美篶堂(長野)

長野で手製本の仕事をしている「美篶堂」のご紹介です。
 
「手製本」という一般的には聞きなれない、この言葉。
読んで字の如く、「手」で「製本」しているのです。
 
この機械全盛の時代に「手」で製本するってどういうことだろうと
不思議に思い、まだ東京の下町に工場(こうば)があったころ
見学に行ったことを思い出します。
 
どうして「手」なのか話を伺うと、規格サイズや、普通の作りであれば
機械で生産できるのですが、ちょっと変わった装丁や、凝った作りに
なると機会では対応できないとのこと。なるほど・・・。
 
美術本やデザイン書籍などで、凝った装丁の本はこうして作られていたのですね。
 
その「手製本」で培った技術をノートや雑貨に展開した商品を展示、販売してもらいます。
そして今年は、とても手作りに見えないほど、よくできているため会場での実演も
してもらいます。
 
9月18日 日曜日 11:00から 角背上製本 14:00から 丸背上製本
9月23日 金祝日 11:00から 角背上製本 14:00から 丸背上製本
 
それぞれ、30分から1時間程度、長野から親方・上島松男氏に来ていただきます。
 

工場の風景。「こうじょう」でも「工房」でもない「こうば」な感じ。
 

普通は機械で行う「帳合」という作業も手作業で。
 

糊付けも手作業。
 

このメモのレインボーカラーは、先ほどの「帳合」でできているのです。
 
個人的には、ノートの「見開き」に注目です。
本として読みやすくするための見開きの工夫は、ノートとしての書きやすさにも
貢献しているのです。そして書き終えたノートは書棚に納めて欲しいのです。
 
(ヤマサキ)