

「打ち上げや歓送迎会など職場の飲み会は原則1次会だけ。社員同士の2次会は妨げないが、上司による強要はだめだという。さらに会議では『社長の一言』を廃止して時間の短縮を図る。小松社長は『私の一言はそんなに短い方じゃないので』と説明した」(朝日新聞)

https://www.asahi.com/articles/ASL795JTBL79OIPE01T.html

日本テレビの「24時間テレビ41 人生を変えてくれた人」で石ノ森章太郎を主人公にしたスペシャルドラマが放映されることになった。

https://natalie.mu/comic/news/290386

◎朝日広告社は、ビジネスのためのオペレーティングシステムDomo」を提供するDomo, Inc.の「Domoサービスコンサルタント認定」を取得し、データを活用したビジネスコンサルティングサービスを開始した。

https://www.atpress.ne.jp/news/160738

◎7日公開作品の「ぴあ映画初日満足度ランキング」が発表されたが、第1位は瀬々敬久の「菊とギロチン」!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000911.000011710.html

見なけりゃ人生の損というものだろう。劇場に急げ!

http://www.kiku-guillo.com/

栗原康によるノベライズがこれまた傑作なのよ。

「正義も理想も自由も、なんもかんもいらねえんだよ。どうせ希望なんてないならば、なんでも好き勝手やってやれ。遊んでいないのは、生れていないのとおなじことだ。たわむれていないのは、生れていないのとおなじことだ。遊ぶ子どもの声をきけば、だれだってわが身をふるわせてしまう。自分の人生を爆破しろ。ついでに、あいつの人生もふっとばしてやれ。やるならいましかねえ、いつだっていましかねえ」

http://tababooks.com/books/kikutoguillotine

そうだ、いつだっていましかねえんだよ。文徒で文闘えぶりでいってさ。さすがに武闘は若い奴に任せた!

◎7月9日付日本経済新聞電子版「学生のSNS拡散から企業の採用戦略を助言 博報堂系」。

博報堂子会社でネット広告を手掛けるスパイスボックス東京・港)は学生が閲覧するSNS(交流サイト)やウェブ記事の解析データをもとに、企業の採用戦略を設計するサービスを始める」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3276002009072018000000/

◎「キャリコネニュース」が「出版業界が軽減税率適用目指して『有害図書排除』へ 『何を以て『有害』指定するのか。何がエロになるのか不明』と懸念する声も」を掲載している。

消費増税で売り上げが落ちれば、執筆者への還元も減り、出版文化が衰退する可能性もある。そのため出版社側は、一部の書籍や雑誌を『有害図書』として仕分けしてでも、軽減税率適用したいということだ」

https://news.careerconnection.jp/?p=56477

みんな簡単に「有害図書」と言うけれど。マルクス・エンゲルスの「共産党宣言」を「有害図書」だという考え方もあれば、池田大作の「人間革命」を「有害図書」だという考え方もあるよなあ。ゾーニングは必要だと思うけれど、「有害図書」という枠組が大手を振って歩く世の中って空恐ろしくありませんか?

エクシング子会社で、全国にカラオケ店舗を展開するスタンダードは、Netflixとコラボし、JOYSOUND渋谷南口駅前店にて7月10日(火)より「Netflixルーム」をオープンした。「Netflixルーム」とは、Netflix会員がルーム内のテレビモニター画面からNetflix IDにてログインすることで、Netflixの世界観に浸ってコンテンツを楽しめる空間である。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001012.000004747.html

沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)、凸版印刷NTTドコモは、沖縄県における第5世代移動通信方式(5G)を用いた新たな歴史教育コンテンツ配信実証実験を12月に実施する。

https://www.toppan.co.jp/news/2018/07/newsrelease180710.html

◎オレみたいな読者が多いと思う。迷わず第3巻をレジに持って行くけれど、他の巻を買うのは断念する。消費税を入れて5400円だもの。だから商売としては、この第3巻で、どれだけ稼ぐかだよな。昨日から結局一睡もせず「えい、やっ」と第3巻を読了。乱交パーティや痴漢を描く「性的人間」は四十数年ぶりに読み返したことになる。こういう大江健三郎が私は好きである。ジャズが似合うんだ、こういう大江には。

「やはりわれわれにはごまかしがあったんだ。結局われわれは、あの少年のように危険な痴漢になるか、痴漢であることを止めるか、そのどちらかしか道がないという気がするんだ」

http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2018/20180709_Ooe%20.pdf

「こういう」って「ブルジョワ」ってことだからね。クルマはジャガーだぜ。

朝日新聞の「天声人語」が創刊50年を迎えた「週刊少年ジャンプ」(集英社)を取り上げている。

https://www.asahi.com/articles/DA3S13579598.html?iref=comtop_tenjin_n


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3)【深夜の誌人語録】

諦めることによって希望が生まれる。

2018-08-08

【文徒】2018年(平成30)7月11日(第6巻128号・通巻1302号)

Index------------------------------------------------------

1)【記事】「美しい顔」北条裕子のコメントと木村友祐の「生きものとして狂うこと」

2)【本日の一行情報】

3)【深夜の誌人語録】

                                                                                • 2018.7.11 Shuppanjin

1)【記事】「美しい顔」北条裕子のコメントと木村友祐の「生きものとして狂うこと」

zakzak」が「芥川賞候補作騒動で講談社が苦しい言い訳 『出産』が理由で参考文献示さなかった?」を掲載した。

東日本大震災を題材にした北条裕子さん(32)の芥川賞候補作『美しい顔』が文芸誌群像』掲載時に参考文献を示さなかった問題で、驚きの事実が発覚した。プライベートがほとんど謎だが“美人”と評判の北条さんが校了時に出産を控えていたというのだ。それにしてもそれを理由に詳細を詰め切れなかったとするのはいささか苦しいのでは」

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180709/soc1807090005-n1.html

問題が発覚する前に文芸時評で北条裕子の「美しい顔」を絶賛した田中和生が自らのブログ郷士主義!」に「これは盗作ではないーー北条裕子『美しい顔』について [生活と意見]」をエントリした。さすが田中という擁護の仕方である。

「・・・それらの部分だけをならべて見ると盗用に見えかねないことは事実である。ここでは明らかに文学的な表現を放棄したような、震災後の現実に取材した信頼できる文章をなぞるしかないという書き方が選ばれているからである。

どうしてそのようなことが起きるのか。わたしはそれが、マスメディアが望む役割を演じつづけてきた語り手の『私』が作者に強いたものであり、いわば生き物としての小説という表現形式がもたらしたものだと思う。なぜなら『私』は、なによりマスメディアのように震災後の現実を自分たちに都合よく表現する者に対して憤っているからであり、それはここでその『私』を震災後の現実と対面させようとしている作者もまた例外ではないからである。

つまり作者はマスメディア震災報道の欺瞞を暴く『私』を、それまで生き生きと描いてきたがゆえに、ここでは震災後の現実を自分に都合よく表現することができない。仮に作者がこの場面を自分なりの表現にしてしまえば、その時点で語り手の『私』はリアリティを失い、作品は死ぬ。だからこれは、学生のレポートなどと同列に論じられる問題ではない。

作者がここで突き当たっている表現上の問題は、日本の近代文学史上でもそれほど例がない、きわめて根源的で解決困難なものである。

下敷きにした資料の言葉をなぞるしかない、という書き方になっているという意味で比較することができるのは、おそらく井伏鱒二1966年に刊行した長篇『黒い雨』ぐらいである」

https://tanakasan.blog.so-net.ne.jp/2018-07-08

私は柄谷行人の「反文学論」(講談社学術文庫)に収められた文章を「盗用」しながら次のように書きたくなった。

「先日喫茶店にいて、何気なく若い人たちの会話を聞いていると、『群像』の締め切りがどうの、『文学界』は何枚だのといった話をしている。新人賞のことを話しているらしいが、どうもそこに文学青年の雰囲気すらなく、一発山をあててやろうという野心しかないのが不快だった。たとえば、群像新人賞の北条裕子『美しい顔』を読むと、そういう光景が浮かんできて仕方がない。なるほど、そこには、選考委員をだまくらかすだけの技術はあるが、この技術の背後にはうそ寒いものしか見当たらない」

実は原文と違えたのは「北条裕子『美しい顔』」だけ。原文は「小幡亮介『永遠に一日』」である。歴史は繰り返すのである。

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000150602

中沢忠之の連続ツイートも紹介しておこう。

「『美しい顔』参考文献問題、双方の論点が出揃ったので、ここまで色々書いてきた私の考えをまとめて、自分なりに終りにしたい。出版社間の交渉については、双方の思惑があるだろうので考慮しません。『美しい顔』については、その参考文献とした作品に対する配慮のなさは、モラル・マナー上の問題があり作品の価値にも大きな瑕疵をもたらしている。ただし、それでも文学作品として評価すべきところがあると私は考えます。当該作の震災に対する向き合い方も一概に否定できるものとは思えません。他方、参考文献とされた作品の方々の発言は、その被災地との関係を作ることの難しさ・相当のリスクとコストをかけた表現についてのお話は一々納得できるものですが、表現修正の要求を(心情的には頷けるものの)残念に思います。

法的に争った結果の変更でないなら、原文で読まれ、議論されるべきと考えます。これは文学として評価されるためではなく単に表現のオープンネスの問題。最後に、芥川賞というショウのエントリーの保持はいまもって納得できません。これは『表現がよければ一次資料を軽視してよい』という発想を前提としたものだからです。渡部直己氏問題と同様文学の思い上がりを感じます」

https://twitter.com/sz6/status/1015819021378187265

中沢は「新潮社側の『類似箇所の修正要求』のどこが、『冷静』で『筋が通った』ものなのか、僕には理解できない。表現する者としてここは非常に慎重に判断すべき大きな問題のはず」ともツイートしているが、これには荒木優太が反応している。

「うーん、でも新潮社の『(2)については、『美しい顔』の単行本化が可能であれば、今回生じた複数の類似表現の修正を、石井氏に確認しつつ進めたい、との対応を頂きました』という言い分が正しいのならば、群像は一度は要求のんだわけでしょう。なのに、いきなりキレて出したら困惑すると思うけどなあ」

「小説表現に関する譲れないものがあるのならば(私はそれはそれでいいと思うよ)、『そこはのめません』と断固拒否すれば良かったのに(それもそれでいいと思うよ)、なぜ受け入れた上でのウェブ公開なのか(そこが筋悪だと思いますね)」

「そして、どうでもいいことだが、講談社の言い分よりも新潮社の方が筋が通っている気がするね(なんでお前キレてんだって感じ)。加えていえば、参考文献問題よりも渡部直己からの早稲田文学問題の方が深刻だと個人的には思っているので、参考文献で忘却されないで欲しいなと思いますね」

https://twitter.com/sz6/status/1015406357170667520

https://twitter.com/arishima_takeo/status/1015411888954343424

https://twitter.com/arishima_takeo/status/1015413010431524864

https://twitter.com/arishima_takeo/status/1015390335160053760

講談社は「群像新人文学賞『美しい顔』作者・北条裕子氏のコメント」を7月9日付で発表した。全文を引用しておこう。

「この度、『美しい顔』という拙書において、参考文献未掲載と、参考文献の扱い方という二点において配慮が足りず、その著者・編者と取材対象者の方々へ不快な思いをさせてしまったことを心からお詫び申し上げます。

『美しい顔』はその執筆にあたり、主要参考文献を始めとする当時の報道やさまざまな映像資料に示唆を与えられました。すべての参考文献を読んでまず感じたことは、著者・編者の方々がいかに大変な苦労で現地に向き合い、膨大な時間とエネルギーを費やして作品を仕上げたかということでした。現地で傷ついた当事者に向き合い、長い時間をかけて信頼関係を結び、話を聞くということは気の遠くなるような粘り強さと対象への情熱が必要なことで、また取材対象者である被災された方にとっても重い口を開き話をするというのはとても苦しいことであったと思います。さらにはそれを書籍という形にして出版する際には葛藤もおありだったろうと思います。

私はその関係者の方々の思いや労力に対して抱いている敬意を表明するために、参考文献一覧を小説の末尾に載せたいと考えていました。しかし、この作品がもし新人賞を受賞し、単行本を刊行できるようなことがあれば、その時にそれをすれば良いと思い込んでしまっていたのは私の過失であり甘えでした。なぜ新人賞応募時に参考文献を明示しなかったのか、そのことを今とても悔いております。結果的に参考文献の著者・編者、さらには現地の取材対象者の方々に、敬意と感謝の気持ちを伝えるどころか、とても不快な思いをさせてしまうことになりました。大変至らなかったと反省しております。

また、参考文献の扱いへも配慮を欠いたことも猛省しております。いくつかの場面においては客観的事実から離れず忠実であるべきだろう、想像の力でもって被災地の嘘になるようなことを書いてはいけないと考えました。その未熟な判断が、関係者の方々に不快な思いをさせる結果となりました。大変な思いで綴られたご著書を軽率な気持ちで扱ったのだとお思いになられたとしても、いたしかたなかったと自覚しております。

私は自身の目で被災地を見たわけでもなく、実際の被災者に寄り添いこの小説を書いたわけでもありません。そういう私が、フィクションという形で震災をテーマにした小説を世に出したということはそれ自体、罪深いことだと自覚しております。

それでも私には被災地をテーマに小説を書く必要がありました。

なぜなら私には震災が起こってからというもの常に違和感があり、またその違和感が何年経ってもぬぐえなかったからです。理解したいと思いました。主人公の目から、あの震災を見つめ直してみたいと思いました。それは小説でなければやれないことでした。

例えばその違和感のひとつは、自分が東京からテレビで見ていた3.11と、当事者が現地で体験している3.11は同じものだろうかということ。現地にいる人と、こちらから『被災者』と呼んでいる人は同じ人であったろうかということ。

また、数え切れない喪失体験の連続であった被災地に対して、どう考えればよいかわからなかったというのもひとつです。それをわずかでも理解しようとする試みが、ひいては、人間が生きる上で絶対に避けては通れない喪失体験というものと、どう向き合って乗り越えていくかということを考えることになるかもしれないと考えました。

人間を理解してみたかったからです。小説の主人公を作り上げることでしか理解しえない、理解しようと試みることさえできない人間があると信じました。そしてその理解への過程、試みが、人の痛みに寄りそうことにもなると信じました。それが『美しい顔』という小説になりました。

しかしこのようにして自分が表現したかったことを表現するならば、同時に、他者への想像力と心配りも持たなければなりませんでした。大きな傷の残る被災地に思いを馳せ、参考文献の著者・編者を始めとした関係者の方々のお気持ちへも想像を及ばすことが必要でした。

私の物書きとしての未熟さゆえに、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまったことを、改めて深くお詫び申し上げます」

http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2018/20180709_gunzo_comment.pdf

講談社は、この文章を果たして発表すべきだったのか。何しろ北条裕子と「群像」編集部では弁明が異なってしまったのである。この問題に関心を持つ人々を混乱させてしまう可能性もあろう。

これが「群像」編集部の見解。

「小誌二〇一八年六月号P.8〜P.75に掲載した第六十一回群像新人文学賞当選作『美しい顔』(北条裕子)において描かれた震災直後の被災地の様子は、石井光太著『遺体 震災津波の果てに』(新潮社)に大きな示唆を受けたものです。主要参考文献として掲載号に明記すべきところ、編集部の過失により未表記でした」

https://gunosy.com/articles/R3xnz

これが北条裕子のコメントでは、こうなる。

「私はその関係者の方々の思いや労力に対して抱いている敬意を表明するために、参考文献一覧を小説の末尾に載せたいと考えていました。しかし、この作品がもし新人賞を受賞し、単行本を刊行できるようなことがあれば、その時にそれをすれば良いと思い込んでしまっていたのは私の過失であり甘えでした。なぜ新人賞応募時に参考文献を明示しなかったのか、そのことを今とても悔いております」

両者の弁明が異なるのは、編集部は編集部の過失とすることで、北条を守ろうしたからなのだろうと容易に察しがつく。むろん、それは善意だが、読者に対して、社会に対して、嘘をついてしまったことになるのではないか。そもそも、この問題において、ここまで多くのプレスリリース講談社は発表する必要があったのか私は甚だ疑問に感じている。

私が北条のコメントで気になったのは「客観的事実から離れず忠実であるべきだろう、想像の力でもって被災地の嘘になるようなことは書いてはいけないと考えました」という件。こう書くのであれば「美しい顔」を書くにあたって被災地に足を運ぶべきだったのである。北条には「新潮」8月号に掲載された木村友祐の「生きものとして狂うこと―震災後七年の個人的な報告」を是非ともお読みいただきたい。パリで6月21日に行われた講演の記録である。

「『イサの氾濫』のときもそうでしたが、あまりに圧倒的かつ手に負えない現実を前にして、どのようにフィクションにできるのか、つまり、どうすれば『嘘のないフィクション』に仕立てられるのか、という難問と格闘しなければなりません。『嘘のない』とは、『見た現実を矮小化しない』ということです」

北条は果たして、この難問と格闘し切ったと胸を張れるだろうか。木村はこうも言っている。

「小説は、文学は、だれに寄り添うのか、ということです。目の前で、または見えないところで悲鳴をあげているだれかに寄り添うのが文学ではないのか。それは人間ばかりではなく、生きものすべてに、と言いたいのですが、まずは、そんな声なき人々がどこかにいると想像し、外に出て声を聴きに行く、つまり、表現もふくめて、つねに外部に出て行くところに文学があるんじゃないのか」

北条裕子の「美しい夏」には「声なき人々がどこかにいると想像し、外に出て声を聴きに行く」姿勢が欠けていたのではなかったのか。私はそう思う。

http://www.shinchosha.co.jp/shincho/

「焼け跡のハイヒール」の小説家盛田隆二ツイート盛田は編集者出身の作家である。

「戦争小説を書く時、戦争体験記を参照します。行軍が何日続いたかなど事実を書くのは問題ないけど、兵士の心象まで引き写したらアウトですよね。

『美しい顔』の作者が『遺体が蓑虫のように並ぶ』という『遺体』の表現を引用した時、著作権問題とは別に、心が痛んだはず。その倫理が問われていますね」

https://twitter.com/product1954/status/1014331826628804609

「〈盗作〉の文学史」の栗原裕一郎ツイートで終えることにする。

「北条さんの謝罪文と、講談社の突っ張りおよび『美しい顔』全文無料公開の兼ね合いはどうなっているのか。いろいろちぐはぐに感じる」

https://twitter.com/y_kurihara/status/1016527188642783234

そう、まさに「ちぐはぐ」なのである。

講談社 創業 110 周年記念企画として「大江健三郎全小説」15 巻の刊行が7 月 10 日より開始された。第 1 回配本は第 3 巻と第 7 巻。第 3 巻には57 年間も封印されてきた「政治少年死す」が収められている。

http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2018/20180709_Ooe%20.pdf

今回の「盗用」問題が起きなければ「美しい顔」が大江の「政治少年死す」の嫡子の座をものにしていたかもしれない。

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2)【本日の一行情報】

集英社の「週刊少年ジャンプ」7月14日発売33号は「創刊50周年記念特大号」。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が復活する。鳥山明井上雄彦によるスペシャル対談も掲載される。

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1807/09/news044.html

◎「週刊少年ジャンプ」の創刊50周年を記念した「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン」の在庫がAmazonで復活。

https://corriente.top/post-69440/

◎7月17日から森アーツセンターギャラリーで開催される「週刊少年ジャンプ展VOL.3」とのコラボカフェ「JUMP 50th anniversary cafe」が、7月14日から展覧会場に隣接する「Cafe THE SUN」にて9月30日までの期間限定でオープンする。

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1807/09/news045.html

ペネロペ・クルスシャネルのアンバサダーに就任した。超ミニである。

https://news.walkerplus.com/article/153482/image877946.html

プレミアリーグで活躍するサッカー日本代表吉田麻也自叙伝吉田麻也 レジリエンス−負けない力」がハーパーコリンズ・ジャパンから刊行された。英語版もイギリスで出版されている。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20180709/jpn18070905010002-n1.html

集英社は、歴史大河小説「チンギス紀」の刊行を記念して、朝日新聞社LDH JAPANの両社と協力し著者の北方謙三と、EXILE/EXILE THE SECONDで活躍する橘ケンチとのトークライブイベントを、8月20日(月)19時から、東京丸ビルホールにて開催する。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000564.000009214.html

コンデナスト・ジャパンの「WIRED」日本版の副編集長に小谷知也が就任した。小谷のキャリアは次の通り。

1972年千葉県生まれ。

1995年、中央大学法学部政治学科卒業後、主婦と生活社入社。その後、2001年にエスクァイア マガジン ジャパンへ入社。「エスクァイア日本版」シニアエディターとして、映画、音楽、写真、デザイン、建築、都市などにまつわる特集を手がけた後、2009年に独立。「BRUTUS」「GQ JAPAN」「T JAPAN」「HILLS LIFE DAILY」等のライフスタイルメディアで編集・執筆に携わる一方、「WIRED」日本版に2011年の立ち上げから参画。HPC人工知能ブロックチェーン、自律走行車、生命科学など、さまざまな領域の記事を企画・編集・執筆。2018年7月より「WIRED」日本版副編集長に就任。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000480.000000930.html

◎2017年度の「朝日広告賞」の広告主参加の部で元SMAPの3人の再出発を印象づけた「新しい地図」の新聞広告が最高賞に!

https://www.asahi.com/articles/ASL763H59L76UCVL009.html

◎「dマガジン for Biz」はNTTドコモが提供している法人向けサービス。契約したお店のWi-Fiスポットにスマホタブレットを接続すると、電子雑誌の読み放題サービスを利用することができるというものだ。「withnews」が「『なんで私にこの雑誌?』も解消 美容室とデジタル読み放題の相性」を掲載している。

東京都葛飾区亀有に本店がある美容室『プラチノ・ヘアクリニック』では、それまで雑誌に月額1万5千円ほどかかっていたのが3分の1ほどに減ったそうです。

金額が下がって、読める雑誌の数は増えました。あとは最新号が出るたびに本屋さんまで買いに行く手間や、処分する手間も省けて助かっています』とオーナー」

「美容室にとってメリットが大きいサービスのように思えますが、契約数で最も多いのはカーディーラーだそうです」

https://withnews.jp/article/f0180709002qq000000000000000W00o10101qq000017640A

講談社が7月9日付で「個人情報を含むパソコン紛失のお詫びとご報告」を発表した。

「6月中旬に弊社社員が東京都内でノートパソコンを紛失いたしました。その際、当該のパソコン内のデータとして、個人情報 66 名分が含まれていることがわかりました。まことに申し訳ありません。

弊社は警視庁に遺失物届けを提出するとともに捜索を継続しておりますが、現在までに当該端末の発見に至っておりません。なお当該のパソコンはパスワードでロックされており、直ちに情報が流出することはないと考えられます。現時点で個人情報の漏洩、悪用等の事実は確認されておりませんが、以上の経緯を本リリースにて告知させていただきますとともに、あらためてお詫び申し上げます。

弊社といたしましては、今回の紛失事案を重く受け止め、個人情報の厳格な管理をより一層徹底するとともに社員教育を進め、再発防止に努めてまいります」

http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2018/180709pc_loss%20.pdf

こうしたリリースを出さなければならないほど「個人情報 66 名分」は重要なものであったということなのだろう。仕事は家に持ち帰ってすべきではないのである。こういうことがあったことを思い出す。

http://corporate.pia.jp/news/%E3%80%90%E3%81%B4%E3%81%82%E3%80%91PC%E7%B4%9B%E5%A4%B1%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8A%E8%A9%AB%E3%81%B3%E3%81%A8%E3%81%94%E5%A0%B1%E5%91%8A_20150717.pdf

電通は、青山学院大学と「スポーツ分野における教育研究に関する包括協定」を締結した。

http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018071-0710.pdf

マガジンハウス女性誌anan」2110号(7月11日発売)は映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」を16ページにわたって特集した。映画の原作は集英社の「週刊少年ジャンプ」連載のマンガである。

https://mainichi.jp/articles/20180709/dyo/00m/200/006000c

マガジンハウス集英社源平合戦を繰り広げていた「昭和」が懐かしいなあ。

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3)【深夜の誌人語録】

吠えてばかりいる犬に番犬はつとまらない。

2018-08-07

【文徒】2018年(平成30)7月10日(第6巻127号・通巻1301号)

Index------------------------------------------------------

1)【記事】アスペクト「未払い問題」訴訟で「影のオーナー」西和彦も出廷?

2)【本日の一行情報】

                                                                                • 2018.7.10 Shuppanjin

1)【記事】アスペクト「未払い問題」訴訟で「影のオーナー」西和彦も出廷?(岩本太郎)

以前から何度か報じているアスペクト原稿料印税未払い問題だが、月末を挟んだ先々週あたりから再びライター・著者からのウェブ告発が続けざまに上がって話題となっている。

まず先月29日にはジオラマ職人「情景師アラーキー」こと荒木さとしが、3年前に初の自著としてアスペクトから出した単行本『凄い!ジオラマ 超リアルなミニチュア情景の世界』の印税払いをめぐって同社との間で行われてきた交渉に「ようやく終止符が打たれた」としつつ、本を出すきっかけから今日までの事態の推移を報告している。自身のTwitter投稿に目を付けたフリーの編集者からオファーがあり、そこからとんとん拍子でアスペクトでの出版にこぎつけ、しかも売れ行き上々により次々に重版が決定。その勢いで自身もそれまでの勤め先を辞めてフリーとして独立……したものの、重版以降は肝心の印税がほとんど途絶えてしまったというのだ。

https://twitter.com/arakichi1969/status/1012820760228868096

《結局、支払いは一向に行なわれませんでした。電話で経理担当の方と話を聞くと、とても落ち込んだ声で、現在のアスペクトの経営状態が良くなく、売り上げはつぎの本の出版の為の印刷費や紙代に消える為に支払いが出来ないとの説明を泣きながらされました。(略)この時点で、アスペクト印税未払いの解決策として、アスペクトのオーナー(具体的には誰とはこの時点では明かされていない)が自社ビルを売却するので7月には分割ではなくまとめて支払いが出来るとの説明でした》(2016年3月)

《ようやく到達したアスペクトの社長との電話交渉では・・・的を射ない言い訳ばかり。

聞くと実権を握っているのは「オーナー」であり、その方の指示がないと資金の話はまったく目処が立たないことを知り、ようやく本当の「未払いになった根源」を知る事になったのでした》

《以前からアスペクトの社長にオーナーは誰なのか?を説いておりましたがなかなか話してくれず、「調べれば解る」を繰り返しておりました。

まさに、ラスボスとしてはそれに相応しい大物でした》

http://arakichi.blog.fc2.com/blog-entry-245.html

そこで荒木はアスペクト側と交わした「債務確認書」を公開しているのだが、末尾には「株式会社アスペクト」さらにその下には線で消されているが「代表取締役 西和彦」の署名が記載されている。結局、上記の「ビル売却で得た資金で未払金を支払う」旨の約束は、ビル売却自体は執行されたものの資金が「謎の不動産投資」へと回される形で反故にされたそうだ。なおも荒木が一連の経緯を「週刊誌や新聞にバラす」と伝えながら粘り強く交渉を重ねた結果、6月29日までにようやく未払金の全額回収に成功したそうだ。

西和彦」が今もアスペクトの実質オーナーであることは私(岩本)も漏れ伝え聞いていたが、ここでやっとその名前が表に出た格好だ。それにしても上記にあったアスペクトのビル売却をしてまでの資金繰りは直も厳しいようだ。ちなみに同社公式サイトの「会社概要」に記載された「資本金」の数字は「1億円(予定)」となっている。

http://www.aspect.jp/company/

これに触発されたのか、過去にアスペクトから本を出していた他の著者たちからもTwitter上で次々に「未払い告発」が上がるようになった。ライターの北條一浩7月1日付で以下のツイート

とみさわ昭仁さんが『無限の本棚』についてアスペクトから1円も支払いを受けていない、とブログで書かれていて、皆さん読まれたと思います。私も2015年アスペクト文庫で『わたしのブックストア』という本を出し、1円ももらってません。いくつかトライしましたがラチがあかず、あきらめてます》

https://twitter.com/akaifusen/status/1013405772800143360

小説家深町秋生も同日に怒りのツイート

《払うもんを払わない出版社なんぞ、物書きにとって敵でしかない。とみさわさんの「無限の本棚」の印税も未払いだったアスペクト。目障りだから早く潰れてほしい。これまで何人のライターを食いつぶしてきたのだろう》

https://twitter.com/ash0966/status/1013095773100126208

アスペクトとはブックライター(編集者兼ゴーストライター)という形で、何冊も仕事をしてきたという松井克明も同3日付の『Business Journal』で「驚かなかった」として同社で自身が遭った印税未払い体験を綴っている。ちなみに松井は元『噂の眞相』編集者(それ以前に『創』にも在籍)。2004年の同誌休刊後はフリーランスのライター兼編集者として活躍している。

《もともとアスペクトは、学生時代にお世話になったこともある水道橋博士の本も出している出版社であることから、喜びもひとしおだった。前出の『アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書』は、山岡道男早稲田大学教授らのアメリカでの経済教育を紹介する内容で、当時のリーマンショック直後の経済不安もあってベストセラーになり、その後、文庫化もされている(略)しかし、ある時点で担当編集者から説明があり、印税の一部が未払いになっていると明かされた》

アスペクト神田小川町から上野に移籍をした(2015年6月)頃から事態は深刻になる。担当編集者からも悲鳴のような声しか聞こえてこなくなったのだ。「社内でどんどん人が辞めていく。給料の未払いが続いている。信販会社からの借金で首が回らなくなりつつある」といった内容だ。(略)担当編集者からは「実は、ここだけの話だが、アスペクトのオーナーは西和彦氏で、同氏は不動産を所有しているので、いざとなれば、すべての社の債務は整理できる」と説明があった。

西和彦氏といえば、起業家であり、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツの友人でもあることから、筆者もその部分は安心していた。そして毎年のように、未払いの債権額だけは確認するという行為を繰り返すことになる》

http://biz-journal.jp/2018/07/post_23927.html

さらに松井は「note」でも「総額100万円超 アスペクトギャラ未払い事件のケーススタディ」と題した手記を公表した。「その1」とあるので、以後もさらに続くようだ。

https://note.mu/mkatsu84/n/n43117df4c120

既にアスペクトの元社員と経営者との間では賃金未払いなどをめぐる裁判が進んでおり、去る5日に東京地裁で行われた弁論(松井は都合により出席できなかったそうだ)では、アスペクト側からは現代表と思われる高比良公成と上で名前が挙がった西和彦も出廷すると予告されていた。

https://twitter.com/ykaise/status/1014295519542181893

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2)【本日の一行情報】(岩本太郎)

◎6日朝の"大量処刑"以降久々に報道がヒートアップしているオウム問題。松本智津夫麻原彰晃)三女とも付き合いのある元NHK堀潤は、執行が公表された直後から「死刑囚の家族」の反応をこんなふうにツイートしていた。

死刑執行。家族はその事実を報道で知るより術がなかった。次は誰か?と、生中継死刑執行が報じられている。あなたはここに違和感を感じるか否か。執行の一報を受け死刑囚の家族に連絡をした。かける言葉が見つからない中、「できることをやっていきます」と気丈だ。これでいいのか。問いを続けたい。》

https://twitter.com/8bit_HORIJUN/status/1015048094264655872

在京テレビ各局は6日朝から予定を変更して緊急特番などを放送。テレビ東京だけは通常放送だったようだが。

https://www.sankei.com/entertainments/news/180706/ent1807060015-n1.html

ネット上ではテレビの報道姿勢に対する批判が相次いだが「過去にお前らは何をやっていたんだ」とばかりに、90年代初頭のビートたけしとんねるずなどのバラエティ番組に麻原彰晃が流行りのタレントよろしく出演していた「黒歴史」を指摘していた。

https://togetter.com/li/1244232

BuzzFeed NEWS』も「オウム真理教麻原彰晃ビートたけしとんねるずに語ったこと」と、マスメディアオウムとの過去の「共犯関係」を指摘。

https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/shoko-tv?utm_term=.fj7DV4Dq3

それを引用しつつ、江川紹子も《これだけではない。坂本弁護士一家殺害事件の後も、メディアがこんな風にオウムや麻原を取り上げていた過去は、忘れずにいて、教訓として欲しい》とツイート

https://twitter.com/amneris84/status/1016168723109986304

もちろん出版界もこれと無縁ではない。『反権力ニュースサイト TABLO』は6日付「女性の下着を透視するなど楽しいヨガ・サークルだったオウム真理教が『殺戮集団』へと変化した決定的瞬間」と題した記事の中で、教団初期の80年代半ばより『週刊プレイボーイ』『トワイライトゾーン』『ムー』などの雑誌がオウムを取り上げていた歴史と、当時の誌面も引用しつつ紹介している。

http://tablo.jp/case/news003520.html

既に9年前のエントリになるが、元『SPA!』編集長のツルシカズヒコも同誌が89年に麻原彰晃中沢新一の対談を掲載した際の模様を「麻原彰晃の嘘」と題して書いていた。

http://www.kureyan.com/column-pochi/2733.html

麻原彰晃荒俣宏が登場した『03』1991年6月号は新潮社の公式サイト上でもその存在が確認できないが、古書店のほか蔵書する個人ツイートで表紙を載せている。

https://www.suruga-ya.jp/kaitori_detail/ZKIN9779

https://www.yomitaya.co.jp/?p=52984

https://twitter.com/tshmz/status/578707805516918785

西日本中心に襲った大雨のため配達不能もしくは大幅に遅延した中国新聞は紙面を電子版で無料公開した。

http://www.chugoku-np.co.jp/news_flash/article/article.php?comment_id=446006&c

omment_sub_id=0&category_id=222

http://www.chugoku-np.co.jp/paper/

信濃毎日新聞は「創刊145周年サイト」を立ち上げた。

http://www.shinmai.co.jp/feature/145anniversary/

読売新聞グループ本社は、宮崎県全域と鹿児島県の大半の地域に配達する読売新聞朝刊の約5万部を来年夏から宮崎日日新聞に委託することを発表。同グループ本社の山口寿一社長は4日の記者会見でこの件に関連し、読売新聞による宮崎日日への資本参加については「考えていない」と否定した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32607470U8A700C1TJ2000/

◎7日夜に千葉県沖を震源として発生した最大震度5弱地震の後、地震情報を伝えるNHK千葉放送局からのレポートにTシャツ姿のままのディレクターが出演したとしてウェブ上で話題になった。休日夜だったためかアナウンサーの手配が難航したらしい。

https://twitter.com/usako73678703/status/1015562635423592448

五十嵐鐵嗣雅というディレクターの氏名の読み方をめぐってもまとめスレッドが立つほどの祭りとなった。

https://matomedane.jp/page/10883

◎『ダ・ヴィンチニュース』でジャーナリスト・コンテンツプロデューサーのまつもとあつしが、相次ぐ紙のコミック誌の休刊に関して「雑誌休刊は悲しむべきじゃない?――本格化する電子版への移行」を寄稿。《ここのところの「休刊」はその意味合いが変わってきている》との見方の下、次のように論考している。

《マンガアプリランキングでも、IT系企業が目立つ中に、小学館が展開する「マンガワン」、集英社の「少年ジャンプ+」など出版社が展開する雑誌連動型アプリが安定した地位を築いている。逆に、オリジナルマンガの無料購読を武器にダウンロード数、ユーザー数を伸ばしてきたIT系企業が展開してきた新興マンガアプリは、出版社のような編集機能を十分には備えていないこともあり、断続的に人気を維持したり、メディアミックス展開で読者を増やしたりといった取り組みに苦慮しているという話も聞こえてくる。

つまり、ウェブソーシャルメディアの活用の勘所を学んだ出版社が、紙から電子への移行を積極的に進め、ヒトやカネといったリソースのデジタルへの集約が本格化しつつある、というのが現状ではないだろうか》

https://ddnavi.com/review/470863/

◎『日経ビジネス』は4日付で「オープンジャーナリズム宣言」を行うと共に、オピニオン・プラットフォーム日経ビジネスRaise(レイズ)」を新たに立ち上げたことを発表。会員登録したユーザーが意見を書き込んだりアンケートに回答したりしながら議論に参加できるほか、「オープン編集会議」と称してユーザーの意見も取り入れつつ、記者の取材に同行してもらう機会も今後は提供していくという。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226265/070300278/?n_cid=nbpnbo_twbn

https://raise.nikkeibp.co.jp/media/new

ジャーナリスト三宅勝久が『MyNewsJapan』で8年前から継続的にレポートしてきた記事をまとめた『大東建託の内幕―“アパート経営商法”の闇を追う』を6月下旬に同時代社から上梓。発売直前の5月末には出版を知った大東建託側から「名誉棄損にあたる」「民事刑事の法的措置をとる」といった趣旨の配達証明郵便が版元に届いたそうだ。

http://www.doujidaisya.co.jp/book/b369786.html

http://www.mynewsjapan.com/reports/2402

三宅は1965年岡山県出身。フリーカメラマンとして海外を長く取材した後、故郷の岡山山陽新聞の記者となったが、2001年1月に香川県高松市で開催された成人式取材中、暴れた新成人たちから暴行を受けてPTSDとなったことをきっかけに退職してフリーライターに。以来、武富士問題などのサラ金闇金問題や自衛隊員自殺問題などを精力的にルポ。今も阿佐ヶ谷駅前の月4万円のアパートで寝袋で夜を明かしながら活躍する硬派ジャーナリストだ。

http://www.doujidaisya.co.jp/author/a51720.html

コンビニ業界ジャーナリスト日比谷新太が『MAG2NEWS』で「ジリ貧ローソンが始めた『コンビニの書店化』がパッとしないワケ」をレポート。業界で「一人負け」状態のローソンの「書店化」は、戦略としては間違っていないものの《そもそもリアル書店の勝ちパターンである「幅広い品ぞろえが必要」という点に関しては、どうやら抜け落ちているようです》などと分析している。

https://www.mag2.com/p/news/364457