「序詩」 なみきスクエア

teru10162018-01-31


19時半〜 10000円(共通チケット) 劇団カマコル

脚本・演出 イ・チェギョン

病室に横たわる若い男性、傍らに女性看護師。
点滴をしているが中身は実は。。。
ここ、福岡刑務所の中で詩人・伊東柱(ユン・ドンジュ
は死の前日まで暖かい詩を紡ぎだしていた。

初見の韓国の劇団だ。
なので、セリフは中央の布に日本語字幕を出している。
音楽は生ピアノ。美しいけれど悲音色を奏でている。
お話しは史実が元になっているらしい。戦時中の九大の生体解剖の話しを思い出す。
あれも海水を血管に入れて死なせたと聞いた。
昔の話しとはいえ、地元で行われた数々の行為に胸がしめつけられる思いだ。
事実を証明するものは何も残ってないらしいが、多くの事柄が事実を示している

医者、看護師はどうやら日本人のような名前だが、
27歳とういう短い生涯を終えたユン・ドンジュとのかかわりを如実に表現していた。
伊東柱で検索すると多くの記事が出てきた。
「序詩」の翻訳に関しての興味深い提言を読んだ。
詩ですらこんなに翻訳の違いで受け取り方が変わってくるんだ。

カマコルのメンバーはどんな思いで上演されたのであろう。

演劇は歴史を引き継いでいく力がある。
目をそむけずに私たちは後生に伝えていかなければならないのだな。

キャスト
イ・ヒョンジュン、パク・ダオン、キム・ハヨン、キム・ヨンハク、
クォン・ヘウォン、アン・ユンチョル、キム・ジヒョン
(標記はちらしから)