さぼりまくり

いやーふと見たら1ヶ月以上何もしてませんね。いかんいかん。近況報告しますよ。

ネット無責任時代の終わりかも

なんか意外にはてブのマーク数とか増えてないし話題になってないなぁと思いながら見てるんですが、個人的にちょっとショックだったのが一昨日のこの事件。
ブログに中傷書き込み、18人書類送検へ 名誉棄損容疑(asahi.com)
お笑い芸人をブログで中傷、男女18人を名誉毀損容疑で立件へ(Internet Watch)
「10年間ネットで中傷」――スマイリーキクチさんがブログで告白 「炎上で摘発」報道受け(ITmedia)
イヤ、これすごいことだと思うのですよ。思うところはいっぱいあって、全然頭の中で整理できていないのですが五月雨式に書きますと。

  • 今回の検挙は少なくとも警視庁にとっては、(現在犯行予告がそうであるように)ネットの誹謗中傷も、度が過ぎると警察が動きますよ、というメッセージだと理解するべきだと思います。ただ、犯行予告はもう全都道府県警が明確にそういうスタンスを取っているのに対して、誹謗中傷は今のところ警視庁だけ。さて、これ全都道府県警の統一した動きになるんでしょうかね?
  • メッセージだ、といってしまうと今回捕まった方々は運が悪かったと言うことなので気の毒なのですが、かといってこういった行為を肯定する気には全くなれないので、仕方ないですよね書類送検だし我慢してください、という気分です。それにしても捕まった中の最高齢45歳はどうも某国立大学の職員なんだそうですね・・・なんだかなぁ。
  • 一つ悲劇なのは、多分今回検挙された彼らは犯罪の意識は全くなかったと思うのです。半ば憂さ晴らし、半ば(間違った)正義感にかられてやったことなんでしょう。何が足りなかったかというと、多分基本的なネットリテラシが足りなすぎる(ネットにはデマが飛び回っているという理解が足りない、ネットは実は匿名ではない、など)のと、あと誹謗中傷を受けた相手がどういう状況に陥るかということに関する想像力が足りないだけ。これはある意味教育の責任でもあると思うので、いろいろ自分の身を振り返って考えてしまいます。
  • かといって誹謗中傷する人たちを擁護する気もさらさらないんですけどね。私はパソコン通信やfjの文化からネットに入った人間なので、ハンドルくらいまでは許せても全くの匿名で書き逃げしていく文化=とりわけ2ch的文化はどうしても好きになれません。でも今回の事件は、ある意味この国においては、匿名で無責任に何でも書ける文化が否定されたということでもあるのかな、と思います。もちろん、韓国で取られたような実名制のようなものにまでたどり着くには距離がありそうですが。
  • それにしても、ネットで誹謗中傷を受ける側は大変です。特に有名人は大変。今回のスマイリーキクチさんの場合、いま彼の名をぐぐるとひどいことになっています(google:スマイリーキクチ)。上位には例の誹謗中傷にかかわるネタも来ますし、関連検索なんか見てもそういうキーワードが並びます。今回の事件は「ブログ炎上」と報道されていますが、やられたことのある身から言いますとブログ炎上なんてはっきりいってどうでもいいんですよ!自衛策はいくつかあるので。匿名掲示板やblogやまとめサイトみたいなところで根も葉もないことを書かれることのほうがずっと辛いです。一度火の手が起き出すと、ネットのどこで誰が自分について言っているか分からないという疑心暗鬼がふくらみます。これのほうが余程精神的には堪えます。対処のしようもないので。
  • そう思うと、今回の事件は対象が芸能人であり、事件化され報道されたから本人に名誉回復の機会がありましたけど、そうでない世間の無名の人々が受けている誹謗中傷や子どもたちのネットいじめの方が、本人に名誉回復の機会が滅多に訪れないだけ、深刻なような気がしてなりません。
  • ちょっと別の話として、この話の報道のされ方が少し意外に思いました。だいたいこの種のものには言論統制との関係がどうという視点があってしかるべきで、特に言論の自由金科玉条とするマスコミはどっかでそういう話に触れてくるかなと思ったんですが、皆無といって良い状況ですよね・・・

CLOCKをYouTubeにあげてみた

いや、なんか煮詰まったときにふとYouTubeにCLOCKあげてみたんですが。

あまり再生されてないな(^^;
ちなみにこれ、DoGA CGAコンテストに応募した版と微妙に違います。なので、このDVDに入っているのとは違うはずです。どこが違うのかはすぐわかるのでナイショにしておきましょう。

IT-Keys関係の授業アーカイブ

本日セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2008京都の質疑応答で言った、IT-Keys関連の講義アーカイブのありか。

諸事情で一部みれないんですけど。
あと、私の担当の情報学展望1B(情報セキュリティ)の資料はここ。近いうちに京大のオープンコースウェアにも載る予定です。