【文徒】2016年(平成28)1月22日(第4巻13号・通巻700)

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1)【記事】「本のがんこ堂」唐崎店店長・西原健太が主婦の友社から書籍デビュー
2)【記事】「BuzzFeed Japan」は動画とネイティブ広告を重視する
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2016.1.22 Shuppanjin

1)【記事】「本のがんこ堂」唐崎店店長・西原健太が主婦の友社から書籍デビュー

「本のがんこ堂」唐崎店店長・西原健太が「売りたい気持ちと買いたい気持ちをつなぐ技術 魔法のPOP&ディスプレイ」を主婦の友社から刊行した。
http://getnews.jp/archives/1355589
「本のがんこ堂」唐崎店は出版社が企画した飾りつけコンテストでいつも上位に食い込むことで知られている。「本のがんこ堂」唐崎店の華々しい受賞歴を、見てみよう。
2007年 角川文庫夏100ディスプレイ部門 「グランプリ」
2008年 角川文庫夏100ディスプレイ部門 「金賞」
2009年 角川文庫夏100ディスプレイ部門 「グランプリ」
2010年 角川文庫夏100ディスプレイ部門 「金賞」
2010年 小学一年生装飾コンテスト 「全国1位」
2011年 角川文庫夏100ディスプレイ部門 「金賞」
2011年 文芸社 自分の説明書装飾コンテスト「全国1位」
2012年 小学一年生装飾コンテスト 「関西最優秀賞」
2012年 集英社 ナツコミ飾り付け大賞 「作品別部門賞」
2013年 講談社 進撃の巨人 装飾コンテスト 「全国3位」
2013年 日販関西岡山市社長 ハイプロ店頭陳列コンテスト「ランチのアッコちゃん」「大賞」
2013年 小学館 銀の匙 装飾コンテスト「全国3位」
2013年 スクエニコミツパ2013年夏 「ビッグガンガン賞」
2013年 講談社「kissキュンキュンフェア」入賞
2013年 小学館 小コレ 「全国2位」
2014年 小学館 小コレ 「全国2位」
2014年 講談社 七つの大罪 装飾コンテスト「8位」
http://gankodo.jp/wp/?page_id=12
「本のがんこ堂」各店は「売りたい気持ちと買いたい気持ちをつなぐ技術 魔法のPOP&ディスプレイ」を、こんな感じで売っている。
http://gankodo.shiga-saku.net/d2016-01-20.html
http://www.gankodo.jp/work.pdf

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2)【記事】「BuzzFeed Japan」は動画とネイティブ広告を重視する

「ログミー」によれば、記者会見で「BuzzFeed Japan」の古田大輔編集長は次のように語っている。
Facebookでは動画が非常によく読まれています。それなら動画に力を入れよう。たとえばInstagramやSnapchatではイラストがすごく人気。それならイラストをどんどん作っていこう。
そういうふうに各プラットフォームに合う形で、ミレニアル層。ソーシャルメディアに親しんでいる層たちに、もっとも愛される、リーチされるメディアとして成長していってます」
http://logmi.jp/120643
言うまでもなく「BuzzFeed Japan」を支えるのは広告にほかならない。「アドタイ」は「日本版BuzzFeed、目指すは編集部が書いた記事よりも『バズる広告』」で次のように書いている。
「米国同様にバナー広告は行わず、ネイティブ広告のみを掲載していく。主に記事型の広告となり、SNS上で拡散するコンテンツを意識する。広告の制作はバズフィード ジャパン内で行う。
同社 代表取締役の高田徹氏は『目指すべきは、編集部が書いた記事よりもバズる広告』と話した。広告の販売はヤフーが独占。販売の開始時期については、『まずはユーザー増加に力を入れていく。まだ時期は明言できない』(高田氏)とした」
http://www.advertimes.com/20160120/article215293/
藤代裕之は、「BuzzFeed Japan」が「技術と編集の融合」「グローバル」「ソーシャル」において「閉鎖的な日本のメディア業界に大きな変化をもたらす可能性」を感じているという。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujisiro/20160121-00053626/

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3)【本日の一行情報】

◎朝毎読の1月20日付記事に「週刊文春」の名前がはっきりと刻み込まれている。
甘利明・経済再生相(衆院神奈川13区)の地元事務所が、千葉県の建設会社側から総額1200万円の現金や飲食接待を受けていた疑いがあると週刊文春(電子版)が20日に報じた」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASJ1N633DJ1NUTIL046.html
「千葉県内の建設業者が甘利明経済再生担当相やその秘書らに口利きを依頼し、見返りに現金を供与したとする記事が、21日発売の週刊文春に掲載されることが分かった」(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160121/k00/00m/040/063000c
「21日発売の『週刊文春』(1月28日号)に、甘利経済再生相(神奈川13区)や秘書が、土地トラブルの補償を巡る口利きの見返りとして建設会社側から違法献金を受けたとの記事が掲載されることがわかった」(讀賣新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160120-OYT1T50098.html?from=ytop_main4
毎日と讀賣は相も変らぬ「わかった」報道だが、朝日は「わかった」を使っていない。

中日新聞東京新聞は1月21日付社説に「キャスター降板 何が起きているのか」を掲げた。
「相次ぐ降板報道が、さまざまな臆測を呼んでいる。政権に批判的だったからではという風評もある。確かに古舘さんは記者会見の場でも『キャスターは反権力の側面がある』と語った。岸井さんは安全保障関連法案に対して『廃案に向けて声を上げ続けるべきだ』と発言したこともある。国谷さんは集団的自衛権の問題で、菅義偉官房長官に鋭い質問を浴びせたことがある。まさか三人の降板が権力からの圧力や自制の結果ではないことを祈る。
しかし、著名なキャスターの降板は、放送界が政治報道に萎縮しているのではないかという印象を与えることは間違いなかろう」
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2016012102000113.html
テレビがジャーナリズムとして脆弱なのは否定できまい。

◎2月20日発売「non-no」(集英社)と2月23日発売「Ray」(主婦の友社)の2誌の表紙を韓流のEXOが飾ることになった。
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2037207
これを見ておいて下さい。
http://exo-jp.net/movie/
「non-no」で表紙を海外男性グループがつとめるのは創刊45周年で初の試みとなるそうだ。

テレビ東京は、自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」を提供するマネーフォワードと共同キャンペーンを展開している。
http://corp.moneyforward.com/service/20160119-mf-tvtokyo/

◎enishは、板野陽子をゲストスタイリストにむかえ、ファッションレンタルサービス「EDIST. CLOSET」を使ったコーディネートアドバイスを直接うけることができるフィッティングイベントを、21月30日(土)、31日(日)に開催する。
http://www.enish.jp/news/2016/14280

カドカワ代々木ゼミナールは、カドカワが2016年4月に開校を予定しているネットの高校「N高等学校」の提携通学コースとして、大学進学を目指す生徒を対象にした「代ゼミNスクール」を4月に開校する。
https://ed.kadokawadwango.co.jp/commute/yozemi/
http://info.kadokawadwango.co.jp/news_release/2016/0112/

クックパッドにおける創業者にして筆頭株主の佐野陽光取締役と穐田誉輝社長の内紛は、経営をめぐる「イデオロギー闘争」なのであろう。穐田の時価総額経営と佐野のサービス第一主義の対立である。The Startup代表取締役の梅木雄平は次のように指摘している。
「…上場企業である以上、四半期決算で成長し続けていき、株主の期待に応え続ける姿勢は、株式市場のプレイヤーとして立派な姿勢であると思う。しかし、佐野氏の立場からすると、みんなのウェディングのような決してクックパッドと高いシナジーが見込めると思えない案件を買収して連結するよりも、クックパッド事業自体へ投資し、再成長なり成長余地のある海外事業に本腰を入れるべきではないかという見解なのではないかと思う」
http://thestartup.jp/?p=16122

トーハンは、客注強化策の一環としてオンライン書店e-hon」を通して3月より即日配送サービスを開始する。対象エリアは1都7県で、当日午前7時までに発注のあった自宅配送希望商品について即日到着を実現する。
http://www.tohan.jp/news/20160120_668.html

◎「Business Journal」に登場したエブリスタの芹川太郎取締役によれば、同社は「月額の有料会員登録や、有料作品の売上による収入」、「エブリスタのWEBサイトやアプリからの広告収入」、「エブリスタ内で発表された作品を、書籍や映画など多方面でメディア化していただくライセンスビジネス」という三つのビジネスモデルで成立している。
http://biz-journal.jp/2016/01/web_1_2.html

◎2016年本屋大賞のノミネート作10作品は次の通り。
辻村深月「朝が来る」(文藝春秋
米澤穂信「王とサーカス」(東京創元社
住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉社
中村文則「教団X」(集英社
中脇初枝「世界の果てのこどもたち」(講談社
深緑野分「戦場のコックたち」(東京創元社
西川美和永い言い訳」(文藝春秋
宮下奈都「羊と鋼の森」(文藝春秋
又吉直樹「火花」(文藝春秋
東山彰良「流」(講談社
http://www.hontai.or.jp/
文藝春秋から4作も選ばれた。

◎あゆみBOOKS小石川店は「白昼のスカイスクレエパア 北園克衛モダン小説集」(幻戯書房)が最高にクールだと絶賛している。
https://twitter.com/AyumiBooks_Koi/status/690049568273203200

小学館のマンガアプリ「マンガワン」は1月20日から、「Sho-Comi」に掲載された読み切り作品を「Sho-Comiベストセレクション」と称して13日連続で配信している。
http://natalie.mu/comic/news/173186

◎光文社の女性週刊誌「女性自身」は、原発事故から5年目となる3月に、原発事故の特集を組むにあたって事故当時、福島県内に住んでいた、子供を持つ保護者を対象に、原発事故後の生活と健康に関するネットアンケートを実施している。
https://jp.surveymonkey.com/r/YKS33PY

集英社「月刊YOU」連載の「高台家の人々」(森本梢子)が綾瀬はるか主演で映画化、6月4日(土)に公開される。
https://tokyopopline.com/archives/55401

集英社の少女マンガ誌「りぼん」を代表するラブコメ「グッド・モーニングコール」が、実写ドラマ化され、「FOD(フジテレビオンデマンド)」と、「Netflix」で同時配信されることが決定した。
http://www.cinemacafe.net/article/2016/01/21/37204.html

◎名古屋・栄地区の明治安田生命名古屋ビルの地下1、2階に「ジュンク堂書店名古屋栄店」がオープン。売り場面積約2千平方メートル。
http://www.asahi.com/articles/ASJ1N5RDTJ1NOIPE02M.html

徳間書店ビートたけし責任編集のネットマガジン「お笑いKGB」のお試し無料版を公開した。
http://www.owarai-kgb.jp/

森下裕美少年アシベ」が約20年ぶりにテレビアニメ化され、4月よりNHK Eテレで放映される。新装版「少年アシベ」は双葉社から刊行されるそうだ。
http://natalie.mu/comic/news/173101

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4)【深夜の誌人語録】

長所ではなく、短所をいかにして武器にできるかである。