「アマデウス」 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

teru10162017-10-25


11時半〜 11000円 松竹株式会社製作

作・ピーター・シェファー  演出・松本幸四郎

友達と久しぶりの久留米へ。
タイトルロールはアマデウスモーツァルトだけど主役はサリエーリ役の松本幸四郎だな。
モーツァルトにジャニーズWESTの桐山照史、コンスタンツェに大和田美帆

舞台は暗くシンプルな感じ。

漠然と舞台「モーツアルト!」のイメージを持っていたけれど、とんでもない。
モーツアルトの破天荒な性格と天才ぶりを現すのに芳雄くんやアッキーは、かっこよすぎた。
たぶん、一番本物に近いのは桐山くんだろう。
口をあんぐり開けてしまうようなバカっぷり。これはコンスタンチェも同じ。
一転、神の名を欲しいままにして、周りの賞賛と嫉妬を限りなく産みつづける、アマデウス

自分に素直に生きて、自分の才能を信じて、それでも生きているうちには報われなかったモーツアルト
音楽に関しては、同じ感性を感じていたサリエーリだけど、彼はかしこすぎた。
状況判断と誰が自分にとって壁となるかを見てとっていた。
そしてそれは成功していったけれど、虚しかったはずだ。目の前で自分より上と信じるモーツアルト
自分の策略で没落していく様子を見るのは。

サリエーリの苦悩がオープニングに語られ、一瞬に昔に戻り、音楽を奏で、宮廷の美しい様が映し出された。
天才の出現に驚き、その対応に苦慮し、追い落としに成功したサリエーリ。
ついには妻にも逃げられ、気がふれてしまったように見えたモーツアルト
ふたたびオープニング時と同じボロ衣装に身をまとったサリエーリ。
モーツアルトの死後も苦悩の中から抜け出せなかった。嫉妬と凄まじい愛情。それを誰もがサリエールから感じ取った。

本当に幸四郎さんの凄さに圧倒された作品だった。ちょとと偏見があったジャニーズの役者さんもかなり上手くてびっくり。

ここのグランドホールには初めて入ったけど、豪華な客席!オペラをするための劇場かな?
2階の最後列だったけど、ここでもS席というのが、若干の不満が残る。
それは舞台とは関係のないことだけどね。

車で約1時間。 北九州よりは行きやすいかもしれない。あとは演目しだいだな。

「なよたけ」福岡市赤煉瓦文化館

19時〜 演劇書を読む会


加藤道夫著の戯曲
私が買ったのは青空文庫を印刷したもの。
文字がシニア向けで大きい。読みやすい。

竹取物語から作られたものと思われるけれど、
戯曲らしく、セリフのやり取りから状況が思い浮かぶ。

今回の読書会の前に1990年に少年隊の東山紀之が出演した映像を見た。
本は読み終えたあとに見たのだけど、地味な感じの部分に色が付いたようで、
東山紀之のほかに、中村繁之 毬谷友子などの華々しい出演者。
他にもプロの子役の上手さなどで、舞台ってわかりやすいなぁと思った次第。
妄想部分などが舞台では説明しなくてもわかる。

参加の菊永さん、薙野さんは、非常にすぐれた近代戯曲だという感想だった。
私はやっぱり読むだけでは戯曲は難しい。
舞台を先に観て、戯曲や台本を読むと、情景が浮かび上がる。
つくづく想像力が乏しいのだな。。。

次回の課題本は「麿赤児自伝」中公文庫 
12月第3水曜日開催