『ジョゼと虎と魚たち』田辺聖子
本屋で見つけたこの本の帯には、「担当者イチ押し 極上の恋愛小説」とあった。
恋愛に極上とかそうじゃないとかランク付け必要かなぁなんて、帯に書かれた誘い込みにイチャモンをつけつつも、手に取ってしまったこの本。
大人の恋愛が8編。効率よく恋愛体験するには費用対価抜群かと、悪態をつきつつほんと開く。
私の嫉妬もむなしく、田辺聖子の描く恋愛の世界は実に甘美で、私はぐいぐいと誘い込まれてしまう。
おー、この世界、あったかいなぁ。
この本の中で、どの女も、どの男も、恨みっこなしで大恋愛の大一番を演じている。
やっぱり恋は、仕方ないなぁと思う。
そしてそして、やっぱり生まれ変わっても、こんな恋を味わえる女に生まれたいなぁと思う。
まあ、こりない女だな、私は。
この本と一緒にこの曲を