【文徒】2018年(平成30)2月14日(第6巻27号・通巻1201号)

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1)【記事】産経「沖縄米兵の救出報道 おわびと削除」について
2)【記事】小学館とVOYAGE GROUPが「C-POT」を設立
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】産経「沖縄米兵の救出報道 おわびと削除」について

産経が2月8日付で「沖縄米兵の救出報道 おわびと削除」を掲載した。名護市長選挙を終えてのことである。
「12月9日に配信した『危険顧みず日本人救出し意識不明の米海兵隊員 元米軍属判決の陰で勇敢な行動スルー』の記事中にある『日本人を救助した』は確認できませんでした。現在、米海兵隊は『目撃者によると、事故に巻き込まれた人のために何ができるか確認しようとして車にはねられた。実際に救出活動を行ったかは確認できなかった』と説明しています。
記事は取材が不十分であり削除します。記事中、琉球新報沖縄タイムスの報道姿勢に対する批判に行き過ぎた表現がありました。両社と読者の皆さまにおわびします」
乾正人執行役員東京編集局長のコメントも掲載している。
「昨年12月1日に沖縄県沖縄市で発生した車6台の多重事故をめぐる本紙とインターネットサイト『産経ニュース』の報道を検証した結果、米海兵隊への取材は行ったものの沖縄県警への取材を怠るなど事実関係の確認作業が不十分であったことが判明しました。さらに、記事中に琉球新報沖縄タイムスに対する行き過ぎた表現があったにもかかわらず、社内で十分なチェックを受けずに産経ニュースに配信、掲載されました。
こうした事態を真摯に受け止め、再発防止のため記者教育をさらに徹底するとともに、出稿体制を見直し、記事の信頼性向上に努めていく所存です。
事故にあわれた関係者、琉球新報沖縄タイムス、読者のみなさまに深くおわびします」
http://www.sankei.com/affairs/news/180208/afr1802080005-n1.html
琉球新報は普久原均名義で「おわびと削除」に対するコメントを発表している。
「『米海兵隊曹長の日本人救出』に関する今回の報道で、8日付産経新聞がきちんと事実を検証し、取材の不十分さを認めて、率直にわびた姿勢には敬意を表します」
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-661446.html
沖縄タイムスの石川達也執行役員編集局長もコメントを発表した。
産経新聞は、沖縄県警への取材を怠ったと認めた上で、沖縄タイムス琉球新報の『報道姿勢に対する行き過ぎた表現があった』として、記事を削除、おわびしました。報道機関として評価します」
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/206817
沖縄タイムスは2月12日付「大弦小弦」で阿部岳が次のように書いている。阿部は「ルポ 沖縄 国家の暴力 現場記者が見た『高江165日』の真実」(朝日新聞出版)の著者である。
「『情報ロンダリング』という言葉がある。不正な資金を『洗浄』するマネーロンダリングと同じように、怪しげな情報も報道機関を通過すると本当らしく見える
産経新聞の報道が典型だった。米兵が日本人を救助した後にはねられた、というネット上の物語を十分取材しないまま記事化。根拠がないから報じない沖縄2紙に『報道機関を名乗る資格はない』と批判を浴びせた」
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/208222
産経の配信記事を転載した八重山日報社も誤りを認めた。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-663200.html
いずれにしても、琉球新報に「敬意」を表され、沖縄タイムスに「報道機関として評価」されたということは、産経が「おわびと削除」を掲載したことは大成功であったということだろう。
ところで、産経新聞社はこの誤報記事を書いた張本人である高木桂一那覇支局長に何らかの処分を下したのであろうか。産経は「沖縄米兵の救出報道 おわびと削除」で、そのことについては一行も触れていない。朝日新聞は、この点を産経に確認したようだが、乾正人執行役員東京編集局長は応ぜず、広報部が対応したようである。朝日は、こう書いている。
「広報部によると、関係者の処分などは今後検討するという」
https://www.asahi.com/articles/ASL2833ZRL28UTIL003.html
私などが不思議でならないのは高木が何故、警察に当てなかったかである。「沖縄米兵の救出報道 おわびと削除」はサラリと次のように書くのみである。
「本紙那覇支局長は『トルヒーヨ氏の勇敢な行動がネット上で称賛されている』との情報を入手。救助を伝えるトルヒーヨ夫人のフェイスブックや米NBCテレビの報道を確認した上で米海兵隊に取材した。この際、沖縄県警には取材しなかった」
新聞記者出身の江川紹子は次のようにツイートしている。
「この検証記事で欠けているのは、なぜ警察に取材しなかったかという、一番の原因。交通事故について書く時に、対応した警察に状況を聞くのは新聞記者にとってイロハのイ。なぜそれをしなかったのか…ここが肝腎」
https://twitter.com/amneris84/status/961426583092260864
毎日新聞は2月10日付社説で「産経新聞の沖縄2紙中傷 報道の本義を再確認する」を掲載し、そこでこう書いている。
「8日の産経朝刊によると、記事は米兵の妻の『フェイスブックや米テレビの報道』が端緒だったらしい。基礎的な情報が集まる警察取材を怠ったというのは理解し難い」
https://mainichi.jp/articles/20180210/ddm/005/070/073000c
これは影書房のツイート。
「『取材が不十分だった』というより、でっち上げで、沖縄の米軍を持ち上げながら、辺野古での基地反対を毎日取材し報道している沖縄の二紙を『報道機関を名乗る資格はない』とまで言って中傷することで、その信頼性を損なわせようとしたわけだ、産経は」
https://twitter.com/kageshobo/status/961441615624650760
ノンフィクション作家で「沖縄」を舞台にした作品を準備中の藤井誠二は、次のようにツイートしている。
「『批判が行き過ぎた』のではない。捏造報道であり、デマだ。このデマを信じ込んでいる人は今もたくさんいる。デマを拡散し続ける沖縄のネトウヨ活動家らと同類。記事を書いた支局長と産経幹部の責任はどうされるのか。捏造支局長はまだ沖縄で仕事を続けられるおつもりなのだろうか」
https://twitter.com/seijifujii1965/status/961508862057590784
「ぴー記者」は地方紙の記者だという。
「産経も他のメデイアもそうだけど、沖縄中傷報道の特徴は、『取材の基本中の基本ができていない』ことに尽きる。報道の仕事をなめるな」
https://twitter.com/p_kisha/status/962721275025092608
韓国の中央日報は「産経、誤報でメンツ潰す…米海兵を美化して不祥事」を掲載している。
「一部では極右派の産経が普段、米国基地移転の反対など地域の民心を代弁してきた地元紙に対する不満の論調が強かったということから、過度に言いがかりをつけるなどして事故を起こしたのではないかという指摘が出ている」
http://japanese.joins.com/article/440/238440.html
まあ産経が最もラジカルであるのかもしれないが、このところ新聞ジャーナリズムでは無駄に煽る報道スタイルが増えているのではないだろうか。煽る報道スタイルとは、「報道機関」としての建前を捨て、「イデオロギー装置」としての本音を吐露することにほかなるまい。我那覇真子が次のようにツイートするのは、そのためである。
虎ノ門ニュース出演感謝!今小さなミスを二紙が鬼の首を取った様に非難しその影響で産経支局長が処分されかねない状況。日頃米軍の活躍を無視する新聞が今回はほら助けてなかっただろ?と非難。恥ずかしくないのか!言論弾圧に産経が屈してはいけない。高木支局長沖縄継続、皆様応援のアクションを!」
https://twitter.com/ganaha_masako/status/963253247786954752
那覇あたりに一度聞いてみたいのは「主権国家」をどのように考えているかである。

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2)【記事】小学館とVOYAGE GROUPが「C-POT」を設立

小学館とVOYAGE GROUPは、共同出資会社「C-POT」を1月11日に設立した。資本金は2250万円で出資比率は、小学館が70%、VOYAGE GROUPが30%。代表取締役に就任するのは小学館の相賀信宏常務取締役。取締役には林正人、VOYAGE GROUPの代表取締役社長兼CEOである宇佐美進典が就任する。
時代そのもののデジタルシフトが加速するなか、フォーマットやビジネスの多様化が進み、コンテンツの持ち方や管理方法が複雑化している。そのため小学館には、様々なコンテンツや権利を一元的に管理し、活用できる仕組みが求められているのは間違いあるまい。
そうした状況をふまえ、C-POTは横断的なコンテンツデータベースを構築し、コンテンツを利用したネットサービスを開発したり、多様なフォーマットにコンテンツを提供するなどを目指す。
C-POTはデジタル時代の倉庫だと考えれば良いだろう。そうデジタル時代の昭和図書なのである。
https://voyagegroup.com/news/press/01_20180213_01/
宇佐美進典は次のようにツイートしている。
「もともと、コトバンクやマンガペディアの運営で小学館様が運営されていた辞書データや漫画の書誌データをお預かりしてマネタイズをご支援させて頂いていたのですが、今回さらに新会社『C-POT』を合弁にて設立いたしました。改めてよろしくお願いします!」
https://twitter.com/usapon/status/963245130852458496
VOYAGE GROUPは色々なことに手をつけている。スローライフシミュレーションゲーム「ポケットタウン」や国盗りボードゲーム三国志ダイス」を手がけたり、カウンティア社と合弁で、仮想通貨関連事業に取り組んだり、化粧品にもかかわっていれば、ECナビや家事の宅配サービス「カジタク」もそう。
https://twitter.com/VOYAGE_GROUP_PR/status/963246535575199745
https://twitter.com/VOYAGE_GROUP_PR/status/940023774576910336
https://twitter.com/VOYAGE_GROUP_PR/status/927340469339566083
https://twitter.com/VOYAGE_GROUP_PR/status/925920555601084416
https://twitter.com/VOYAGE_GROUP_PR/status/923353611769331712
VOYAGE GROUPは事業開発会社だそうである。
https://voyagegroup.com/

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3)【本日の一行情報】

◎酷いのは産経ばかりではなくフジテレビもだ!フジテレビは昨年7月に朝の情報番組「とくダネ!」で、容疑者とは全く別人のインタビュー映像を容疑者のものとして放送し、その1カ月後には放送時点では書類送検されていなかった京都府議の男性について「書類送検された」などと放送したが、この問題を審議していたBPO放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会は「フジテレビ『とくダネ!』2つの刑事事件の特集に関する意見」を2月8日付で発表し、放送倫理違反だとする判断を示した。
「委員会は、事実に反する報道で誤った情報を視聴者に伝えた2つの特集は、放送倫理基本綱領や日本民間放送連盟放送基準に抵触し、放送倫理違反があったと判断した。そして、いずれの特集でも、その制作過程で誤りに気づいて修正するチャンスがあったにもかかわらず見逃されてしまったことから、刑事事件報道の原則を再確認するとともに、番組スタッフの連携の力をさらに高めるよう求めた。その上で、玉石混交の情報が溢れる時代では、テレビが持つ優位性は情報の正確さと取材の深さにあるとして、取材は徹底的に、裏付けは慎重に、しかし、放送は果敢にと、現場のスタッフに呼びかけた」
https://www.bpo.gr.jp/?p=9400&meta_key=2017
ハナシはこれで終わらない。放送倫理違反だと判断された当日に放送された「とくダネ!」は、冒険家の三浦雄一郎を誤って「故・三浦雄一郎さん」と顔写真とともに表示してしまったのである。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/222926/1
産経とフジは同じ穴の貉なのだろうか。

◎マガジンハウスのミリオンセラーが遂に社説にまで登場した。2月13日付毎日新聞の社説は「漫画『君たちはどう生きるか』 道しるべを求めている」。もしかすると200万部を達成するかもしれない。同時に鉄尾周一取締役が社長候補に躍り出たということでもあろう。
「小説が出版された時代と今の社会状況を重ねて読む人が多いという指摘もある。当時は日本が戦争へと突き進み、社会に閉塞感が強まった時期だ。周囲の空気を読み、そんたくする今と似ているという見方だ」
https://mainichi.jp/articles/20180213/ddm/005/070/064000c
そろそろ私の本心を言っておくけれど、私は吉野源三郎が生理的に嫌いだ。何故なら「君たちはどう生きるか」は啓蒙書の見本のような一冊だからである。結局「啓蒙(思想)」は戦争に無力であった。反知性主義を粉砕できるのは「啓蒙(思想)」ではないし、むしろ「啓蒙(思想)」は反知性主義の分派にほかなるまい。「啓蒙」とは形を変えた「権力」なのである。

講談社集英社小学館白泉社の4社は、2月9日(金)より「4社合同少女マンガフェア 2018」を次のような主要電子書店にて開催している。
eBookJapan、コミックシーモア、dブック、読書のお時間です、ハンディコミック、ブックパス、BookLive!、honto、まんが王国Yahoo!ブックストアBOOK☆WALKER、LINEマンガ、楽天kobo、ReaderStore。
http://shoujomanga.jp/

◎「BUSINESS INSIDER JAPAN」で中原一歩が能町みね子をインタビューしている。タイトルは「『相撲報道は不寛容な日本の象徴』『文春に何者かへの『忖度』感じる』連載休止した能町みね子さんが語る」。曰く…
「下世話な話題にせよ、独自の切り口があるものと思ってそこには敬意を持っていた週刊文春ですが、今回の大相撲についてはほかのテレビや週刊誌とまるで同じ方向を向いて、協会側の不祥事のみを過去にさかのぼってほじくり続けています。
協会側の不祥事の存在は確かですが、現在係争中である貴乃花部屋の不当解雇をめぐる裁判や、その過程で発覚した貴ノ岩貴乃花親方自身の暴行疑惑には一切触れないという姿勢には、何者かへのいわゆる『忖度』を感じて幻滅しました。
当初は降板を考えましたが、ただ発言機会を失うのでは私が損するだけですし、かといって、相撲の記事が載るたびに掲載誌への批判をしなければならないのにも嫌気がさして、この騒動が落ちつくまでは少なくとも休ませてもらいたいと思いました。
私の休載で週刊文春の姿勢など一つも変わらないと思います。ただ私自身がこの状況に耐えきれないというわがままです」
https://www.businessinsider.jp/post-161783
能町は「雑誌」や「相撲」を本当に良く理解している。

◎GOB Incubation Partnersが運営する「PAPAMO」(パパモ)は、親戚のおうちのようなあそび場を提供する事業だが、1月28日(日)に柏の葉蔦屋書店にて、こどものあそび場プログラム「書店であそぼう!」第1弾として、「絵本の中の主人公になろう ?絵本『ぜんまいじかけのトリュフ』のお話を聞いておもちゃを作ったり、おもちゃになりきろう!?」イベントを開催した。凸版印刷も一枚噛んでいる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000015176.html
蔦屋書店らしい切り口と言うべきだろう。

◎第22回若山牧水賞の授賞式が開催された。「時?集」の三枝浩樹が受賞した。私の好きな歌人のひとりである。第一歌集の「朝の歌」から三首を紹介しておこう。
優しさを撃て 隊列のくずされてゆく一瞬の真蒼な視野
一片の雲ちぎれたる風景にまじわることも無きわれの傷
スペインへ ! わが思想的昂揚へ ! ’69年冬の窓あけながら
https://mainichi.jp/articles/20180208/ddl/k45/040/294000c
歌集「やさしき志士達の世界へ」の三枝昂之は兄である。兄も既に若山牧水賞を受賞している。やはり次の一首は忘れ難い。
まみなみの岡井隆へ 赤軍の九人へ 地中海のカミュ
三枝昂之は現在、宮中歌会始の選者であり、山梨県立文学館の館長である。

講談社が運営している「ベビモフ」は「子育てはカラフル」をキーワードに様々なマンガやよみものを毎日更新している子育て世代のためのエンタメサイトだが、「ベビモフ」編集部は、ベネッセコーポレーションの今年30周年を迎える幼児の教育・生活支援ブランド「こどもちゃれんじ」とコラボをし、特別版「ベビモフ」を作成した。
https://babymofu.tokyo/_ct/17145010
敵の敵は味方ということなんだろうね。

紀伊國屋書店は、神奈川県座間市イオンモール座間店を3月16日(金)にグランドオープンする。店舗面積286.12坪。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/company/pressrelease/20180208120500.html

◎高橋恒一と井上智洋のトークセッションが講談社講座「AIと文明―人類を再発明するために必要なこと―」として4回にわたって開催される。4回通し券は1万4000円だ。
https://peatix.com/event/342695/
出版社は、こういうリアルイベントを収入源の一つにすべきである。

◎昨年、開催された「創刊50周年記念週刊少年ジャンプ展VOL.1」を360°カメラで撮影し編集した「ジャンプ360°」が配信された。市販のVRゴーグルを付ければ、自宅に居ても本物のような臨場感を体験できるそうだ。むろん、スマホでも視聴できる。
「ジャンプ360°」は、映像をレンタルする形で全11部屋から選択。料金は時間制で1部屋120円(6時間)、まとめて視聴する場合は1000円(24時間視聴可能)となっている。
https://www.oricon.co.jp/news/2105428/full/

カシオ計算機は、Android WearをOSとして採用しているリストデバイス「Smart Outdoor Watch」のアウトドアやスポーツ分野における利便性をさらに高めるべく、次のようなアプリ9社とオフィシャルパートナー契約を締結した。
ViewRanger 登山/登山用地図、登山ガイドの表示
HOLE19 ゴルフ/ゴルフコースの表示、距離測定
GLASSY Surf Report サーフィン/波・天気予報、セッション測定
Ski Tracks スキー・スノーボード/距離・スピード測定
FISHBRAIN 釣り/釣り時予測、釣りスポット表示
MySwimPro Swimming Workout Log 水泳/トレーニングガイド、ログ取得
EQUILAB 乗馬/馬術レーニングガイド、ログ取得
Exercise Timer フィットネス/時間測定、トレーニング管理
Zombies, Run! ストーリーラン/ログ取得
https://www.casio.co.jp/release/2018/0208_wsd_app/
日経によればスマートウォッチでナンバーワンを目指すカシオは「アウトドアに振り切り、スマホの子機の位置付けとなっている米アップルの『アップルウオッチ』との差異化を図る」戦略だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26694080Y8A200C1X20000/

◎「書店新風会」の登録申請が認められ、11月1日は「本の日」となった。読売新聞はこう書いている。
「『1』が並ぶため本棚に本が並ぶ姿に見えることや、1冊の本から想像・創造の力が始まるとのメッセージ性があることから決まった」
http://www.yomiuri.co.jp/life/book/news/20180129-OYT8T50099.html
11月1日が「本の日」である必然性が弱いのではあるまいか。ちなみに「サン・ジョルディの日」(4月23日)もあれば、「読書週間」が始まる10月27日は、「文字・活字文化の日」でしょ。

芥川賞を受賞した若竹千佐子の「おらおらでひとりいぐも」(河出書房新社)が102刷50万7千部に達した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000012754.html

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4)【深夜の誌人語録】

仕事とは矛盾を発見することをもって始まり、矛盾を解決することによって終える。