献血

高校生の頃、献血を試みたことがありました。

献血の前に、血液検査があります。
注射の針に怯えながらもなんとか検査を終えて献血車の方へ歩こうとして、、、
気がつくと私は日陰に寝ていました。献血する前に途中でぶっ倒れたようです。

それ以来、
献血お願いします!」 「献血お願いします!」
この声を聞く度、
『したいけど、、、注射が怖いから、、、、、ごめんなさいっ。』
と早歩きで通り過ぎていました。


そして今日、また聞いてしまいました。
献血お願いします!待っている人がいるんです!」

何でか今日は「注射針になんか負けてたまるかぁー」と思ってしまい献血会場へ向かいました。
ふぅーっ。深呼吸。
腕まくりした瞬間、血の気が引いて行くのが分かりました。
ふーっ、ふーっ。深呼吸。
会場にはたくさんの人がいて皆雑誌を読んだり飲み物を飲んだり笑ったりとても和やかな光景でした。
なんで?なんで皆こんなに落ち着いてるん?
ふっふーっ。深呼吸、深呼吸。
「それではいきますね。」
ふっふっふっふっ。深呼吸。。。
針は見ないようにして、、、「いたっ。」
ふぅっ。ふっふー。深呼吸。
ようやく200ml抜き終わりました。

やった!もう注射なんか怖くない!

なんてすっきりした気分にはなりませんでしたが
ちょっとだけ自分に勝てた気がしました。

その後ふらふらしながら『キャタピラー』を観に行きました。