【文徒】2015年(平成27)5月7日(第3巻83号・通巻528号)

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1)【記事】フジテレビ「情報プレゼンター とくダネ!」の公式Twitterが炎上
2)【記事】NHK下川雅也理事の退任挨拶と長谷川三千子
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】フジテレビ「情報プレゼンター とくダネ!」の公式Twitterが炎上

フジテレビ「情報プレゼンター とくダネ!」の公式Twitterが炎上した。
4月29日、東北新幹線が停電で4時間半にわたり運転を見合わせた際に「東北新幹線運転見合わせの取材を進めてます。投稿された写真を放送で使用したくご連絡しました。お手数ですがフォローの上DMにて相談させて頂けませんか?」と取材協力を求めるツイートを発信したまでは良かった。
しかし、「情報プレゼンター とくダネ!」の公式Twitterは、そこに「また当番組から取材を受けた等の投稿は遠慮していただければと思います。よろしくお願いします」という一文を加えてしまった。情報提供をお願いしておきながら、そのことは黙っていろという、その偉そうな姿勢に多くのユーザーが反発し、炎上したという次第である。
むろん、炎上を受けて「また当番組から取材を受けた等の投稿は遠慮していただければと思います。よろしくお願いします」という部分は削除され、次のように謝罪した。
「先ほどのツイートで、みなさまから様々なご指摘を受けました。失礼いたしました。現在、東北新幹線運転見合わせの現場で取材を進めていますが、みなさまからの情報・映像提供でさらに、事故詳細を明らかにしたいと思っています。今後もよろしくお願いします」
http://www.cyzo.com/2015/04/post_21734.html
https://twitter.com/tokudane_info/status/593305369855660034
ソーシャルメディアは「開かれた場」であるということをフジテレビの人気番組「情報プレゼンター とくダネ!」は未だ理解していないようである。

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2)【記事】NHK下川雅也理事の退任挨拶と長谷川三千子

4月27日付文徒で一期だけで退任することになった理事が、退任するに際して「戦前の日本放送協会は、体制べったりで、政府が右といっても左、という勇気を持たなかった。…人々に真実を伝えず、悲惨な戦争へ突入するお先棒を担いだわけです。それが、どれだけ人々に悲惨な結果を招いたことでしょう」と発言していることを紹介したが、5月1日付朝日新聞が実名で報道した。
「NHK理事を4月24日付で退任した下川雅也氏が、14日の経営委員会でのあいさつで、NHKに対する視聴者の信頼が揺らいでいると指摘、『戦前は実質“国営”放送で、政府が右といっても左、という勇気を持たなかった』などと話していたことが分かった」
周知のようにNHK会長の籾井勝人は会長就任に際して「政府が右ということを左というわけにはいかない」と発言したことで知られる。
http://www.asahi.com/articles/ASH4Z61Y4H4ZUCVL020.html
NHK経営委員会議事録」を当たれば下川発言の全文が読める。
「下川です。1期2年、短い間でありましたけれども、本当にお世話になりました。ことし日本は戦後70年の節目の年を迎えています。今、大きな時代の曲がり角に差しかかっていると思います。戦後からの脱却といった言葉も聞かれますが、私は、公共放送NHKは、戦後の理想の時代が生んだすばらしい存在であり、残すべき価値のある公共財だと確信しています。
そのNHKに対する信頼が残念なことに今、揺らいでしまっています。視聴者の信頼だけが基盤である公共放送にとって、その信頼が揺らぐことは最大のリスクです。この危機に当たって私たちは戦後の原点に立ち返るべきではないかと思います。終戦後なぜ公共放送という存在が必要とされたのか。そして、その役割を果たすためにはなぜ、何に気をつけなければいけないのでしょうか。
それが書き込まれているのが放送法であります。そして、その放送法の条文をひもといてNHKとして内外に簡潔に宣言した文章が放送ガイドライン、これは2015年版ですが、その冒頭のページにあります。新しい委員の方もいらっしゃいますので、改めてここで紹介したいと思います。
『NHKは公共放送として憲法で保障された表現の自由のもと、正確で公平・公正な情報や豊かで良質な番組を幅広く提供し、健全な民主主義の発展と文化の向上に寄与する。この役割を果たすため、報道機関として不偏不党の立場を守り、番組編集の自由を確保し、何人からも干渉されない。ニュースや番組が,外からの圧力や働きかけによって左右されてはならない。NHKは放送の自主・自律を堅持する。全役職員は、放送の自主・自律の堅持が信頼される公共放送の生命線であるとの認識に基づき、すべての業務にあたる。』
ここに書かれているように、公共放送NHKはなぜつくられたのか。その使命は『健全な民主主義の発展と文化の向上に寄与する』ことにあります。そして、健全な民主主義の発展のためにNHKがなすべきこととして書かれているのは、正確で公平・公正な情報を伝えることです。そして、そのために必要となるのが不偏不党の立場です。この基本姿勢、そして放送の自主・自律の堅持が公共放送の生命線であるという認識は、戦前のNHKのあり方への根本的反省から生まれています。
戦前の日本放送協会は実質“国営”放送でした。自主・自律、不偏不党の姿勢を持たず、政府が右と言っても左という勇気を持ちませんでした。人々に真実を伝えず悲惨な戦争へ突入するお先棒をかついだわけです。それがどれだけ悲惨な結果を招いたことか、その深い反省の思いから、そして放送の持つ影響力をいかにいい方法に使うか、国民に民主主義を広めるか、それが公共放送の構想となったわけです。
そして、健全な民主主義の発展という使命達成には、自主・自律、不偏不党の立場が必要不可欠だとみなされたのは当然のことです。不偏不党という言葉にはそういう歴史的な意味合いが込められています。繰り返しになりますが、公共放送の第1の役割は、あらゆる権力から自立して正確で公平・公正な情報、つまり真実を伝えることです。健全な民主主義は社会の構成員が等しく正しい情報、真実を共有することが土台になければ決して成立しないからです。
公共放送の第2の役割として書かれていることは、『豊かで良質な番組を幅広く提供する』ことです。良質と並んで『豊かな』と書かれていることの意味は、ぜいたくな、豪華なという意味ではありません。多様性に富んだということだと考えます。これもまた戦前のNHKがモノトーンの価値観を押しつけることで多様な意見の存在を排除し、人々を戦争に駆り立ててしまったことの痛切な反省から来ています。
さまざまな価値観が共有・共存することこそが豊かな社会の基礎であり、健全な民主主義の基礎ではないでしょうか。世界には独自の価値観を持った多様な人々が生きていること、そして、社会には多様な価値観が存在すること、それを示すこともまた公共放送の大切な使命だと思います。インターネット時代への対応も国際化への対応ももちろん大切です。
しかし、それだけではなく戦後70年の節目の今年、私たちはもう一度、この公共放送の原点というべき信念を再確認し、肝に銘ずるべきではないでしょうか。歴史の教訓にしっかりと学ぶべきです。
私は、もともとはディレクターですが、理事になる前は人事で数多くの若者たちを採用してきました。そのとき掲げたキャッチフレーズは『世のため、人のため、君だけの仕事がある』、この呼びかけに応えて社会のため、人々のために汗を流す意欲にあふれた優秀な若者たちが大勢NHKに集まってくれました。私には彼ら一人一人の顔が思い浮かびます。
彼らが現場にいる限り、公共放送の理念は決して揺らぐことはありません。彼らはたとえ大きな力が真実をねじ曲げようとしても決して屈しない勇気と志を持っていると私は信じています。彼らが、彼女たちがすぐれた創造力、そしてジャーナリスト精神を発揮して、より多くの人たちが、より厚い信頼をNHKに寄せる日がきっと来ることを心から念じて挨拶とさせていただきます。ありがとうございました」
こうした発言に即座に反応したのが経営委員の長谷川三千子。次のように発言している。
「大変すばらしいお話だったと思います。ただ、一つだけ確認させていただきたいと存じます。いま『戦後の原点』とおっしゃいましたが、これは、日本が主権を回復し、アメリカの軍事占領から解かれたその時点をもって『戦後の原点』とおっしゃっているのだと考えてよろしいのでしょうね。
そうでないと、大変おかしなことになってしまいますので。日本が敗戦の憂き目を見、アメリカの軍事占領を受けていたその期間は、日本はGHQプレスコードのもとに、一切の報道の自由を奪われていました。放送法に謳われる放送番組編集の自由などというものは薬にしたくもないという時代でした。
まさかその時代を指して『戦後の原点』とおっしゃったわけではないですよね。これは、あまりにも分かりきった、言わずもがなの質問だったかと思いますが、時折、こうした大切なポイントが見過ごされることがございますので、敢えて失礼な質問をさせていただきました。 すみません」
江藤淳が「閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本」で精緻に検証しているように占領期にGHQプレスコードが機能していたことは事実である。ただし、そのことをもって一切の報道の自由を奪われていたと単純に考えてしまう長谷川がNHKの経営委員に相応しいかどうかは考えてみる必要があるだろう。
長谷川の思想的な立場からすれば、先日、アメリカで行われた安倍演説に「売国奴の影」を見なければなるまい。
http://www.nhk.or.jp/keiei-iinkai/giji/g1235.html
確かに下川は総務局長兼人事労務部長をつとめていた。
http://journal.rikunabi.com/work/hrmanager/hrmanager_vol26.html

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3)【本日の一行情報】

トヨタクラブワールドカップの冠スポンサーから撤退した。
http://www.sankei.com/sports/news/150429/spo1504290015-n1.html

村上春樹が普通の人たちから寄せられた質問に答える期間限定サイト「村上さんのところ」が書籍版と電子書籍版の二つのタイプで刊行される。書籍版は村上春樹が3か月半にわたって続けた回答約3500問の中から、「名問答」を400〜500問を村上自身がセレクトして刊行する。
定価は本体1300円+税。一方、電子書籍版はコンプリート版となる。約3500問の総てが収録される。希望小売価格は紙よりも高く2000円+税に設定している。村上春樹にとって初の電子書籍でもあり、話題には事欠かない。
http://www.shinchosha.co.jp/murakamisannotokoro/books/
紙版はもちろんのこと、電子書籍版も売れるような気がする。こういう電子書籍ならではの特質を生かした企画を私は待ちわびていた。

◎ぴあが業績予想、及び配当予想を上方修正。売上高・営業利益・経常利益・ 当期純利益ともに予想を上回った。
http://corporate.pia.jp/news/%E3%80%904337%E3%81%B4%E3%81%82%E3%80%91%E6%A5%AD%E7%B8%BE%E9%85%8D%E5%BD%93%E4%BA%88%E6%83%B3%E4%BF%AE%E6%AD%A320150430.pdf

◎米の女性ファッション誌「Lucky」はECと完全に連動させている。
http://www.luckyshops.com/

◎LINEの2015年第1四半期(1〜3月期)の連結売上額は前年同期比70%増の281億円。「LINE事業」の売上額が254億円(前年同期比76%増)を占める。「LINE」のグローバルでの月間アクティブユーザー数(MAU)は約2億5000万人。日本、タイ、台湾、インドネシアの4つの国・地域においてはLINEがトップシェアであり、4市場合計のMAUは約1億2300人。
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2015/987

◎イギリスの男性誌「FHM」が「2015年の最もセクシーな女性100人」を発表。昨年2位の女優でモデルのミシェル・キーガンが1位に。
http://www.elle.co.jp/culture/celebgossip/100-sexiest-women-in-the-world-2015_15_0430

◎Times Transitは、同社が運営するファッションメディア「Sign」をファッションキュレーションアプリ「Sign」としてリニューアルした。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000013446.html
ファッション情報は、スマホから取得することが常識となるだろう。こうした時代の流れを女性ファッション誌は決して傍観してはなるまい。

◎「サントリークォータリー」も素晴らしかったが「洋酒天国」を忘れてはなるまい。
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20150430/enn1504300830006-n1.htm
矢作俊彦は、次のように書いている。
「戦後のモダニズムや民主主義は、この国にアメリカ軍の落下傘でただただ降ってきたわけではない。降った地上に、その使い方を知る者がいなければ仕方ない。大震災と不景気が呼び寄せた軍靴に追いやられた大正デモクラシーモダニズムは戦争の時代、地下水脈となって細々と流れ続けていた。その水脈を『洋酒天国』の編集長が掘り起こした。編集長はまだ無名の開高健だった」
http://gqjapan.jp/column/story/%25E7%259F%25A2%25E4%25BD%259C%25E4%25BF%258A%25E5%25BD%25A6/20131113/zeitgeist-of-whiskey

◎テレビ視聴率は10%を超えれば大成功という時代が目前に迫っているのではないだろうか。
http://www.cyzowoman.com/2015/04/post_15866.html

世界文化社の「家庭画報」は、6月号で全80頁に及ぶ総力特集“絶景と美味を求めて 緑陰の九州へ行く”を掲載しているが、この連動企画として、JR九州の豪華寝台列車ななつ星in九州」とのコラボレーション特別ツアーを8月11日(火)〜14日(金)に実施する。13組26名を募集するが、値段はスイート(2名1室利用)/1人65万円〜68万5000円(税込)、DXスイートB(2名1室利用)/1人82万円(税込)。私の場合、生まれ変わらない限り、参加できないような価格だ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000009728.html

新潟市江南区の蔦屋書店横越バイパス店内に新潟三越伊勢丹の小型店「エムアイプラザ横越」がオープンした。
http://www.ohbsn.com/news/detail/kennai20150501_5014514.php
こういう動きは加速度的に進むように思えてならない。

MMD研究所とスマートアンサーが共同でスマホを所有する15歳以上の社会人、専業主婦(主夫)、学生を対象に行った「スマートフォンアプリに関する調査」によれば、ダウンロードしたことのあるアプリのジャンルで最も多かったのは、「ゲーム」で72.5%、次いで「SNS」が66.0%、「動画」が62.4%。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1504/30/news138.html

講談社の「週刊少年マガジン」副編集長 川窪慎太郎によれば「一番漫画が売れるのはメディアミックスを仕掛けた時」だそうだ。「進撃の巨人」関西弁版が無料配信されて話題になったが、ダウンロード数は90万以上に及び、既刊の売り上げが対前月比250%(150%増)になったという。
http://adgang.jp/2015/04/94527.html

◎バラエティ番組「アメトーーク」「ロンドンハーツ」を手がけたテレビ朝日加地倫三プロデューサーの「泥沼不倫」を「女性セブン」がスクープした。妻はテレビ朝日出身で、不倫相手もテレビ朝日の若手女性プロデューサーとのこと。
http://www.news-postseven.com/archives/20150430_319942.html
加地の妻は、代理人弁護士を通じて報道各社にファクスを送付し、記事内容が事実であることを認めた。
http://www.j-cast.com/2015/05/01234398.html
加地の写真を発見。加地と放送作家である高須光聖の対談だが、加地がフジテレビの片岡飛鳥プロデューサーを尊敬していることもわかる。
http://www.mikageya.com/uta/05/index5.html

学研教育出版の「ピチレモン」がタイトルロゴを英語表記の「Pichile」に変更。判型・体裁をA4判・中綴じからA4ワイド判・無線綴じへと大幅リニューアルを断行する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000470.000002535.html

◎マガジンハウスの「ポパイ」とCCCが手を組んだ。5月9日発売の映画特集号を店頭で購入すると、T-POINTが10倍になるそうだ。
http://top.tsite.jp/news/i/23473411/
http://top.tsite.jp/special/popeye/

◎「マンガHONZ」がプロデュースし、マンガHONZのレビュワーでもある小林琢磨が代表を務める「サーチフィールド」が運営するマンガサロン「トリガー」は、6月に東京・渋谷にオープン予定だが、3月18日に開始されたクラウドファンディングで、目標金額の800万円を約1カ月で達成したという。小林は「ITmedia eBook USER」で次のように語っている。
「…トリガーでは、マンガを全巻置くようなことはしません。最大でも3巻まで。お勧めした作品を3巻までお試しとして読んでいただいて、続きが気になった作品は購入してもらえればと考えています。その代わり、なるべくたくさんのタイトルを置くつもりです。書店さんのように取次を介して本を仕入れるのは難しいので、ネットで購入していただくか、店内で先払いの予約をしていただき、後日郵送するような方法などを考えています」
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1505/01/news012.html

学研パブリッシングは、3月に大人向けの“学び”ブランド「学研カレッジ」を立ち上げたが、ポータルサイト「学研カレッジWEB」(http://gakken-college.com/)も開設した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000469.000002535.html

◎アイドル批評誌「アイドル領域」で知られる斧屋の「東京パフェ学」(文化出版局)が絶賛されている。斧屋は能町みね子の弟である。
「おそらく書店でこの本を見かけたら、その表紙、タイトルだけではその本質が分からないだろう。パラパラとページを繰ってみても、『Hanako』のような女性向け情報誌のような印象を受けるのではなかろうか。断言する。違う。全然違う。『東京パフェ学』(斧屋/文化出版局)は、素晴らしき哲学書であり、教典である」
週刊金曜日」の書評でも絶賛されていた。
http://ddnavi.com/news/237696/

ベネッセホールディングスの2015年3月期連結決算は1995年の上場後、初の赤字転落となった。4月時点の「進研ゼミ」など通信教育事業の会員数は、前年同月より94万人減って271万人になった。25%も減少していることになる。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150501-OYT1T50120.html

◎報知新聞を報知新聞たらしめている名物コーナー「ジャイアンツ日記」が月ごとにまとめた電子書籍月刊ジャイアンツ日記」として創刊された。
http://www.hochi.co.jp/giants/20150501-OHT1T50157.html

◎宮崎県日南市の書店「見聞読タナカ日南2号店」が店内に農産物直売所「ほんのえき田中屋」をオープンし、話題になっている。朝日新聞は次のように書いている。
「直売所と書店は自由に行き来できる。茶葉を売る一角にはお茶に関する本を、真っ赤なトマトの横にはトマト料理の本を置くなど、書店ならではの工夫も。休憩コーナーには、日々の献立づくりなどに生かしてもらおうと、料理関係の本など約300冊を並べている」
http://www.asahi.com/articles/ASH4Y5TP3H4YTNAB00L.html?iref=
「見聞読タナカ日南2号店」は宮崎に8店舗を構える田中書店のひとつである。
http://www.tanaka-books.com/index.html

講談社の少女マンガ誌「なかよし」は創刊60周年を記念して、昨年11月から全国書店店頭およびインターネットで読者参加企画「なかよし60周年名作総選挙」を実施した。
当初は、投票対象の10作品の中から、人気の高かったいくつかの作品を完全復刻する予定だったが、投票数が予想を上回る5万8,596票に及んだうえに読者から数多くのメッセージも寄せられ、全作品・全巻を完全復刻することになった。7月3日から刊行がスタートする。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000635.000001719.html

◎創刊60周年を迎える「りぼん」(集英社)とサニーサイドアップの「箱クエスト」がコラボした「りぼん60th Anniversary 恋するりぼんっ子」が、7月に発売される。「箱クエスト」とは、ゲームやアニメなどのコンテンツとコラボして制作した完全オリジナルのグッズがブラインド仕様の専用箱に納められた物販企画商品。
「りぼん60th Anniversary 恋するりぼんっ子」では、「ときめきトゥナイト」「星の瞳のシルエット」「有閑倶楽部」「ちびまる子ちゃん」「ハンサムな彼女」「ポニーテール白書」、「ママレード・ボーイ」「天使なんかじゃない」「ベイビィ★LOVE」「こどものおもちゃ」「姫ちゃんのリボン」「赤ずきんチャチャ」にかかわるグッズが入っている。価格は1個500円。
http://natalie.mu/comic/news/146157

産経新聞社とFNNの合同世論調査でも、憲法改正に反対が賛成を上回ってしまったということである。
「一方、全体でみると25年4月には6割を超えていた賛成は徐々に減り、昨年3月には反対が賛成を上回る結果に。その傾向は今回も続いた」
http://www.sankei.com/politics/news/150427/plt1504270049-n1.html
論調では最も右に位置するメディアの世論調査憲法改正に賛成は40・8%で、反対は47・8%という衝撃的な結果になった。

◎ドイツの男性ファッション誌「Vangardist」は、HIV陽性患者の血液で印刷した特別号を3000部限定で刊行するそうだ。
http://www.businessnewsline.com/news/201505011007430000.html

◎故・小島清文が主筆兼編集長を務めた「石見タイムズ」の復刻版が昨年暮に刊行されていたことを東京新聞で知る。
小島は東京新聞の記事にもあるようにルソン島での戦闘に参加し、中尉として小隊を率いたが、玉砕を選ばず、敢えて投降を選択する。
「小島氏は考えました。『国のために死ね』という指揮官は安全な場所におり、虫けらのように死んでいくのは兵隊ばかり…。連合艦隊はもはや戦う能力もない…。戦争はもうすぐ終わる…。考えた末に部下を引き連れて、米軍に白旗をあげ投降したのです」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015050302000131.html
そんな小島が戦後、創刊したのが「石見タイムズ」。市民の市政参加や教育・福祉の充実、
男女同権や反戦平和など高い理想を掲げた小新聞であった。小島は健筆を振るうとともにドレスメーカー山陰女学院を創立する。
三人社は京都の小さな出版社。取次口座を持っていない。「ポーが黒猫を書いた時と同じ情熱をもつて」1947年4月に創刊された「黒猫」も復刻している。
http://3ninsha.blog.fc2.com/blog-category-10.html
公共図書館は、大手出版社から刊行されている売れ筋の出版物ではなく、こういう出版社の刊行物を積極的に購入すべきなのではないか。

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4)【深夜の誌人語録】

コツコツと学び、謙虚に実践する毎日を繰り返したい。