日本代表に対するモヤっとした気持ち

日本代表が帰ってきました。選手達が南アフリカで見せてくれた、気迫溢れるプレーはすばらしかったと思います。本当にお疲れさまでした。PK戦はジャンケンみたいなものです。駒野は胸を張って、磐田に帰ってきて下さい。

でも、パラグアイ戦が終わって以来、どうにもモヤモヤがあるのです。

ワールドカップこそ、結果でなくて内容にこだわるべきなのではないか、と。

世界に対して、「俺達の考えるサッカーはコレだ!」というフィロソフィーを見せる場なのではないかと。

スカパーでは、前日本代表監督のオシム氏が時々登場します。2006年に、ガーナ対日本を横浜に観に行った時、0対1で負けてしまったのですが、その攻撃的なスタイルに「ああ、これぞ俺達が2010年に世界に発信する日本のサッカーなんだ!」と、帰宅しても興奮しっぱなしでした。

ただ、現実には、監督が代わり、直前にはスタイルまで大転換してしまい…

パラグアイ戦の延長後半、玉田が中央の憲剛に浮き球を折り返しましたが、あれがアメリカやチリだったら、いくら疲れていても、全力で誰かが前線へ走っていて、そこにグラウンダーのパスを通せたのでは。あの場面を思い出す度に、オシムの残したものが、スタイルだけでなく、心意気までも消えてしまったような気がして…

岡田監督の直前のスタイル変更は、仕方なかったと思います。変えなかったら、きっと、何の見所もないただの弱小チームで終わっていた可能性が高かった。(でも、グラサポとしては、楢崎が監督から彼に何の説明もなく外されてしまったことについては、今でも納得してません。)

スカパーで、だいたい半分くらいの試合を見たのですが、一番見ていて楽しかったのはチリです。ベスト16の試合で0対3で負けたって、というか、引き分けでOKのスペイン戦で攻めに行って、危うくグループリーグ敗退するところだったチームだって、得点だってそれほど取っている訳ではないのに、やっぱり「ああ、見ていて楽しかったな〜」というのはチリ。(次点は、中盤から人がどんどんと湧き出て行ったアメリカ。これもベスト16で敗退。)

4年後に世界を驚かすのであれば、『格下がガッチリ守って、意外に健闘してベスト16/8/4に進んだ』という驚きよりも、『格下ながら、負けを恐れずリスクを冒して攻撃的なスタイルを見せてくれた』という驚きを見せて欲しい。それができる監督を、ぜひとも選んで欲しい。

ということで、要するに「ハラヒロミは、ぜひともビエルサを引っ張ってきて!!」とうことが言いたいのです。